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YouTubeの広告賞『YouTube Works Awards Japan』って何?

YouTubeの広告賞『YouTube Works Awards Japan』って何?

世界各国で開催されるYouTubeならではの広告賞として、毎年高い注目を集めている「YouTube Works Awards」をご存じでしょうか?

日本では今年で3周年を迎える本アワードは、6月8日にAdvertising Week Asiaで授賞式が開催され、8つの部門賞及びグランプリ受賞作が発表されます。

2022年度に実施された広告キャンペーンで最も成果が出た作品や高いクリエイティビティを備えた作品が集結するので、マーケティング、クリエイティブ、代理店関係者の方々はチェック必須の広告賞です。

そこで本記事では、過去のグランプリ受賞作を振り返りながら「YouTube Works Awards Japan 2023」の概要をご紹介します!

YouTube Works Awards Japanって!?

【ポイント】
世界各国で開催されているYouTube広告賞の日本版。

2021年5月に初開催された「YouTube Works Awards Japan」は、YouTubeで高い効果を獲得した動画広告を表彰する広告賞です。

第3回目となる本年は、6月8日に行われる授賞式において、8つの部門賞及びグランプリ受賞作品が発表される予定です。

元々イギリスでスタートし、その後アメリカをはじめ世界各国で開催されています。それぞれの国で広告界およびYouTubeを代表するクリエイターたちが審査を行っており、ワールドワイドな広告賞として確かな地位を築いています。

YouTube Works Awards Japan Grand Prix(グランプリ)について

【ポイント】
「最もインパクトが大きい」「イノベーティブかつクリエイティビティに富んだ表現である」 「YouTube 広告を最大限に活用している」と評価された作品がグランプリに選出されます。

「YouTube Works Awards Japan」では、その年中(今回は2022年1月1日~12月31日)にYouTubeで国内向けに配信された広告からエントリーを募集し、YouTube Works Awardsならではのメンバーが広告を審査しています。

広告業界やYouTubeのトップクリエイターたちで構成された審査員が、数値的データとストーリー性の両面から、広告主のビジネスに最も貢献したキャンペーンを評価し、8部門における受賞者を決定します。

そして、各部門賞の中で最もインパクトが大きく、戦略的かつクリエイティビティに富んだ表現で成果に繋げることに成功したものを「Grand Prix(グランプリ)」として表彰しています。

YouTube Works Awards Japanの過去のグランプリ受賞作

【2022年度】VOICE PROJECT『投票はあなたの声』

【コミュニケーション戦略】
若者の投票率の低さが大きな政治的課題となっている日本。

若年層に「自分事」として選挙を感じてもらうことが⾏動(投票)を促すと考えたVOICE PROJECT「投票はあなたの声」では、⽇本ではタブーとされてきた政治的なメッセージの発信をYouTube という開かれたメディアで実現。

若者に投票が身近な問題だと感じてもらうため、俳優、ミュージシャンなど、ターゲットに影響力のある人に投票についてインタビュー。その生の声をシンプルな映像で届けています。

【ビジネス成果】
YouTube ではオーガニックに拡散され、70万回以上の再生回数、2,630 件以上のコメント数を達成(2023年5月時点)。その公開映像は、AFP通信やNHKなど国内外を問わず多数のTV番組と新聞で広く報道され、社会現象になるほど大きな注目を集めました。

また、SNSでも同様に拡散され、実際に10 代の投票率の大幅なアップに繋がっています。

【2021年度】ナイキジャパン『Nike Japan – 動かしつづける。自分を。未来を。The Future Isn’t Waiting』

【コミュニケーション戦略】
『Nike Japan – 動かしつづける。自分を。未来を。The Future Isn’t Waiting』の主人公は、日本に住んでいて差別やいじめを受けて生きづらさを感じている10代の女性3人。インタビューを通して、サッカーでつながり笑顔を取り戻していく様子、そして自ら道を切り開いていく様子をドキュメンタリー形式で描いています。

実在のアスリートの証言を元に作られた本作には「スポーツが若者に自らが望む変化を生み出し、未来を形成していく力をもたらしてくれる」というナイキジャパンの力強いメッセージが込められています。

【ビジネス成果】
YouTube の幅広い年齢層へのリーチ力により、動画の公開直後からSNSなどで瞬く間にシェアされ、様々な議論が巻き起こりました。

社会的な問題提起をはらんだ本作は国際的にも大きな注目を集め、再生回数も総計で1000万回を超える大きなコンバージョンを達成しています。(現在、公開終了)

まとめ

今回はYouTube Works Awards Japan 2023のグランプリ公開を前に、賞の概要・詳細と、2021年、2022年のグランプリを改めて紹介しました。

2023年度のグランプリがどのような作品か、今から楽しみですね。


 

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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