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日本全国で1,334社。2022年に100周年を迎えた企業の周年映像をご紹介

日本全国で1,334社。2022年に100周年を迎えた企業の周年映像をご紹介

特別な時間を迎えた瞬間に、その出来事を映像作品として形に残す機会が多くなっている昨今。個人だけでなく、企業や自治体、商業施設でも記念映像を制作されることが多くなっています。

そこで本記事では、2022年に100周年を迎えた企業の周年映像をご紹介いたします!

見どころ

・100年という時間の流れをどのように表現しているのか
・築き上げてきた企業のフィロフィーや価値観、社会的なミッションをどのように表現しているのか
・社外の人々に向けてどのようなメッセージを発しているのか

100周年を迎えられる企業は、本当にごく一握り。

そんな数少ない企業が築いてきた貴重な歴史、そして紡ぎ上げてきた時間の中でそれぞれが大切にしている価値観やミッションなどを映像としてコンテンツ化した周年映像は、上記のようなコンテンツ制作のヒント・アイデアがたくさん詰まっています。

YouTubeというプラットフォームで一般公開する以上、結束力や絆を深めるための社内PRにとどまらず、社外の人々の興味・関心を惹きつける内容になっている点も注目したいポイントであり、大きな見どころの1つです。

作品紹介

①小学館100周年特別ムービー(本編)

漫画『少年サンデー』や『コロコロコミック』などでおなじみの小学館。ドラえもんや高橋留美子さんの漫画の作品に触れたことがあるという人も多いでしょう。

本年2022年に100周年を迎えた小学館では、「0(ゼロ)から考えよう。」をキャッチフレーズに100周年特設サイトと、特別ムービーを公開しています。

制作を手がけているのは、映画監督の三木孝浩氏・上田大樹氏。これまでの歴史や小学館が大切にしている価値観やミッションを映画的に表現しており、周年記念映像として非常にクオリティの高い一本です。浅野いにおさんの作画を織り交ぜながら豪華なキャスト陣によって紡がられる100年の歩みには、歴史ドラマのような紆余曲折があり見応え十分。

細部にまでこだわった丁寧な表現が際立っています。

②ヨコオ100周年ブランドムービー/Yokowo 100th BRAND MOVIE

アンテナ、ファインコネクタ、マイクロウェーブといった自動車用のアンテナ製造の大手メーカーである株式会社ヨコオ。2022年9月1日に100周年を迎えました。

歴史的な写真や作業現場のカットを織り交ぜ、「進化する意志」という企業の価値観と「確かな技術」を強みとする企業のアイデンティティが説得力のある映像で表現されています。

節目となる100周年のタイミングで新しい企業理念体系とスローガン「幸せを、進化させる。」を制定し、それを100周年ブランドムービーとして表現したメッセージ性の高い内容になっています。

フィロソフィーや価値観といった企業の根幹にフォーカスを当てた映像になっており、企業ブランディングという観点から視聴しても参考になる点の多い作品です。

③東急グループの100周年 ありがとうを、ずっと、ずっと。

電鉄だけでなくデパート、広告代理店などまで幅広く展開している東急グループ。老若男女問わずファンの多い東急グループですが、2022年9月2日に創立100周年を迎えています。

記念となるアニバーサリー・ムービーでは、「美しい時代へ」というグループスローガンのもと、100周年のロゴマークや東急グループのこれまでの歩み、そしてこれからの展望が、映像として表現されています。

100周年のロゴマークを映像という媒体で発表した記念ムービーでは、英数字と図形や記号がロゴマークを象っていくプロセスを流麗なアニメーションで表現。グループ企業の認知度の高さをうまく活かしたプロモーション戦略が光ります。

「ありがとうを、ずっと、ずっと。」という過去と未来が交錯するキャッチコピーも深く印象に残るシンプルで力強い周年映像になっています。

9月に公開されたこちらの動画では、東急グループ100年の歴史を落ち着いたナレーションと貴重な写真・映像で表現しています。

都市計画や教育業、文化振興とも深い関わりのあるグループ企業であるため、動画を視聴することで東急グループだけでなく、戦後の日本社会の発展を視覚的に感じることが出来るスケールの大きな一本になっています。

昨今では、企業の社会的な存在意義を明確に発信することが業態の垣根を越えて求められているため、そうした企業パーパスの映像化という視点からも非常に学びの多い周年映像です。

まとめ

本記事では、2022年に100周年を迎えてた企業の特別な周年映像をご紹介しました。

一口に100周年映像と言っても、企業ごとにアプローチがまったく異なる点に着目しながらご視聴いただけたなら幸いです。

・映画監督を起用したドラマ仕立ての豪華なスペシャルムービー
・企業の理念や価値観の映像化を主眼としたメッセージの高い一本
・認知度の高さを活用したプロモーション戦略が光る動画

今回お届けした周年映像は、それぞれの個性が十分に発揮され、三者三様のユニークな映像表現がなされていますが、明確なテーマや伝えたい事柄がはっきりと明示されている点において、重要な共通点を見出すことができます。

また、海外でも100周年記念はセンテナリーという呼び名で盛大に祝われます。実は海外の動画にも参考になる事例はたくさんあります。

ZOORELでは、今後も映像制作の参考になるような周年映像を、企業だけなく学校やグループ、公共機関、商業施設など幅広く取り上げていくつもりです。お楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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