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実際の新聞記事を感動ストーリーに!琉球新報のドラマCM
画像引用:https://ryukyushimpo.jp/pages/page-411.html
こんにちは。ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
ここ最近、SNSを中心にWEBドラマの人気が高まっています。ストーリーやキャラクターを通じて感情移入しやすいドラマ仕立てのプロモーションは、共感を得やすく通常のプロモーションよりも視聴者にメッセージを自然に伝えることができるという特徴があります。
そこで今回は、2024年に創刊130周年を迎えた琉球新報のドラマCMをご紹介しています!
琉球新報のドラマCMって!?
琉球新報のドラマCMは、実際の新聞記事を基にして制作された画期的な短編動画シリーズです。
創刊以来130年の歴史を誇る同社が、取材・掲載した地元関連の記事の中から4つのエピソードを厳選して、1本5分程度のドラマCMを制作。桐谷健太を主演に迎えた『ミラクルシティコザ』で知られる沖縄県出身の平一紘監督がメガホンを取り、2024年5月以降4本のシリーズ作(1話完結のオムニバス形式)が公開されています。
驚きのドラマで話題沸騰!全4話を一挙に紹介
第1弾「フロム・サクラメント」
「フロム・サクラメント」というタイトルが付された第1弾は、1970年代の沖縄で生まれ育った兄妹の絆を描いた感動作です。戦後の沖縄で、米兵との恋愛は祝福されなかったことでしょう。兄妹それぞれの複雑な心情が伝わってきます。
このプロジェクトは、地元の人だけでなく全国や海外の視聴者にも沖縄の魅力を伝える目的で作られており、そのストーリー性の高さからSNSを中心に大きな注目を集めることに成功しています。地域の文化や社会的テーマを映像化して届ける。ショートストーリーの力を最大化した新しいメディアミックスの試みとして、非常に参考になる一本と言えるでしょう。
第2弾「父の手」
琉球新報のWEBドラマ第2弾「父の手」は、旧日本兵の遺族のエピソードをつづった2009年7月6日掲載の記事「父の手を握ったよう」を基に制作されています。
第二次世界大戦における沖縄戦をモチーフに制作された本エピソードは、沖縄の家庭や社会の実話に焦点を当て、親子3代にわたる家族の深いつながりを描いています。物語は、地域に根付いた文化的な背景や価値観が細やかに描かれており、沖縄に深い爪痕を残した戦争の記憶を風化させたくないという強い思いを感じさせる内容になっています。
第3弾「象とオジーと友達と」
琉球新報のWEBドラマCM第3弾「象とオジーと友達と」は、1973年3月17日の夕刊に掲載された新聞記事「空港で子象が“造反”」を基に制作されたストーリーです。
戦後沖縄で起きた象の失踪事件を題材にし、地域の住民と動物園の象とのつながりをハートフルに描いた本ドラマ。沖縄ならではの人々の絆やコミュニティの大切さを感じさせる内容になっており、7月にYouTubeで公開され、多くの反響を呼んでいます。
第4弾「僕はエイサーを踊れる」
琉球新報のWEBドラマCM第4弾「僕はエイサーを踊れる」は、2023年09月08日の新聞に掲載された記事「沖縄・久保田自治会 子ども会率いる 難病と闘いエイサー演舞」を基に制作された一本です。
難病を抱える10歳の少年が沖縄の伝統舞踊エイサーに情熱を注ぎ、自らエイサー団体を立ち上げた実話を基にドラマ化を実施。主演には実際にエイサーを学ぶ少年が選ばれ、沖縄のエイサー文化と地域とのつながりがリアルに描かれています。2024年8月に公開されて以降、その話題性の高いエピソードとSNS上で簡単にシェアできるWEBドラマの拡散効果が相まって、地元住民だけでなく全国の視聴者に親しまれています。
まとめ
このように、ショートドラマ仕立ての映像がつくられるケースが増えています。
本作のように、地域の実際の物語を基にしたショートストーリーは、メッセージの強度と説得力がきわめて高くスムーズに感情移入しやすいため、視聴者に「地域とのつながり」を再認識させる絶大な効果があります。そして、そのショートドラマをSNSやYouTubeを主戦場にアップロードすることで、拡散を狙いユーザーが草の根でシェアすることで広がりを見せる、そんなプロモーションになっています。
ショートドラマの良い活用事例があれば、また共有します!次回もお楽しみに。