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アジア映画の登竜門!11月23日から開催の「第25回東京フィルメックス」

アジア映画の登竜門!11月23日から開催の「第25回東京フィルメックス」

文化祭や展覧会をはじめ、多種多様なイベントや催しものが行われる「芸術の秋」。映画界がひときわ賑わいを見せるシーズンでもあり、現在、全国各地でユニークな映画祭が開催されています。

そこで本記事では、アジア映画に焦点を当てた「第25回東京フィルメックス」の詳細について、基本情報を踏まえながらご紹介します!

東京フィルメックスって?

【概要】

東京フィルメックスは、毎年11月頃に東京で開催される国際映画祭です。2000年にスタートした本映画祭は、とくに独自性と芸術性の高いアジア映画にフォーカス。まだあまり知られていないフレッシュな才能を発掘し、新進気鋭の監督や作品を全世界へ紹介する場として知られています。

 

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アジアの監督による長編映画が主に出品され、最優秀作品には「東京フィルメックス大賞」が授与されます。過去には、国際的に評価されたアジアの映画人が受賞し、彼らのキャリアに大きな影響を与えています。

商業映画とは異なる視点で独創的かつ挑戦的な作品を集めた多様なプログラムは、毎年多くの映画ファンから注目を集めています。

第25回東京フィルメックス 基本情報

第25回東京フィルメックスの日程、場所、チケット入手方法を紹介します。

【日程】
2024年11月23日(土) ~ 12月1日(日)(全9日間)

【場所】
丸の内TOEI
ヒューマントラストシネマ有楽町

【チケット入手方法】
東京国際映画祭のチケットは、11月2日(土)12:00 から発売されています。(丸の内TOEI・ヒューマントラストシネマ有楽町のオンラインサイトで購入可能)

また、プレイベントのチケットは、11月7日(木)16:00 から発売されています。(ヒューマントラストシネマ有楽町のオンライン債で販売。現地でも購入可能)

https://filmex.jp/ticket/

東京フィルメックス 3つの注目ポイント

東京フィルメックスの特徴は、芸術性が高く社会的テーマを探る作品を多く紹介していること。今回の映画祭は、アジア圏の新進気鋭の監督たちが手掛けた作品を多く紹介し、全体で36作品が上映される予定です。

以下では、プレイベントを含め見どころ目白押しの第36回東京国際映画祭の中から、今年の注目ポイントを3つご紹介します。

1. 四半世紀の軌跡を振り返る「プレイベント」

第25回を迎える今年の東京フィルメックスでは、プレイベントとして「今だけ、スクリーンで!東京フィルメックス25年の軌跡」が、2024年11月15日(金)~ 11月21日(木)までヒューマントラスト有楽町で開催されます。

誕生以来、一貫して「作家性」を大切にしている東京フィルメックス。プレイベントでは、これまでに上映された500本の中から選りすぐりの作品を上映するとともに、これまでの映画祭の四半世紀の軌跡を振り返る内容に。

上記動画『Complicity/優しい共犯』を手がけた近浦啓監督や『私の少女』のチョン・ジュリ監督など、近年目覚ましい活躍を見せている監督の原点を知るのにも格好のイベントです。

2. 未来の巨匠をいち早くチェック!東京フィルメックス・コンペティション

東京フィルメックスのコンペティション部門では、2023年から2024年にかけて監督した作品の中から、ジョージア、パレスチナ、インド、ベトナム、シンガポール、台湾、中国、韓国の8カ国で制作された10作品を構成されています。

若い女性のアイデンティティの探求と受容の過程を繊細かつ親密に捉えた、日系フランス人監督嘉村荒野の『ソクチュの冬』をはじめ、本年は10作品のうち6作品が長編監督デビュー作というフレッシュなラインナップになっています、

過去には、国際的に評価されたアジアの映画人が多数受賞し、その後のキャリアに大きな影響を与えている最優秀作品賞と審査員特別賞(11/30に行われる授賞式で発表)も要注目です!

3. 今年も実施!メイド・イン・ジャパン

昨年に続いて、日本とゆかりのある作品に焦点を当てた企画として世界に発信される『メイド・イン・ジャパン』。本イベントは、邦画界のさらなる発展を目指し、世界に向けて選りすぐりの日本映画を紹介する重要なプラットフォームになっています。

滞在先の日本で書き下ろした短編小説をベースに制作されたドゥ・ジエ(DU Jie)監督作の『椰子の高さ』(The Height of the Coconut Trees)は、2組のカップルを通して、喪失、癒し、そして個人的な変容という内省的でエモーショナルな物語が紡がれます。

今年のイベントでは、そのほかにも、アジアの若手映画監督や映画プロデューサーを育成するためのワークショップ「タレンツ・トーキョー」の修了生監督作品であり、リリー・フランキーが主演を務めるジャヌス・ヴィクトリア監督『DIAMONDS IN THE SAND』をはじめ、日本とスペイン合作の宇和川輝監督『ユリシーズ』、山形でのレジデンシー企画に選出されたルオ・イーシャン監督『雪解けのあと(仮)』など日本に縁のある4作品が選出。

まとめ

各作品の詳細は、公式ホームページやSNSから確認することが出来ます。映画界に吹く新しい風に直接触れる格好の機会ですので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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