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最近話題の「リカバリーウェア」
2025年に公開されたCMを比較!
引用:https://tential.jp/bakune/cm?srsltid=AfmBOoqEjjuDudZMICUt3TyJ2J-Amp3AfT5O1tWaurngBC51g9PZDwOZ
こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
最近話題の「リカバリーウェア」。着るだけで血行促進が期待できるとして、多くの人に注目されています。メジャーリーグの大谷翔平選手も、良質な睡眠やコンディショニングの一環としてリカバリーウェアを愛用しているとも言われています。
中には、「着るだけで疲労回復」と医療機器として届け出が出されている商品もあります。ワークマンやユニクロのようなアパレルメーカーから、美容メーカーのMTG、寝具メーカーの西川まで、さまざまな業界が参入し競争は激化中。
では、そんな「リカバリーウェア」の最新CMはどんな内容になっているのでしょうか?早速チェックしてみましょう。
「リカバリーウェア」のCM
1. 株式会社TENTIAL – BAKUNE
櫻井翔さんがイメージキャラクターを務める疲労回復パジャマ「BAKUNE」。今回で櫻井さん起用の第2弾となります。
上下セットで約2万円、スウェットタイプになると2万6千円台と少し高めですが、それだけの価値がある機能性が魅力です。パジャマには極小セラミック粉末入りの特殊繊維「SELFLAME®︎」を採用。身体から出る遠赤外線を吸収して肌へと輻射し、血行を促進。筋肉のコリや疲労を和らげることが期待できます。さらに、寝返りを妨げない「BAKUNE Motion Design™︎」や、ストレッチ性・肌触りへのこだわりもポイントです。
そしてCMの見せ方も際立っています。頭の上に充電メーターが浮かぶ演出で、疲れた櫻井さんとフル充電の櫻井さんが登場。二人の会話を通して、“着るだけで疲労回復”というパジャマの効果をユーモラスに伝えています。見るだけでクスッと笑えて、つい商品に興味が湧く演出になっています。
2.株式会社MTG – ReD
ReFaブランドで知られるMTGは、2つのブランドでリカバリーウェアを展開しています。仕事中の疲労回復をコンセプトにしているのが「疲労回復インナー」を扱う「ReD」です。全体的に他ブランドよりやや手頃で、パジャマは15,000円台から、インナーは4,290円と比較的購入しやすい価格設定になっています。
公式サイトによると、MTG独自の繊維テクノロジー「VITALTECH®」を用い、8種類の天然鉱石による特殊加工を施したリカバリーウェアが遠赤外線を肌へ放出。血行を促進することで疲労回復をサポートすると紹介されています。
多くのリカバリーウェアが睡眠時の効果を謳う中、日中に着るインナーで疲労回復を狙った点は非常にユニーク。CMや広告でもこのコンセプトを前面に押し出すことで、他ブランドとの差別化に成功しています。読者にとっても“日常の中で取り入れやすいリカバリーウェア”として、興味を引く内容になっています。
2025年夏に公開されたリカバリーウェア「ReD」のCMは、俳優・大泉洋さんがブランドアンバサダーを務め、24時間リカバリーウェアのコンセプトをユーモラスに表現。ラグジュアリーなホテルの一室で、朝からシャキッとした大泉さんが軽快に動き回るシーンや、「大切な人に疲労回復をプレゼントしませんか」と呼びかけるシーンなど、日常のさまざまなシチュエーションで「ReD」の魅力を紹介しています。
これらの演出は、製品の効果を自然に伝えるとともに、視聴者に親しみやすさと信頼感を与えています。「ReD」のリカバリーウェアは、睡眠時だけでなく、日中の活動中にも効果を発揮することを強調し、忙しい現代人のライフスタイルに寄り添う製品であることをアピールしています。
3.株式会社MTG – SIXPAD
株式会社MTGが展開するもう1つのブランド「SIXPAD」も、リカバリーウェアを提供しています。公式サイトによると、「着るだけで遠赤外線(体温)を輻射し、血行を促進。疲労回復や筋肉のコリなどの症状を緩和する」とのこと。製品の基本構造は、他のリカバリーウェア同様、遠赤外線効果によるものです。
さらにSIXPADでは「一般医療機器」の認証を取得しており、医療機器としての信頼性を前面に押し出しています。CMも説明調の演出を採用し、製品の機能性や高級感を丁寧に伝えています。映像では、俳優が着用シーンをゆったりと見せ、日常の中での使用イメージを描写。生活シーンをコミカルに切り取るReDとは異なるアプローチで、落ち着いた雰囲気の中にブランドとしての信頼感を感じさせます。
デザイン面でも男女共用のシンプルな作りを採用し、「ファッションを楽しみながら疲労回復」というテーマを掲げています。CMの落ち着いた演出と機能性の強調により、製品の信頼性とブランドイメージの向上を両立させた内容となっています。
4.株式会社ベネクス – VENEX
「世界中で、休養(リカバリー)の常識を変える」という理念のもと、心身の休養サポート(=リカバリー)に取り組み、自らを「リカバリーウェアのパイオニア」と位置づけているのがVENEX(ベネクス)です。
同社は2007年に独自素材「DPV576」を発表し、2010年には「リカバリーウェア」という言葉自体を生み出しました。休養学に基づくリカバリーソリューションを開発した唯一の企業であることを、自らの強みとしてアピールしています。
CMでは「攻めの休養」をテーマに、説明調でリカバリー効果を徹底的にアピールしています。価格帯も高めで、上下セットで3万円台の商品もあり、リカバリーウェアの中でも高級ラインに位置付けられる商品群が揃っています。
また、ショート動画でも高級感とリラックス感を前面に打ち出しています。解放感のある宿(撮影は静岡・沼津倶楽部と思われる)を舞台に、セリフは一切使用せず、ブランドコンセプトに沿った演出がなされています。
5. 株式会社りらいぶ-リライブ
リカバリーウェア市場で注目されるブランドのひとつがリライブです。
「贈る、リライブ。社長篇」は、この10月に公開されるとYouTubeで1週間で700万回以上再生され、CMに力を入れていることがうかがえます。CMの内容は、非常に多忙な生活を送り母親と一緒に暮らせない実業家の男性が、母にリカバリーウェアをプレゼントするというストーリーで、母のやさしさと社長の葛藤が丁寧に描かれています。
テレビ通販でも積極的に販売され、累計販売枚数は300万枚を突破。他ブランドと異なる点は、「リライブシャツが使われていない筋肉をピンポイントで微弱に刺激し、身体にアプローチする」設計であること。日本だけでなくアメリカでも特許を取得しており、技術面での差別化も明確です。
リライブは、CMや通販、特許技術を組み合わせることで、ストーリー性と機能性の両方をアピール。視聴者や消費者にとって、日常生活に取り入れやすく、かつ効果を実感できるリカバリーウェアブランドとしての存在感を確立しています。
6. 株式会社コラントッテ – RESNO
「今日の疲れをケアして、ベストな明日をつくる。」をコンセプトに掲げるRESNOは、他ブランドと大きく異なる点として、「N極S極交互配列」を用いた磁気による疲労回復技術を採用しています。
公式サイトでは、「磁気と生地のテクノロジーが相まって血行を促進し、リラックスをサポートする」と紹介されており、素材と構造の両面から身体の回復をサポートする設計となっています。
プロフィギュアスケーターの宇野昌磨さんをはじめ、スポーツ選手や俳優などをCMアンバサダーに起用しているのがRESNOです。
多くのリカバリーウェアが市場に出回る中、実際の利用シーンを想定し、アンバサダーがRESNOを選ぶ理由を語ることで、ユーザーにリアリティを感じさせる構成になっています。特徴的なのは、CMで機能や性能を直接アピールするのではなく、利用者の気持ちや日常に寄り添った内容に重点を置いている点です。
機能説明については別途YouTubeに動画がアップロードされており、CMと説明動画で情報を完全に分ける構成になっています。
まとめ
まだまだ多くのリカバリーウェアが各社から販売されており、今回紹介したブランドだけでもその一部に過ぎません。それぞれの商品には独自の特長があります。
パジャマタイプかインナータイプか、着圧タイプか非着圧タイプかといった違いはありますが、共通して「着るだけで疲労回復をサポートする」というコンセプトを持っています。繊維素材や技術は各社で異なり、それぞれのブランドが独自性を追求しています。
販売競争が激しい中、各社は違いを際立たせるためにさまざまな工夫を凝らしています。CMもその一例で、演出や訴求ポイントの作り方が各社で大きく異なることが理解できます。