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縦型動画で魅せる!企業がマーケティング活動で参考にしたい縦型動画好事例5選

縦型動画で魅せる!企業がマーケティング活動で参考にしたい縦型動画好事例5選

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンの映像プロデューサー 相場です。

縦型動画を目にすることが日常的になってきた今日この頃。
TikTokの世界的普及が進んだ2018年、あるいはYouTubeShortsがリリースされた2020年頃から、みなさんも縦型動画の存在を意識し始めたのではないのでしょうか。

それから数年が経ち、今ではすっかりお馴染みのフォーマットになりました。もはや縦型動画は踊る若者のためだけのものではなく、企業のマーケティング活動においても注目される存在です。

かつては横型が当たり前だった映像業界にも、「スマホファースト」という新しい波が押し寄せて久しいです。縦型動画の普及に比例する形で、縦型動画ならではのスピード感や企画のおもしろさを期待した制作ご依頼がグッと増えています。

企業のマーケティング活動において縦型動画をどう活用すべきか?

それは単に「動画を縦型に撮影して編集すればOK!」といったものや「TikTokで流行っている企画を自社の社員にやってもらおう!」というものが答えではなさそうです。従来の横型の動画を制作する際と同じで、「誰に対して」「何をメッセージにして」「どう感じて欲しいか」というマーケティング活動の原理原則に基づく必要であることには変わりありません。手段と目的を逆転させないためにも、縦型で制作し発信することの意味合いを制作の前に整理することが、動画の効果を最大化させる近道です。

前置きが長くなりましたが、実際の他社の事例を参考にすることで、自社ついての状況についてより整理しやすくなると思います。今回は独断と偏見で、縦型動画を制作する際に参考にしたい、企業制作の縦型動画の好事例を5つご紹介したいと思います!

事例の選び方ですが、業界・ジャンルは限定せず、今日現在YouTubeやWeb上で一般公開されており、誰でも視聴ができる事例で、有名人やタレントを起用していない動画を前提条件にしました。さらにその中から、以下3点の基準で動画を選定しました。

  1. 「誰に」「どう」見られるかを意識した企画でありクリエイティブであるか?
  2. 媒体の特性と、その媒体を楽しむユーザーの態度とクリエイティブがマッチしている企画であったり、トーン&マナーであるか?
  3. 縦型画角の特性を活かしたつくり方であるか?

これらの観点で、手の届きやすい予算で制作できそう、かつ表現として面白いなビビッと来た事例をピックアップしてご紹介します!

ピックアップ事例①京王電鉄 採用映像

主に採用向けで制作されたと考えられる作品です。耳馴染みのあるフリーBGMと機械音声ナレーションで、いわゆる「企業の広告感」を薄めたUGC風※なトーン&マナーが印象的です。短尺でありながらも、視聴者の興味をそそるテーマ設定とストーリー設計になっています。(起床後ちゃんと眠そうなところが、着飾らない印象でGoodですね。)

BtoBの企業紹介や採用動画でも、「舞台裏」をテーマをするという点でご参考いただけるかもしれません。また準備機材も簡易的(スマートフォン+ピンマイク)なもので制作可能と考えられますので、コスト感を抑えながら制作できるのも良いです。

※UGCとは:User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略。企業側ではなく消費者であるユーザーによって制作・発信されるコンテンツを指す。

ピックアップ事例②ミツカン「金のつぶ」レシピ動画

中身は納豆のレシピ動画ですが、どこか馴染みのあるRPG風にし、思わず続きを視聴したくなる見せ方がGoodです。ターゲットは一人暮らしの男性なのでしょう。“小腹が減った時にサッとできて満足感のある鉄板レシピ”として初見でも記憶に残りそうです。

短時間で視覚的に「調理の簡単さ」を伝え、保存のアクションを誘発する他、リテンション効果(視聴者が何度もレシピを確認するため、再生数が自然と伸びる可能性が高い。)も狙えるでしょう。また、SEO対策としても動画の説明文やタグに「簡単レシピ」「納豆オムレツ」などの検索キーワードを盛り込むことで、検索流入を狙える設計であることもポイントです。

この作品も準備機材も簡易的(スマートフォン+集音マイク)なもので制作可能と考えられます。BtoB企業においては、製品デモンストレーション動画等に応用可能かもしれません。

ピックアップ事例③サントリー自販機PR動画

思わず「懐かしい〜!」となる作品ですね!青春時代のシチュエーションを舞台に、自販機を「生活の一部」として描くストーリー構成が印象的なあるある×ASMR企画です。商品そのものではなく、「商品が存在する情景」を訴求している点もポイントでSNSでのシェアを誘発しやすい共感性の高いテーマです。

縦長の自販機に対して、縦型の画角がマッチしている点も特長ですね。シリーズものとなっており、他の作品もアカウントを辿って全て見てしまいたくなる作品です。BtoB企業においては、顧客との関係性構築を目的に「サービスがどのような場面で役立つか」を身近なストーリーで伝えるという点で参考になります。

ピックアップ事例④住友商事 オウンドメディア「Enriching+」

オウンドメディア「Enriching+」内Short Movie

リール形式でショートムービーを閲覧できる工夫がされたオウンドメディアです。
住友商事さんのプロジェクトや取り組みを紹介する動画がずらっと並びます。思わずぐるぐるといろんな動画を見てしまいますよね。動画が自動で再生され、内容が気になったら動画をクリック/タップして詳細ページに飛べる仕様になっています。

自社のメディア価値を高める効果だけでなく、ページ滞在時間の増加、Webページ流入の増加など、SEO対策にも一役買っていることでしょう。

ピックアップ事例⑤Salesforce カスタマーインタビュー

最後は、セールスフォースジャパンさんの作品を紹介します。「もしも、〇〇〇なら?」のショートムービーでよく見る企画を、導入インタビューで構成するという、お見事な事例です。

セールスフォース社のトーン&マナーをきちんと守ってデザイン・制作されているので、ショートムービーにありがちな“チープさ”を軽減している点もさすがの一言です。限られた時間内でテンポ感よくサービスの価値を伝えられています。
自社製品・サービスの導入事例を短時間で紹介するという形は、コンテンツ制作時のアイディアのひとつとしてストックしておくとよいかもしれません。

まとめ

今回ご紹介した事例をご覧いただいて、「これ、うちでも活用できるかも!」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

BtoC企業だけではなく、BtoBの企業でも縦型動画は十分に活用の可能性を秘めています。でも、縦型だからといって特別な魔法があるわけではありません。大事なのは、「誰に向けて」「どう感じてもらいたいのか」をしっかり考えた上で、映像制作を通してどんなゴールを達成したいのかを明確にすること。流行りに乗るだけでは、期待する成果にはつながりません。

エレファントストーンでは、マーケティング視点を持った映像制作が得意です。「自社の課題に合った縦型動画ってどうつくるの?」「具体的にどんな効果が期待できるの?」そんな疑問を一緒に解決できればと思っています。

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ気軽にご相談ください。一緒に御社ならではの映像活用方法を考えていきましょう!

この記事を書いた人

相場和貴
エレファントストーンのプロデューサー

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