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虹をテーマにした企業CMの魅力と演出手法|コミカルからシネマティックまで

虹をテーマにした企業CMの魅力と演出手法|コミカルからシネマティックまで

画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000017718.html

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。

空模様がいちばん美しい季節がやってきました。夏真っ盛りのこの時期、ふと空を見上げるひとときが楽しみ、という方も多いのではないでしょうか。今回はそんな“空”をテーマに、シンボリックな演出として効果的な「虹」が登場する企業CMの注目事例をご紹介します!

「虹」をテーマにした企業CM 事例紹介

1. ダイキン工業株式会社「UNDER THE MIDNIGHT RAINBOW」

空調メーカーのダイキン工業は、サントリーと共同でExpo 2025 大阪・関西万博の夜間プログラムとして水演出ショー「UNDER THE MIDNIGHT RAINBOW」を展開。幻想的な光と水の表現が話題を集めています。

本プロモーション映像では、虹のような彩光が施設やレストラン、広場に浮かび上がり、空間デザインの新たな可能性を描き出しています。

「空気を可視化する」というダイキンのブランドメッセージと、「虹=テクノロジーの可視化」というコンセプトが見事に融合。テクノロジーとアートの視点から、企業メッセージを美しく体現した先進的なプロモーションとなっています。

また、「UNDER THE MIDNIGHT RAINBOW」のテーマ曲 “Niji-matsuri – Dancing under the Rainbow –” のミュージックビデオでは、夜虹(ムーンボウ)の神秘をモチーフに、“生命の祝祭”を幻想的かつエキゾチックな映像と音楽で表現しています。

虹を自然と生命のシンボルとして描き、未来への祈りを込めた楽曲を手がけるのは作曲家・菅野よう子さん。“空気・水・生命”を祝うムーンボウの物語には、自然との共生という未来社会へのメッセージが込められています。

先に紹介したプロモーション映像に、この楽曲が情緒と物語性を加えることで、より豊かな世界観を形づくっています。

2.株式会社ネイチャーラボ-Diane「シャインシャイン」

若い世代から厚い支持を集めるネイチャーラボ(Naturelab Co.,Ltd.)のヘアケアブランド「Diane」。

過去のプロモーション映像では、女優の本田翼さんを起用し、虹色のライティングをふんだんに取り入れた幻想的な世界観を描き出しています。

虹の演出は、「Perfect Beauty」という製品コンセプトとの親和性が高く、視覚的印象を強化しています。プリズムや光の反射を活用することで、ツヤ髪や“晴れた朝の髪”を可視化し、製品価値を直感的に伝えるビジュアル演出が実現。

虹色のグラデーションで清潔感と華やかさを演出する手法は、Z世代を意識した“映える”プロモーションの好例といえるでしょう。

3.ノーベル製菓株式会社-はちみつきんかんのど飴「虹を越えて」篇

アニメーションCMにおける虹の演出の活用事例として、ノーベル製菓のキャンディ「はちみつきんかんのど飴」のCMが挙げられます。

同CMでは、タイトル演出や音楽の演出に虹のモチーフを取り入れ、商品の持つ明るく爽やかなイメージを強調しています。

ストップモーション撮影とアニメーションを融合することで、「ほっこり」とした手作り感を重視した世界観を構築。中でも、虹の橋を自転車で渡るカットは非常に印象的で、蜂蜜の柔らかくまろやかな印象や、のど飴の爽やかで心地よい使用感を直感的に連想させます。

虹を単なる装飾ではなく、「のど飴体験」の象徴として描くことで、商品特性(のどケアの爽快感)と視聴者の感情を効果的に結びつけた、優れた映像表現の事例と言えるでしょう。

4. Skittles「Littles:Flashlight」

アメリカの人気キャンディーブランドSkittlesは、「Taste the Rainbow(虹の味)」という商品スローガンを掲げ、プロモーションやキャンペーンでも虹を象徴的に活用したCMを展開しています。

新商品「Skittles Littles」をフィーチャーしたCM「Flashlight」では、卓上に現れる虹をユーモラスに描写。虹の視覚表現を通じてブランドの楽しさや遊び心を直感的に伝えています。

友人の家で、Skittles Littlesの小さな筒を開けた瞬間、中から虹色の光が射し出すというコミカルな演出が展開されます。

パッケージ自体が“光源”として機能し、視覚的に鮮やかで印象的な仕掛けになっている点が特徴です。さらに、虹色の光とミニチュアの魔法使いを組み合わせたシネマティックな演出により、「味も世界も小さいのに驚きが詰まっている」というSkittlesのブランド特性を、ユーモアと意外性を通じて効果的に伝えています。

まとめ

虹は、滅多に出会えない希少性、そのカラフルさから視覚的にインパクトのある映像が作りやすく主にMVの分野ではよく使われてきました。

一方で、今回紹介したように企業CMでも虹が採用されるケースが増えており、コミカルな表現やシネマティックな演出など、多様な映像表現の可能性を示していますね。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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