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AIやVRが注目される今、なぜ人形を用いたプロモーション映像が公開される?

AIやVRが注目される今、なぜ人形を用いたプロモーション映像が公開される?

画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000060296.html

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。近年、AIやVRといった「バーチャル」「IT」を駆使した映像が注目を浴びますが、一方でNHKの「いないいないばあっ!」など人形劇は今でも番組内で使われ、人形を使ったCMも根強く残っています。今回はそんな人形を扱ったCM群をご紹介します。

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プロモーション映像で人形劇を使う理由

1. ブラックユーモアを扱いやすい

映像で人形を扱う理由の一つには、人形であればデフォルメされたキャラが毒舌であることでギャップを演出でき、人が話すとポジショントークや差別と批判されそうな場合も、人形だとその印象が和らぐ傾向にあるということがあるでしょう。

2. 独特の動き・質感がある

3Dアニメのポリゴンや2Dアニメのセル画は独特の質感がありますが、人形も同じです。布でできた人形の立体感はモニター、テレビ越しにも伝わりやすく、キャラクターが際立ちます。

3. 子どもの教育に繋がる

人形はNHKの子ども・幼児向け番組に多く見られますが、子どもは人形劇を通して想像力を育んだり、他者との交流の仕方を学んだりしていくことができます。そのため、プロモーション映像でも子供向けを意識したり、子供を育てている親を意識していたりするケースもあります。

人形を扱ったプロモーション映像の実例

1. ひみつのPRIME

タクシー広告で目にする機会が多いのが「ひみつのPRIME」シリーズです。現在はYouTubeに3編が公開されています。うさぎのキャラクター「ラヴィさん」とゲスト(現在は浜辺美波さん)が「ぶっちゃけトーク」をするといった内容のCM。1分間の「ナイショ話情報番組」となっていて、インタビューされる側は毎月入れ替わる予定です。初回のゲストは長澤まさみさん、他にも石原さとみさんが出演しました。

人形を扱うことで、多少厳しいことや突っ込みが入っても鋭い印象が緩和されています。その人形の扱いに相まって、女優の本音や聞いたことのない素の女優さんが見られるような、そんな雰囲気を感じさせますよね。なお、人形はMEGUMIさんが声をあてているそうです。声が普段と違って驚きですよね。

2. ウマ娘 プリティーダービー

スマホゲームからアニメなどに展開している「ウマ娘 プリティーダービー」の4月に公開されたGW向けのMVはまさかのパペット(人形劇)でした。「GOCHISO様」というタイトルの通りご飯を題材にした楽曲ですが、人形とアニメーションの絶妙なコラボがみられます。アニメの質感と人形劇の立体的な質感のコラボで、コミカルな雰囲気がでていますね。

この人形劇は、かつて「バイオハザード ヴィレッジ」で人形劇『バイオ村であそぼ♪』を制作したのと同じスタッフが手掛けたとされています。

なお、アニメゲーム業界では人形劇風のつくりは今も定期的に見られます。7月から放送中の『NieR:Automata Ver1.1a(第2クール)』でも本編とは別の“おまけ”シーンは切り絵風の人形によるコメディタッチになっており、シリアスな本編とのギャップが描かれています。

3. 大塚製薬

「ポカリスエット」などの印象的なCMを数多く残している大塚製薬ですが、実は人形を扱ったCMも制作しています。こちらはカロリーメイトのCM。カロリーメイトがそのまま擬人化され、パペットメイトとして喋り出す!受験シーズンに合わせて公開されたCMで、受験シーズンも栄養バランスは大事と説いています。

まとめ

ご紹介した以外にも福島中央テレビと福島民友新聞が共同で「ふくしま子育て応援隊」が人形劇によるCMプロジェクトを進めていて、視聴者のみなさんの子育てエピソードを題材にした人形劇CMを制作。なんと90通もの応募があったと言います。

この制作に関わるのが、ひょっこりひょうたん島を手掛けた劇団ひとみ座と福島大学の学生たち。県民の子育てをベースにしたCMになるとのことで、このようにAIやVRなどの最新技術注目される中でも、まだまだ人形劇の火は消えることはなさそうです。


 

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部
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