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キャスティングで話題を呼んだユニークなビジネス系CM

キャスティングで話題を呼んだユニークなビジネス系CM

ビジネス系CMと言われる分野では、従来のようないかにも感のある男性タレント・著名人ではなく、やわらかな雰囲気やゆるいキャラクターで人を惹きつける女性タレント・著名人を起用する事例が目立ってきています。そこで今回は、そのサービス内容からは一見想像もできないような女性タレントの出演で話題を呼んだ、ユニークなビジネス系CMを厳選してご紹介します。

広瀬アリスさん出演 「レディくる」

無料で仕事の相談ができる画期的なビジネスマッチングサービス「レディくる」。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=q3pbj3U0neY

そのフロンティア株式会社が手がけた首都圏のタクシー内CMが、女優の広瀬アリスを起用したことで大きな注目を集めています。無料で企業と企業の新しい架け橋になっている「レディくる」のもう一つの特徴が、女性ならではの気遣いや柔軟さを併せ持つ女性コンシェルジュが、プロジェクトでの悩みを持つ企業に訪問し、親和性の高いパートナー企業(発注先)を紹介すること。

サービス内容からは少し意外な感じもしますが、その実情を知るとイメージにぴったりで、思わず膝を打つ人選になっていますよね。別バージョンや15秒のショートバージョンもあわせて公開されています。

完全無料というとどうしても「なぜ?」「ほんとに?」と言った疑問符が頭によぎってしまいますが、紹介先企業からの広告費でマネタイズし、“この国のアウトソーシングを変えよう”のキャッチコピーに偽りなしの画期的なBtoB型マッチングサービスになっています。

「会社案内の映像が作りたい」「自社ブランディングをしてほしい」「自社Webサイトを立ち上げたい」など発注先が分からなときにめちゃくちゃ便利です。広瀬アリスさんの魅力満載なメイキング映像も公開されているので、こちらも是非チェックしてみてください!

出典:https://www.youtube.com/watch?v=gnbvp-yzwKw

福岡みなみさん出演 「テレシー」

100万円からテレビCMを始められる運用型CMサービス「テレシー」。

共同事業者である株式会社電通のアセットをフル活用し、AIを用いた高精度なシュミレーション・最適化・レポーティングによる「リーズナブルな制作」「最短翌日の視聴率確認」「効果の可視化」を実現したこれまでにない新世代テレビマーケッティングプラットフォームです。

その株式会社「テレシー」(今年の一月に株式会社VOYAGE GROUPから分社化)が制作したCMが、こちらです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=x2Ygs4kNRTw

テレシーのブランドカラーであるブルーのスーツを着た福岡みなみさんが「テレビCMはじめてみませんか?」と呼びかけ話題を集めているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。東京理科大卒のグラビアモデルとして「リケ美女の新星」のキャッチコピーを持つ福岡みなみさんと、「テレビCM」のイメージのギャップが面白いですね。

メッセージが明確で、シンプルな広告映像になっていながらも大胆なメリハリがあり、なにより福岡みなみさんのタレント性がひき立つ内容になっています。そんな制作サイドのクリエイティブなこだわりが画の端々から垣間見られ点も要注目のCMです。

菜緒さん出演 「VIDEO BRAIN」

高品質な動画を2ステップで制作できる動画編集ツール「VIDEO BRAIN」。AI搭載で誰でも簡単に動画が作れる、革新的なインハウス型編集クラウドの特徴をコミカルで分かりやすく伝えたCMがこちらです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=b3PDcyhBcTo

その内容は、若い女性社員が営業用資料動画や広告動画、採用動画など次々と出されていく動画制作の依頼を笑顔で引き受けていくというもの。『半分、青い』など数多くのテレビドラマや映画で活躍している女優の奈緒さんが、ノリノリで踊りながら動画を編集する姿がとても印象的で、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

専門的なスキルや経験が必要なのでは?という動画編集に対する固定観念や先入観を逆手にとったキャスティングによるプロモーションは見事というより他になく、参考にしたいところです。

まとめ

野心的でバイタリティーあふれる男性タレント・著名人が出演しているイメージの強いビジネスCMですが、昨今では多様な女性タレント・著名人の起用が目を惹くようになっています。

意外性や目新しさ、トレンドのダイバーシティ感もあって個人的には素敵だなあと思うのですが、こうした感じ方自体がまた自分の中に残っている古いジェンダー観のあらわれでもあるので、価値観を絶えずブラッシュアップしていく必要性を同時に痛感しました。

女性が当たり前のようにビジネスシーンの最前線で活躍するようになれば、「意外性」や「目新しさ」を感じることも当然ないわけですからね。
ビジネス系CMは、タクシーサイネージでの活用事例にも革新的で面白いものがたくさんあるので、また別の機会にご紹介するつもりです。お楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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