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セールスプロモーションとミュージックビデオが融合!世界的なギターメーカーの映像
こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
1980年代にミュージックビデオが登場してからというもの、音楽と映像表現には切っても切り離せない関係があります。最近は、ミュージックビデオにさりげなく楽器の宣伝を織り交ぜたコンテンツが増えており、製品やサービスのプロモーションと共通する要素を数多く見出すことができます。
そこで本記事では、その好例としてギターブランドのプロモーション映像をご紹介します!
ギターメーカーのプロモーション映像事例を紹介
1. Fender『Rei Stratocaster® R246』
【フェンダーの魅力】
フェンダー(Fender)は、世界的に有名なアメリカの楽器メーカーで、特にエレクトリックギターやベース、アンプなどで知られています。
ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモアといった世界的なギタリストだけでなく、アマチュアの音楽ファンからも長い年月にわたって支持されており「エレキギターの象徴」ともいえる不動の地位を築いています。
その革新性、デザイン、サウンドの個性は唯一無二のモノがあり、ロックやブルース、ポップ、ジャズ、R&B、インディーなど、あらゆるジャンルのサウンドを支え、音楽史に多大な影響を与えてきました。
上記動画で紹介されているように、フェンダーのギターは、アメリカだけでなく、日本国内でも製造されています。日本製フェンダーは、初心者でも購入しやすい低価格・高品質な製品として、海外市場でも高評価。「初めて購入したギターは“日本製フェンダー”だった」という話も、有名アーティストの音楽キャリアでよく語られるエピソードの一つになっています。
【ミュージックビデオ】
フェンダーの公式YouTubeチャンネルでは、2025年2月、新世代の注目アーティストRei初となるシグネチャーモデル「Rei Stratocaster R246」の発売に合わせ、プロモーションビデオを公開しています。
本映像では、Rei自身がギターとボーカルを担当。ドラムのBOBO、ベースの吉田一郎とともに、特別に書き下ろされた楽曲『GUITARHOLIC』を演奏しています。
Reiの卓越したプレイを主体としながらも、24フレット仕様のストラトキャスターを捉えたラストカットが鮮烈な印象を残す一本です。
2. Gibson Replays『なにが悪い』(結束バンド カバー)
【ギブソンの魅力】
ギブソン(Gibson)は、アメリカの老舗ギターメーカーで、1902年に設立されました。「レスポール(Les Paul)」や「ES-335」など、音楽史に残る名機を多数生み出し、ロック・ブルース・ジャズを中心とした多くのジャンルにおいて重要な役割を果たしています。
フェンダーと並んでエレキギターの二大巨頭ともいえる存在ですが、プロダクトデザインとしては、厚いボディと太いネックに特長を見出すことができます。
高級家具のような重厚なボディから奏でられるウォーミーでパワフルなサウンドは、ジミー・ペイジ(Led Zeppelin)、スラッシュ(Guns N’ Roses)、ザック・ワイルド、今剛といった伝説的なギタリストから愛され、多くのロックファンを魅了し続けています。
【ミュージックビデオ】
ギター、音楽、音楽カルチャーにフォーカスした公式YouTubeチャンネル「ギブソンTV 日本版」が好評を博しているギブソン・ジャパン。2025年5月には、アニメの人気曲をギブソン・ブランズの楽器によって演奏したプロモーションビデオを公開。大きな注目を集めています。
本動画は、大ヒットTVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!(2022年)』に提供したエンディングソング『なにが悪い』(結束バンド)をオリジナリティ溢れるアコースティック・バージョンでセルフカバーしたもの。アナログなブラウン管テレビのなかに撮影風景を映した冒頭カットや、タイトルテロップの入り方も抜群にオシャレですよね。
ギブソンギターのフォーカスカットも演奏シーンに自然と溶け込んでおり、ナチュラルで好感度の高いプロモーションビデオに仕上げています。
3. Jackson Guitars『Presenting The 2025 American Series Soloist SL2 DX with Pest Control 』
【ジャクソンの魅力】
ギターメーカー Jackson(ジャクソン) は、ロックの中でも特にハードロックやヘヴィメタルの分野で圧倒的な存在感を放つブランドです。エッジィ(V型ボディや鋭角的なヘッドが特徴)で近未来的なプロダクトデザインは、ステージ映え抜群。
80年代LAメタルの一大ムーブメントを支えたギターブランドとしても有名で、故ランディ・ローズ(Ozzy Osbourne)やマーティ・フリードマン(ex Megadeth)、デイヴ・ムステイン(Megadeth)をはじめ、アグレッシブに攻めたい技巧派のギタリストから熱烈に支持されています。
その魅力は、見た目のインパクトからプレイアビリティ、そしてサウンドに至るまで、「激しく、速く、鋭く」という独自の美学に貫かれており、ミュージックビデオでもリスナーの視線をくぎ付けにする強烈な個性に溢れています。
【ミュージックビデオ】
1980年代にカリフォルニアで創設され、特にハードロック系のミュージシャンから愛用されているJackson Guitars。2025年に新製品『American Series Soloist SL2 DX』を発表し、5月にはそのプロモーション映像を公開。大きな反響を呼んでいます。
この映像では、イギリスのヘヴィメタルバンドPest Controlとのコラボレーションにより、リビングルームやガレージなどでのジャムセッションを通じて、ギターの性能や魅力を紹介しています。
本作の特徴は、バンドのエネルギッシュな演奏とギターの高性能を融合させたミュージック・ビデオに仕上げている点にあります。ギターソロでは、さまざまなアングルからギターにフォーカスすることで、高速プレイやテクニカルな演奏に対応する製品設計をアピール。サウンドはもちろん、視覚的にも魅力的な内容となっています。
まとめ
このようにギターメーカーにとって、ギターの音色を伝えるうえでアーティストとの二人三脚は非常に有効です。
そして、ギターメーカーの中には汎用的なモデルを展開するところもありますが、特定のジャンルに強いブランドも多く、ハードロック、ヘヴィメタル、フュージョンなどで愛用される傾向が見られます。そうした特化性を活かしたプロモーションが見てとれますね。