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動画の演出に困ったら!参考動画探しに役立つ3つのステップ

動画の演出に困ったら!参考動画探しに役立つ3つのステップ

こんにちは、ディレクターの福原です!

「動画の演出アイデアが思い浮かばない」
「ぴったりなイメージの参考動画が見つからない」

そんなお悩みをお持ちのクリエイター・映像業界の方に向けて、今回はエレファントストーンが実際にクライアントワークで実践している参考動画の探し方をご紹介します。

探し方に加えて、私たちがよく使用するサイトもご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!

参考動画の重要性

参考動画とは、主にお客様に映像をご提案する際に映像の完成形をイメージしてもらうために提示する動画です。つくりたい完成イメージに近い映像をリサーチ・ピックアップし、ご提案時にお客様に見ていただきます。
また、スタッフ内でつくりたい映像の共通認識を持つためにも非常に重要な役割を担っています。

映像制作をご依頼いただくお客様には、映像に詳しい方もいれば、映像に関わる機会がほとんどなく、構成資料やコンテ資料を見たことがない方もたくさんいます。

映像についてあまり詳しくないお客様、不安を抱えたお客様に映像の完成形を想像してもらうためには、
お客様がよりイメージしやすい提案資料をつくることが必要です。

そこで重要なのが参考動画です。

参考動画を用意することで、お客様に映像の流れ・演出手法など、資料だけでは伝わらない映像イメージを実際の完成に近い形で見てもらうことができるため、ワクワク感を感じてもらいやすくなります。
お客様が求めているイメージと制作チームが制作するイメージのすり合わせを行うことも可能です。

逆に、全く予算に見合わない映像や全く違う業界・国の映像などを参考動画として選んでしまうと、予算内では難しい高いクオリティを求められたり、「本当に求めている映像をつくってくれるのだろうか」とお客様を不安にさせてしまったりする可能性があります。

そこで、以下では案件によって最適な参考動画を見つけるために弊社が行っているリサーチ方法をご紹介します。

参考動画探しの3つのステップ

①業界・競合の事例を知る!

参考動画のリサーチを開始するとなったら、まず初めにつくろうとしている映像の業界の他事例を見てみましょう。

この業界では、どんな演出がかっこいいとされているのか
どんな映像が多く、どこまで枠から外れることができるのか

この2点を意識しながらリサーチを進めると、自然とその業界や競合の映像の特性が見えてきます。
まずフィールドとなる映像を把握した上で、今回の映像にふさわしい演出を探すことがとても重要です。

②つくりたい映像の大枠をイメージし、近い事例を幅広くリサーチ!

業界的な映像の“ルール”がわかったら、今度は競合他社の映像との差別化を図る方法を検討しましょう。
ターゲット・目的・訴求したい内容・お客様のご要望などに合わせて、効果を最大限に発揮する方法を模索します。

リサーチ方法としては、つくりたい内容のキーワードをYouTubeやGoogleで幅広く検索。
(例:会社紹介映像・コーポレートムービー・ブランディングムービー・CM・展示会用映像…)

その後、さらにPinterestやVimeo、日頃から収集していた好きな映像ストック内でリサーチをかけていきます。

特にPinterestは、検索では出てこないかっこいい映像がたくさん出てくるのでおすすめです!
Pinterestでのリサーチのコツは、より近いイメージの映像の関連を辿っていくことです。
関連を辿っていくことで、つくりたい映像のイメージに近い参考動画を見つけることが可能です。

しかし、ここで1点注意したいのはPinterestは閲覧履歴から関連表示がされるため、使っていく内に自身の好みの映像ばかりが表示されるようになるという点です。

参考動画として見つけたいのはあくまでお客様が求める映像のため、検索ワードなどを工夫して自身の好みに偏りすぎないようにリサーチを進めていくことが重要です。

③動画サイトで見つからなかったら、映像制作会社のHPでリサーチ!

大手映像制作会社や実績がたくさんある映像制作会社のHPを訪問すると、幅広いジャンルの映像を視聴することができます。

さらに、会社によって制作される映像の色には違いがあることが多いため、案件によってより近い映像をつくっていそうな会社のHPを探すことで、イメージにぴったりの参考動画が見つかりやすくなります。

具体的には、アニメーションに特化した制作会社、ブランディングムービーに特化した制作会社、ドキュメンタリーが得意なクリエイターが所属する会社などがあります。

お客様のご要望や映像の与件に合わせたリサーチがしやすいでしょう。

企画時にパッと参考動画が思い浮かぶ状態を目指す

参考動画のリサーチは案件が始まる度にするのではありません。
常日頃から演出表現に関する興味の幅を広げ、参考動画のストックを貯めていくことが大切です。

理想は、参考動画を提示すると決まった時に近い事例や当てはまりそうな事例を瞬時に提案できる状態です。
瞬時に提案できると、それだけで信頼感が生まれます。お客様だけではなく制作チームメンバーからも信頼を獲得することができるでしょう。

私の所属するエレファントストーンのディレクターチームでは、毎日の終わりに良かった映像や参考になりそうな映像をチーム内で共有する時間をつくっています。

今回は、その中から先月紹介された映像を4つピックアップしてご紹介します。

1. JICA海外協力隊CM「求む、好奇心」30秒(2023春)

コラージュ手法について、他の映像と比較しました。色や映像の構成要素など、なぜ目を引くのかについてディスカッションしました。

2. Google Zeitgeist: 2013年を振り返ろう

今から10年前の事を振り返ることができるのも動画の良さ。みんなの思い入れのある年をGoogleの映像を元に共有しました。

3. 漫画×Vaundy「ありがとう」

単純に見ていて楽しい映像。どのカットでテンションが上がるかについて議論し、盛り上がりました。

4. 川平慈英、一生分の「クー!!」を使い果たす?【クーリッシュ】

企画アイデアだけでなく、転換ポイントから畳み掛けるような終盤が良い。何度見ても楽しめると話題に上がりました。

ただ演出の参考になるような映像を共有するだけでなく、意見交換を行うことでより多角的な視点から作品を見ることができるようになっていきます。
日々の参考動画探しにお困りの方は、身近にいる方やチームメンバーと実践してみると良いでしょう。

まとめ

ここまで、動画の演出に困ったときの参考動画の探し方についてご紹介してきました。
いかがでしたか?

イメージに近い最適な参考動画を見つけることも重要ですが、探す過程でいろんな映像を楽しんで、
なぜ面白いと思うのか」「どこが魅力的なのか」を考えると、映像を制作する際の視点が広がりクオリティアップにもつながるのではないかと思います。

日頃からたくさんの映像を見て、映像知識を増やしていきましょう!


 

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この記事を書いた人

福原瀬菜
エレファントストーンのディレクター。

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