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Facebook社も名前変更「メタバース」って何?

Facebook社も名前変更「メタバース」って何?

早いもので、気がつけば年の瀬が近づいています。オリンピックも開催された今年は、ざっと振り返ってみても話題に事欠かず、本当にいろいろなことがありましたよね。そんなトピック満載な2021年のビジネスシーンを語る上で避けて通れないのが、「メタバース」という言葉の流行です。

とはいえ、難解なイメージが根強く、よくその実態を掴めていない方も少なくなのではないでしょうか?もう1つ大事なことは映像業界が大きくか変わることだということです。

そこで本記事では、「メタバース」について以下の全3回に分けてわかりやすくお届けします。

  1. メタバースとは何か?
  2. これまでのバーチャルリアリティーの違いとは何か?
  3. メタバースの実例と変革する映像の世界

第一回目となる今回は、いま絶賛大バズ中の「メタバース」について、専門用語を使わず出来るだけわかりやすく解説していきます。

メタバースとは?

【ひと口まとめ】

  • Facebookの社名変更で「メタバース」という言葉が世界的バズに
    SF世界で描かれたような仮想現実=メタバースの実用化が加速している
  • メタバースって?

メタバースとは、「メタ(上位の)」と「ユニバース(宇宙)」という二つの言葉を組み合わせた造語です。「上位の宇宙」って唐突に言われても、「なんじゃそりゃ?」ですよね。

わかりやすい言葉で言い換えると、「メタバース」とはインターネット上に構築された「現実の世界と変わらない生き生きとした体験ができる仮想現実」のことを指しています。

そう、『マトリックス』『レディープレイヤーワン』といった映画、『サマーウォーズ』『竜とそばかすの姫』といったアニメ、『ルサンチマン』『HUNTER×HUNTER』といった漫画の中で描かれていたバーチャルリアリティ(仮想現実)の世界が、いよいよ現実のものになろうとしているのです。

バズを創出!Facebookの社名変更

もともとは、SF小説の中で誕生した知る人ぞ知る的な概念だった「メタバース」ですが、先月(2021年10月)に報じられたあるビッグニュースをきっかけにこの言葉が一気に全世界に浸透することになりました。それが、Facebookによる社名変更の発表です。

誰もが知る世界的な大企業がメタバースの頭文字の「メタ」を社名にしたことに衝撃を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。Facebook社の影響力が大きすぎるせいで、メタバース=Facebook社の専売特許と誤解されている節もあるのですが、もちろんメタバースは技術さえあれば誰でも設計可能です。

オンラインゲームの『フォートナイト』や『あつまれ どうぶつの森』『FF14』も、広い意味では「メタバース」の先駆けと言えますし、今後は数多くのメタバースが続々とあらわれてくるはずです。

おすすめYouTube動画

メタバースの説明についてはYouTubeでも数多くの解説がなされています。その中でも最近アップされた、中田敦彦さんのYouTube大学の解説シリーズがとても分かりやすかったので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

動画では、デジタルの世界に所有権とリアルな価値をもたらした「NFT」についても詳しく解説しています。5G/6G、半導体、仮想通貨(暗号資産)、AI、AR/VR……

こうした最先端技術の進化がすべて「メタバース」の実現に集約されている点に注目するとより理解も深まるのではないでしょうか。時間のない方は、6分半と短尺のこちらの動画を。アニメを使って小学生でもわかるくらいフランクに解説してくれているのでぜひ視聴してみてください。

「メタバース」というとなにやら込み入った新しい概念のように思われるかもしれませんが、メタバース業界の人でもない限り、マーク・ザッカーバーグのせいで「バーチャルリアリティー(仮想現実)」という言葉が「メタバース」という言葉に置き換わったぐらいにざっくり認識していただいても問題ないと思います。

「Facebook社のメタバース事業がほんとうに成功するのか?」
といった点については賛否が渦巻いていますが、たとえそれがうまくいかなかったとしても、第二第三のメタバースがあらわれることは間違いありません。

実際にメタバースでいえばかつてはやった『セカンドライフ』があります。当時、セカンドライフ内のアイテムや土地に値段がつけられ投資をする人々も報道されました。早すぎた形のセカンドライフですが、2000年頃のインターネット黎明期からこうした仮想現実の世界に3Dによる世界を実現しようという動きは何度も起きてはつぶれています。ついに時代に追いついたと言った方が正しいでしょうか。

SF映画で描かれたようなリアルな仮想現実の世界がついに誕生しようとしていて、それにともないあらゆる業界が大きな変革を迫られていることも確かです。3Dの世界とあれば「映像の世界」が主役です。映像の世界が受ける影響も大きいです。今回の記事をきっかけに「メタバース」に関心を持っていただけたら幸いです。

まとめ

今回は、SF映画で描かれた仮想現実の世界が現実のものになろとしているデジタル社会の未来形「メタバース」についてお届けしました。今後「メタバース」の加速度的な発展によって、現実世界のあらゆるものごとが「メタバース」のなかで代替され、国境を越えた新しい世界がインターネット上に構築される日がすぐ目の前にまで迫っています。

次回は、これまでの「バーチャルリアリティーと最新のメタバースの違い」について映像を交えつつ詳しく解説するつもりです。お楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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