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デジタルマーケティングのトレンドは?(後編)

デジタルマーケティングのトレンドは?(後編)

デジタルマーケティングの世界は常に早いスピードで変化している。2019年のトレンドは何なのであろうか? 『VOLUUM』はTHE TOP 7 DIGITAL MARKETING TRENDS TO WATCH IN 2019(カミラ・ウクシャKamila Łuksza著)と題してデジタルマーケティングで注視すべきトレンドを紹介した。

我々が見ている現状の日本の状況を踏まえながら意訳で紹介していこう。デジタルマーケティングのトレンドは?(前編)に引き続き、後半の4つの点を紹介する。

一瞬を狙え

今日のユーザーは、コンテンツ、広告、プッシュ通知、メールなどあらゆるものを受け取っている。私たちは自分たちが処理する以上の情報量に到達している。米国では、ユーザーは1日3時間35分自分のスマートフォンに費やしている、というデータがある。ブランドやマーケティング担当者は、注目を集めるのに本当に苦労している。

マイクロモーメント(人々が「何かをしたい」と思い、反射的に目の前にあるデバイスで調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間のこと)を狙う。

ユーザーは何かを知りたい、何かを学ぶときに通常はスマートフォンに目を向ける。Googleによると1日150回、我々はマイクロモーメントを経験するという。

マイクロモーメントはなぜそれほど重要なのだろうか。一般的に、人々は何を買うか、どこへ行くか、どのレストランで食事を取るかについて即座に決断を下すため、注意を引くにはほんの数秒しかかからないからだ。ユーザーが必要なときに正確な情報を正確に提供するため機能させてあげればよい。

結局のところ、ユーザーの意思決定の過程は、すべてのチャネルとデバイスにわたるこれらのマイクロモーメントの組み合わせなのだから。

AR&VR

AR&VRは2019年の最大のマーケティングトレンドの一つだ。

今日のユーザーは基本的に二つのことを望んでいる。それは、エンゲージすることと、ブランドのメッセージングに積極的に参加することだ。

拡張現実(AR)と仮想現実(VR)は、これら両方のニーズを満たすことができ、ブランドに多大なチャンスを提供する。

企業はすでに、この新しいテクノロジーの力をブランド認知度や、個々の製品の販売に取り入れている。

例えば、IKEAは2016年からVRを使用している。アプリ「IKEA VR Experience」では、購入前にさまざまなIKEAソリューションを試すことができる。ニベア、スターバックス、フォルクスワーゲンはARを試している。

ARとVRは、ブランドのマーケティングツールとしてますます一般的になってきている。VRとAR市場はすでに270億ドルの価値があるとされるが、たった4年で、それは209.2億ドルの規模に達すると予想される。

SNS

SNSのユーザーは31億9,600万人で、42%の市場浸透率にもなる。マーケティングの世界では、その重要性は無視できない。

SNSは、ほぼすべての人の日常生活に組み込まれようになったため、SNSに実装されている変化を理解することは、企業にとって不可欠だ。

そして、今後大きく変わっていくだろう。今、最も人気のあるものは「映像」や「インフルエンサー」だが、もっとたくさんの選択肢がある。

何よりも覚えておくべきことは、単一のプラットフォームだけではもはや十分ではないということだ。『Facebook』のリードは『YouTube』のリードではなく、『YouTube』のリードはWebサイトのコンテンツを読んでいるリードとは異なるからだ。

そのため、「成功の鍵」はあなたのコンテンツを複数のプラットフォームにまたがって再利用することである。

画像検索

機械学習はオンライン検索を新たなレベルに引き上げている。「音声検索」は今や一般的となったが、Google、Pinterest、Microsoftなどの大手はインタラクティブSEOでより強力な手段を開発することに焦点を当てている。

画像検索では、画像内のオブジェクトを識別してから、それらのオブジェクトに関連する画像を検索する。例えば、ベッドの画像に基づいて、同じまたは類似のベッドを購入することができる。

「非常に素晴らしい」技術に思えるが、画像検索を取り巻く技術はまだ発展途上だ。これは、画像検索アプリを作成する前に、機械学習が必要だからだ。画像を識別するだけではなく、機械は人間の心がするようにさまざまな色、形、サイズ、そしてパターンを認識できなければならない。

しかし、消費者の93%が、購入を決定する上で視覚的要素が重要な決定要因であると考えているため 、画像検索は小売業界に革命をもたらすだろう。

結論

広告シーンは絶えず成長しており、それは必然的に変化につながる。新しいマーケティングトレンドは年々現れては多くのものが消えていく。自分たちで勉強をして、必要に応じて適応することが求められる。

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デジタルマーケティングのトレンドは?(前編)

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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