HOW TO・TIPS
Z世代に刺さるY2Kデザインのつくり方
こんにちは、エディターの松本です。
みなさんはY2Kをご存じですか?恥ずかしながらわたしは最近その言葉を知りました。Y2Kの意味は、ズバリyear2000。2000年頃に流行したデザイン、ファッションがK-popなどを中心に近年再燃しているようです。
この記事では、そんな現在のトレンド・Y2Kのデザインとはどんなものなのかを考え、実際につくってみようと思います。
Y2Kのデザインとは
そもそもY2Kのブームはファッションを中心に巻き起こりました。ルーズソックス、厚底スニーカー、ヘソだしトップスなど、懐かしの平成ギャルファッションが、モデル雑誌やアイドルのMVなどで再ブーム。
このブームはファッションのみにとどまらず、当時のデザインやモチーフも併せてトレンド入りしました。たとえばTWICEのMVでは8bitのモニター風のモチーフや加工が使用されています。
CG技術が発達した現代で「あえて」一昔前の技術を使用していて面白いですよね。2000年当時の流行としては8bitの他にも立体的なテロップやホログラム素材などがあり、ファッション雑誌のタイトルフォントにぷっくりとしたシール形状の装飾が施されているのを最近よく目にするようになりました。携帯電話が出たばかりの頃、クリスタルやシールで端末をデコる文化がありましたが、そんなイメージでしょうか。
そしてここからは、実際にY2Kデザインのフォントをつくってみたいと思います。今回はAdobe Photoshopを使用して、Y2Kデザインの立体感のあるテロップをつくっていきます。
ぷっくりテロップをつくってみよう
シャボン玉のような透明感とシールのような立体感のあるテロップをつくります。
①好きな色のグラデーション背景に文字を打ち込む
透明感や映り込みを表現するため、背景は単色ではなくグラデーションを使用。グラデーションの色をパステルカラーにすると綺麗に仕上がります。フォントは太めの丸みのあるものを選び、打ち込みます。
②文字色をグラデーションにする
まず土台の色を作成します。文字に背景色と同じ色のグラデーションオーバーレイをかけます。
③外側の光沢をつくる
次に文字の縁に光沢感のある膜を作っていきます②で作成したテロップの上のレイヤーに文字を複製し、ベベルとエンボスのエフェクトを適用します。この時、フォントの塗りの不透明度を0に設定します。フォントの内側に白いベベル加工(丸みを帯びた加工)を施します。
④光の映り込みをつくる
よりぷっくりした質感を出すため、細かい光の映り込みを足していきます。③で行ったように、③のレイヤーの上に文字を複製して重ね、ベベル加工を加えます。光沢輪郭のモードを変更することで光の入り方を変えることができます。
⑤光の映り込みをつくる part2
さらに細かく光の映り込みを足していきます。光沢輪郭のモードを変更し、④とは違う角度からの光の映り込みをつくっていきます。ここまでが文字に光沢感をつくる工程になります。
⑥内側の影をつくる
続いて、立体感を出すために影のエフェクトをつけます。使用するエフェクトは先ほどと同様にベベルとエンボス加工ですが、今回はシャドウモードの数値を大きくします。シャドウに使う色は背景のカラーに馴染む色を選択します。今回はピンクを選びました。
⑦外側の影をつくる
最後にテロップの外側にシャドウをつけます。ここではドロップシャドウのエフェクトを使用します。この時もシャドウに使用するカラーは背景色に馴染むものを選択します。
シャドウをつけることによって、背景のマットの上に立体的なテロップが存在していることがわかりやすくなったと思います。
完成です。立体感のある可愛いテロップが完成しました!
まとめ
最近、実際にZ世代向けにY2Kデザインを取り入れた映像の制作を担当しました。トレンドが巡って、過去に流行ったものがまた人気になるのは面白いな〜と感じます。
2000年頃を思い出すY2Kデザイン、ぜひ試してみていただけたら嬉しいです!
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