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【2020年最新版】タイ国内のデジタル広告市場と新型コロナウイルスの影響

【2020年最新版】タイ国内のデジタル広告市場と新型コロナウイルスの影響

こんにちは、エレファントストーンの宍戸です!

これまで好きでよく海外旅行にいっていたのですが、その中でも大好きな国のトップ3に入るのがタイ!!数えてみたら過去10回も訪問していました。エレファントストーンを見つけたのも、実は採用サイトで「タイ」と検索したことがきっかけ。(代表の鶴目がバンコク出身)

そんな大好きなタイに昨年の9月に社員旅行で訪問したのですが、びっくりしたのが街中に溢れるサイネージの数! 以前ZOORELの記事でも取り上げられましたが、改めてイの広告市場についてリサーチしてみました。

タイの基本情報

面積:51万4,000平方キロメートル(日本の約1.4倍)
人口:6,943万人(2018年時点)(日本の約半分)
首都:バンコク
民族:大多数がタイ族。その他 華人、マレー族等
言語:タイ語
宗教:仏教 94%、イスラム教 5%

農業の就業者が国民の約40%弱をしめる一方、自動車やPCなどを主要産業として成長を続け、タイのGDPは2018年で5,049億ドルと、東南アジアではインドネシアに次ぐ経済規模となっています。同年の一人あたりのGDPも7,274億ドルと、ベトナムやカンボジア、ラオスといった隣国よりもはるかに高い数値です。

ちなみに日系企業の参入も非常に多く、2017年の在留邦人数は72,754人。主要産業の自動車製造も9割が日系メーカーだそうです。

タイのデジタル広告市場

Digital Advertising Association Thailand(DAAT)の調査によると、2019年のタイのデジタル広告市場規模は19,555億バーツ。日本円でいうと約660億円。

日本の2019年のデジタル広告市場が2兆1,048億円といわれているため、日本に比べると3分の1にも満たない市場規模となっていますが、その伸び率は右肩上がりであり、2018年に比べて36%も市場規模を拡大しています。

業種別の広告費

業種別に見ると、自動車業界がトップの2,787億バーツ、続いてスキンケア業界が1,786億バーツ、通信業界が1,489億バーツのという結果となっております。2017年からの推移をみても、自動車業界がデジタル広告費の予算を2倍以上拡大しトップシェアをキープし続けているようです。

タイを旅行していたときも、よく自動車関連の広告をよく見かけた気がします。またタイの女性はとにかくスキンケアを大事にしていることを耳にしたことがあるので、スキンケア業界がシェアを拡大し続けているのも、タイのお国柄的なものなのでしょうか。

メディア別デジタル広告費

メディア別にみると、全体の3分の1のシェアを示すのが「Facebook広告」。それに続き、YouTube広告も20%と高いシェアをほこっております。2020年の予測をみても、その市場規模は拡大傾向を続けております。TwitterやInstagram広告の市場規模は、FacebookやYoutubeに比べてまだまだ小さいものの、2018年からの伸び率は高く、2020年度には伸び率が20%を超えると予測されています。

ちなみに2019年2月28日にバンコクで開催された「Thailand Zocial Awards 2019」で発表されたタイでのSNSのアクティブユーザー数は、Facebookが5,300万人と全国民の8割弱が利用しているという結果が発表されており、世界では8番目のアクティブユーザー数をほこります。インスタグラムも1,300万人と世界では13番目となっており、Twitterは780万人だそうです。タイでは国民の生活にどれだけSNSが根付いているのかがわかるデータです。

参考までに日本の各SNSはアクティブユーザー数は、Facebookが2,800万人、Twitterが4,500万人、Instagramが3,300万人となっており、ユーザー数の順位は、タイと真逆の結果に!国によって浸透しているSNSにこんなにも差がであるのですね。

制作会社としては、クリエティブの制作費にどれだけの市場があるのか気になるところですが、デジタル広告市場におけるクリエイティブ制作市場は12,988億バーツとなっており、2018年に比べ21%の伸び率を示している一方、2020年の予測はほとんど横ばいの2,019億バーツを見込まれていようです。

タイも日本と同様に、誰でも手軽に、そして安価に動画やバナーなどのクリエイティブが作れる時代に変化しているのでしょうか。このあたり、もう少し詳しく調べてみたいと思います。

タイ国内のデジタル広告事業におけるコロナの影響

タイも日本と同様に、新型コロナウイルスの影響が広告市場にも及んでおります。米系ニールセン・カンパニーが発表したタイ国内のテレビや雑誌などを含む広告市場に関する調査では、2020年3月の広告市場規模は前年同月比6.18%減、4月は28.45%減、5月は32.69%と大きく減少の結果が報告されております。

タイも日本同様、新型コロナウイルスの広告市場に与えた影響は大きいようです。

エレファントストーンは、日本国内のみならず海外でのプロモーション活動や海外撮影のご相談も受け付けております! これまで中国、インド、アメリカなど世界各地での撮影実績もございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

>>日本の先をいく!? タイのデジタルサイネージ事情

この記事を書いた人

宍戸芙沙恵
エレファントストーンの経営戦略室 プライディング開発課/コーポレートデザイン課 マネージャー

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