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梅原大吾から紐解く。俺的理想のプロデューサー論:格ゲー編 〜俺より強いやつに会いに行く〜

梅原大吾から紐解く。俺的理想のプロデューサー論:格ゲー編 〜俺より強いやつに会いに行く〜

2023年も、はや5月。

今年こそ新しい挑戦をと思い立ち、生まれ年午年がゆえに始めた競馬。勝ち知らずで4ヵ月突入しました。


そこ来いよオオバンブルマイィィィィ。
エレファントストーンのプロデューサー 美谷島です。

さて皆さんは、“ストリートファイター”という格闘ゲームを知っていますか?

自分が小学生の時に“ストツー”の愛称で親しまれ、スーパーファミコンで友達と対戦するのが流行っていたゲームです。

そのストリートファイターシリーズにおいて、界隈では神と崇められている人がいます。その名も梅原大吾。通称The Beast。圧倒的な強さと魅力的なプレー、ゲームに対する真摯な姿勢に惹かれ、YouTubeのラジオも聴いているくらい憧れてやまない俺たちのDaigo The Beast。

格闘ゲームのプレイヤーとして世界的に非常に高い評価を受けていますが、近年はプロデューサーとしても類稀な手腕を発揮しています。いや、類稀な手腕というか、映像プロデューサーの自分が思う超理想的なプロデューサー像だ!

今回はその梅原大吾から紐解いた、私の理想のプロデューサー論を語らせていただきたいと思います。

そもそもプロデューサーとは?

Daigo The Beastのプロデュース力について語る前に、そもそもプロデューサーとは何か。まずはプロデューサーの言葉自体を調べてみます。

プロデューサー:製作者。特に、映画・演劇・テレビ番組などの製作・上演に当たって、立案・人事・予算などの責任を負う人。プロジェクトを成功させる人である。
(広辞苑から引用)

 

プロデューサー:語源としては、ラテン語 ducere が由来です。ducere は「導く」を意味します。ducere から派生した英単語には producerがあります。producer は番組などの「プロデューサー」を意味します。
(gogengo!から引用)

つまり、プロデューサーはプロジェクトの立案・予算・全体の責任者であり、企画や進行を“導く”人であり、プロジェクトを成功させる人であると。

では、プロジェクトの成功とは何か。

それは、お客様と自社(自分)を商売的に成功させることであり、目標を達成することであり、効果が発揮されることを意味します。さらに自分は、“そのプロジェクト自体が社会や業界全体にとって貢献したりポジティブな影響を与えたりすること”が本当の意味でのプロジェクトの成功を意味するのではないかと考えています。

そして、この“社会や業界全体に対してポジティブな影響を与えるプロデュース”をした人物、それこそが、Daigo The Beast!

その男、梅原大吾

さてここでDaigo The Beastこと梅原大吾の紹介をさせていただきます。彼の一番有名な試合がこちら。背水の逆転劇と呼ばれる試合。

2004年、ラスベガスで行われたEVOと呼ばれる世界規模の格闘ゲーム大会での一幕。ストリートファイターⅢで、梅原大吾が死に際の体力から逆転勝ちした試合。

ケンと呼ばれるキャラクターを使う梅原が、非常に難しいブロッキングという技術で敵の攻撃を交わし続けて必殺技を当てて勝つ。小難しい解説は置いておいて、WBCで日本が優勝するくらいの会場の盛り上がりを見るだけでその凄さが分かる。

梅原大吾は幼少期から格闘ゲーム、特にストリートファイターシリーズにのめり込み、15歳で国内大会優勝、17歳で世界大会優勝を果たし、そして日本人で初めて、アメリカの企業と契約を結び、日本人初のプロゲーマーとなったパイオニア。

(引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/9a3e6aa8035a5feb915df14fa3d7b993b2e811dd

日本、いや世界の格闘ゲーム界隈で、梅原大吾の名前を知らないものはいないくらいの天才的なプロゲーマーだ。そして近年は、Mildom(ゲームを中心とした映像配信スマートフォンアプリ、ウェブサービス)やYouTube公式チャンネルで、格ゲーのプレイヤーとしての活動以外に、ラジオ番組をしたり、味覚王という味音痴を決める企画を実施したりと幅広く活動されている。

https://www.youtube.com/@DaigotheBeasTV

その多様な活動の中の、梅原大吾がプロデュースしている「獣道」というゲームの大会。ここに超理想のプロデュースがある。

「獣道」に見る理想のプロデューサー像

「獣道」とは、梅原大吾自身が観たいと思う試合を組んでプロデュースするというイベント。お金や名声ではなくプライドを賭けて戦うという、いわばゲームセンター文化を継承するようなイベントで、過去実施された全4回はどの回も大盛況となっている。

(参考:https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20211202068/#:~:text=%E7%8D%A3%E9%81%93%E3%81%AF%EF%BC%8C%E6%A2%85%E5%8E%9F%E9%81%B8%E6%89%8B,%E5%A4%A7%E7%9B%9B%E6%B3%81%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

この獣道、簡単にいうと“梅原大吾が観たい”且つ“互いに因縁がある”ゲーマー2名の対決が組まれる大会。ゲームのタイトルは、今流行っているゲーム以外でも組まれるという特徴がある。例えば、獣道4ではストリートファイターⅡで試合が組まれた。「え?ストリートファイターⅡなんでまだやってたの!?」という驚き。

実はまだ一部界隈のゲームセンターで実機が稼働しており、未だに現役でプレイしている超強い人たちがいる。現役でやっていたら30年同じゲームをずっとプレイしているということ!
YAVAYだろ!

話は逸れるが、獣道はPVも最高な煽りVでめちゃくちゃ熱い。

また、怒首領蜂大往生という2002年発売の激ムズシューティングゲームの試合も組まれた。

※試合の様子はこちら!両試合、涙必須の激アツ展開!

上記の通り、このゲームのタイトルは、現在eスポーツの大会でメジャーなリーグオブレジェンドやスマッシュブラザーズといった人気ゲームではなく、そこで取り扱われない、昔流行ったゲーム、コアな人しかプレイしていないゲームなど、いわばマイナーなものである。

梅原大吾が面白いと思ったゲーム・ゲーマーであれば、マイナーなものでも取り上げていることで、日の当たっていなかったゲームを一躍注目の的にすることに貢献している。それが結果的にゲーム業界全体の活性化にも繋がっているのだ。

つまり、自分が好きなものを他人が好きになる可能性を信じて取り上げ、興行として、エンターテイメントとして成功させながらも、ゲーム業界への貢献に繋げているということ。そこが梅原大吾がワンダフルで超素晴らしいプロデューサーたる所以だと思う。

梅原大吾がこの発想を出来る理由は、日本でもまだマイナーと言える格闘ゲームの最前線にいるというだけでなく、どうしたらこの業界が発展し、好きな人/ファンが増えるのかを常に考えていることにある。格闘ゲームだけではなく、ゲーム業界全体の発展を視野に入れて…

まとめ

梅原大吾から紐解く、理想のプロデューサーとは何か。それは、プロジェクトを興行として、クライアントの依頼として成功させることはもちろん、影響が及ぶ範囲を業界全体として考えて企画をプロデュースすることが出来るプロデューサーだ!

そんなプロデューサーになるために、俺の獣道は続く。そう、俺より強いやつに会いにいくために…


 

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この記事を書いた人

美谷島諒
エレファントストーンのプロデューサー

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