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動画のSEOって気にしていますか? VSEOの基本

動画のSEOって気にしていますか? VSEOの基本

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、平たくいうとGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索結果に掲載されやすくすることです。しばしば、SEO対策などと呼ばれ検索数の多いワードで1,2ページ目に表示されることが重要視されます。

これまでSEOといえばWebページに対して行うことが主流でした。ところが、YouTubeがGoogleに買収され、検索結果の上位にWebサイトではなくてYouTube動画が表示されることが日に日に増えています。

そこで登場したのが、VSEO(Video Search Engine Optimization)という考え方です。

VSEOとは?

VSEOには2つの考え方があります。

1.動画サービス内、例えばYouTubeやニコニコ動画の検索窓で狙いたいキーワードの検索結果を表示しやすくする。関連動画に表示されやすくする。
2.上述のようにGoogle、Yahoo!といった検索エンジンでキーワードと関連する動画が表示されやすくする。

かつて、SEO対策といえばまず被リンク(=外部サイトから自社サイトへ向けられたリンク)の数が重要でした。そこでSEO対策業者はGoogleからの評価が高いが中身など何もないような検索されたいキーワードをしきつめたサイトを複数作り、そこからの被リンクで順位をあげていくという手法がとられていました。現在は対策がとられ、SEOで順位を急速にあげるのが難しくなっています。

一方で動画がWebサイトに代わり検索結果の上位にスペースを取られたことはチャンスを意味します。Forresterによると動画で上位表示を狙うのはwebサイトの53倍簡単だ!としています。

これは2009年の記事なので今はそこまでではないでしょうが、Webサイトよりはライバルが少ないのは確かでしょう。

動画のSEOの基本のキ

実際にVSEOのやり方を紹介します。

Googleでも未だに動画の内容をロボットやAIが判断してどれが優れている、内容が一致しているといった判断はできません。つまり、動画の「出来の良さ」よりも、きちっと対策しているかが大事になります。

YouTubeの例です。

「タイトル」に検索されたいキーワードを入れる

例えばWebサイトの記事では検索されたいキーワードを意図的に隠す手法があります。多分あの人のことなんだけどなーという心理をついてクリックをさせるやり方です。しかし、そのやり方は動画では通用しません。動画は最初から内容を見ることはできないので、タイトルとサムネイルに目を引く情報を記載してクリックをさせる必要があります。

「タグ」を設定する

YouTubeにはタイトル上にタグが表示されています。しかし、驚くべくことに設定がされていない動画の方が多いように思えます。

当然、タグを記述すれば検索結果で表示されやすくなります。ただし、ビッグなキーワードはYouTube内でも競争が苛烈、出来るだけ小さいワードも入れるようにしてみてください。

説明欄をキチンと記載する

説明欄は動画を閲覧する人にとってだけでなくVSEO対策としてもとても重要です。動画に関する情報を文字で記述する、リンクを貼る、見どころを紹介する、関連商品を表示するなどやることはたくさんあります。動画を見てくれればわかる……ではなくて説明欄は要約のようなものと捉えてください。

動画サイトマップを利用する

動画サイトマップというものがあります。YouTubeはGoogleの傘下です。「評価」「プレイリストへの追加数」「フラグ数」「共有数」「再生数」「コメント数」「外部リンク」といった動画にまつわるデータをGoogleに送ることで検索結果に掲載しやすくなります。

自社サイトに動画を掲載する

こうした動画のSEOを高めることは、Webサイト、WebページのSEOを高めることにもなります。動画をトリガーにしてWebサイトを訪問する、ページ内で動画を見るので滞在時間が伸び、結果的に良い評価を得やすいのです。よって、動画は自分たちのWebサイトに掲載することが推奨されています。

VSEOを利用して一躍トップYouTuberになったのが元2ch管理人のひろゆき氏です。ひろゆき氏は自らの動画を利用料さえ払えば切り貼り自由としてフリー素材にしました。その結果、関連動画や検索結果でひろゆきさんの関連動画で埋め尽くされたのです。

今回はここまで。次回以降の記事でVSEOを利用した成功例を紹介します。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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