SPECIAL
【新卒インタビュー】先回り力が武器になる。24卒マーケター高根が新人賞を受賞した理由
みなさん、こんにちは!エレファントストーンの大江です。
エレファントストーンでは、年に1回、その期に最も活躍したメンバーへ贈られる社内アワードがあります。今回は、その中でも新卒2年目の社員から総合的な評価の高かったメンバーが選ばれる“新人賞”。今年その賞を受賞したマーケター・高根さんにインタビュー!
就活時代のことからエレファントストーン入社の決め手、そしていまどんな仕事をしているのかまで、等身大のストーリーをじっくり伺いました。
【高根 李佳 /マーケター】
専門スキルの習得を優先して専門学校へ入学。ビジュアルデザインとマーケティング、プランニングを学んでいた。映像分野に興味を持ったのは、高校卒業時クラス向けに映像企画から編集まで行い、クラスメイト達から「観てて楽しかった!」と言われた経験から。専門学校で学んだことを映像制作でフル活用するためにエレファントストーンへ入社。
OJTの先輩から見た高根さんの印象
大江「本日はよろしくお願いします!早速ですが、高根さんの上長である小田嶋さんから人柄について聞いてきたのでご紹介します!」
高根「よろしくお願いいたします!なんと!ドキドキです。」
上長:小田嶋(マネージャー)
「自分がチームにいる理由」や「自分だからこそできる貢献はなにか」を常に考え即座に動ける、洞察力と瞬発力の高さが彼女の最大の強みであり魅力だと思います。与えられたミッションも投げ出さず最後までやり抜く粘り強さと、持ち前の飲み込みの速さでこの1-2年で目に見える成長を見せてくれました。社会人としての土台も少しずつ整ってきて、これからは指示通りに動くフェーズから自ら選択し試しながら学ぶ実践フェーズに入っていくなかでも失敗を恐れず突き進む姿勢を貫き、飛躍していってほしいと思います!
高根「ジョブローテで様々なポジションのお仕事を体験していた中で、「自分がこの仕事をするからこそ発揮できる価値やひと工夫できるポイント」というのは常々意識して動いていたので、このようなお言葉をいただけてとても嬉しく思います!
社会人としてスキルアップしていく中で、自分がESのマーケターとして発揮できる価値と個性を常に考えて、さらに仕事を楽しめるようになりたいですね」
「脳みそを使って働きたい」デザインとマーケを学んだ学生時代から、エレファントストーンに入社を決めるまで
ーー高根さんはデザイン系の専門学校に通われていたかと思うのですが、どんなことを学んできたんですか?
高根「プロダクトデザインやグラフィックだけじゃなく、商品開発やマーケティング、経営のフレームワークまで幅広く学んでました!実際に企業の方からお題をいただいて、市場分析やマーケティングフレームワークを使いながら企画を立てて、実際にプロトタイプをつくって、展示会でプレゼンする。そうやって、“世の中に出してちゃんと機能するもの”をつくるグループワークをメインでやってきましたね。
見た目だけきれいなデザインではなく、『誰に、なぜ届けるのか』まで含めてコミュニケーション全体を設計する。私にとってデザインは、そういう意味でマーケティングとセットのものになりました」
大江「デザインだけでなく、どう消費者に届けるか戦略的な部分もやるのはかなり実践的ですね!」

専門学校時代:企業担当者向けに発表している高根さん
ーー就職活動ではどんな軸で企業を見ていたんですか?
高根「就活の軸は“やりたいこと”より、“やりたくないこと”から決めていきました。長期インターンで大手CM制作会社の現場を経験した際に、仕事がかなり細かく分業されていて、指示を待つか、指示通りに動くことしかできませんでした。トップダウン型の組織だったこともあり、『自分には合わないな』と感じたんです。
そこからは、下記3つの軸で就職活動していました!
・オンとオフを切り替えられて、目が死んでいない人が多いこと
・学校で学んだマーケティングや企画のプロセスを活かせること
・クライアントワークで、誰かの課題解決にクリエイティブで関われること」
大江「インターンで実際に現場経験したからこそ、リアルな軸ですね(笑)」
ーー就職活動をする中で、エレファントストーンを知ったきっかけは?
高根「エレファントストーンを知ったきっかけは、学校の授業に来ていたOGの会社紹介です。もともと映像編集やモーショングラフィックスが好きだったので、“映像を扱う会社なんだ”と興味を持って、そこから実際に企画立案の1dayインターンに参加しました!」
大江「そうだったんですね!実際インターンに参加してみて、どうでしたか?」
高根「印象に残っているのが、実際働いている社員さんの“目が死んでいなかった”ことです(笑)。プレゼンの際に、ポッキーを小道具にしてコンセプトを伝える演出をしたんですが、講評で参加していたディレクターの竜口さんにひざまずいてポッキーを差し出したら、かなり驚かれて…。
でも、そういう遊び心を含めてちゃんと受け止めてくれる空気があって、『ここなら人としてもクリエイターとしても、健やかにやっていけそうだな』と感じました」
大江「竜口さんが驚いている姿が想像できます(笑)実際自分の目でみるのは確かに大事ですね」
ーーそこから最終的にエレファントストーンに入社を決めた理由はなんだったのでしょうか?
高根「最終的にエレファントストーンと、当時アルバイトしていた小さなデザイン事務所の2社で迷っていました。その事務所は正社員3人+社長の奥さんが経理、みたいな本当に小さな会社で、雰囲気もすごく良くて、社長からも『うちに来ない?』とオファーをいただいていたんです。
それでもエレファントストーンを選んだ一番の理由は、“様々な強みを持ったクリエイターが多い環境で働きたかったから” です。新卒のうちに、いろんなバックグラウンド・価値観・スキルをもった人たちと一緒に働いた方が、学べることが圧倒的に多いと思います。60人前後の規模感で、プロデューサー、ディレクター、エディター、マーケター…と多様な職種の人がいる。
そこに加えて、福利厚生や働き方の面でも安心できたことが後押しになって、『ここでなら健康に、ちゃんと頭を使いながらクリエイティブに携われる』と感じて入社を決めました」

半年のジョブローテ研修で“頭フル回転”。理解と納得のあいだで成長していった、新卒1年目
ーー入社して半年間は、各役割を持つチームを回るジョブローテーション研修を受けたと思うのですがいかがでしたか?
高根「正直、『脳みそをぐちゃぐちゃにされたな』という気持ちです(笑)。でも振り返ると、どの部署に行っても“各役割の仕事を理解していること”が大事なんだと実感しました。
営業/制作進行の役割は、撮影や編集の工数感が分からないと見積もりが組めないし、制作側も、クライアントとのコミュニケーションや予算感を理解していないと、現実的な企画が出せない。あの期間があったからこそ、“会社全体の仕事の流れの中で、自分の役割がどこにあるのか”をイメージしながら働けていると思います」
大江「かなり覚えること、吸収することが多い半年間だったんですね!」
ーーそこから半年後の10月に、マーケターとしてチーム配属※が決まったと思うのですが、その時の心境はどうでしたか?
高根「もともとアニメーション編集をやっていたので、『編集担当がメイン配属かな』と勝手に思っていたんですが、蓋を開けてみたらマーケティングチームでした。“マーケの知識もあるし、ロジックは分かる”という意味では納得感もありつつ、『いや、私、編集もできるんですけど!?』というモヤモヤも正直ありました(笑)。
上長からは、『今のマーケティングチームは2人で回している状態で、高根が入ることでチームとしてちゃんと稼働できるようになる』と説明してもらって、意図は理解しました。とはいえ、“理解”と“納得”は別物で。実際に腹落ちするまでには、3ヶ月くらいかかったと思います。
ただ、毎日数字と向き合って広告配信を管理したり、お客様にヒアリングして提案したりするうちに、「あれ、これ結構おもしろいかも」と思える瞬間が増えていきました。今は『マーケティングチームにきてよかったな』と素直に思っています」
※当社では配属を決定する際に、本人の関わっていきたい仕事への意向も加味しながらも、ジョブローテーションを通じて見えた客観的な適性や、中長期的な育成方針を総合的に踏まえて判断しています
ーーマーケターとして初めてのことも多かったと思うのですが、最初に苦労した部分はありましたか?
高根「一番最初にぶつかった壁は、広告の数字周りですね。媒体費から表示回数を算出して、想定の視聴率やクリック率を置いて、どれくらいの成果が見込めるかをシミュレーションする。頭では公式が分かっていても、数字同士が複雑に絡み合うので、最初は本当に苦戦しました。
そこは、ひたすら量をこなすことで鍛えるしかなくて。上長の小田嶋さんに助けてもらいながら、“とりあえず自分で組んでみる→レビューを受ける”を繰り返しました。もう一つの壁は、お客様とのコミュニケーション です。最初の頃は、先輩の資料の型に当てはめて、手癖で提案書を作ってしまうことが多かったんですが、それだと初回ヒアリングで聞いた“本当に大事にしたいこと”を反映しきれていませんでした」
大江「そこから、どんなことを意識してお客様とコミュニケーションをとってるんですか?」
高根「今は、
・ヒアリングの時点で“何を聞けていないと危ないか”を意識する
・自分が答えを押しつけるのではなく、お客様と一緒に考えるスタンスで質問する
このあたりを意識するようになりました。ディスカッションの温度感を合わせられたときに、『ちゃんとパートナーとして向き合えているな』と感じます」
広告運用は“数字”だけじゃない。お客様の本音を引き出しながら掴んだ新人賞
ーー高根さんの1週間の流れを教えてください!
高根「ざっくり言うと、打ち合わせ・ヒアリング・企画/資料作成・レポート作成・リサーチ の繰り返しです。
週の前半は、オンライン・対面を含む打ち合わせが比較的多く入ります。週の後半は、その内容を踏まえて提案書の作成や配信設計、レポート作成などの作業に集中することが多いです。
月末〜月初は、各案件の効果検証とレポート作成でかなりガッツリ数字と向き合うので、撮影がない分、スケジュールに“華やかさ”はあまりないんですが、その分いろんな業界の内側を知れるのが面白いところです」
ーー日々色んなお客様と伴走する中で、お客様の想いを汲み取り、カタチにするためにどんなことを意識して行動してますか?
高根「最近、“お客様と仲良くなりたいな”と思って、ディスカッションの仕方を少し変えました。以前は、こちらから仮説と提案をどんどん出していくスタイルだったんですが、それだとどうしても“正論パンチ”になりやすくて、お客様の中にある本音や葛藤を引き出しきれない感覚があって。
今は、
・ふわっとした質問を投げて、相手の言葉をちゃんと待つ
・「この数値を伸ばしたい」だけでなく、「なぜその成果を出したいのか」まで聞く
ということを意識しています。
以前自分が担当した案件で、今まであまり話してくれなかった担当者の方が、ある対面の打ち合わせで急にたくさん話してくれたことがあって。アウトバウンド営業の課題や、営業組織としての悩みまで共有してくださったんです。
そのときに初めて、『広告配信だけじゃなく、もっと営業フロー全体を一緒に考える提案ができるかもしれない』と思えて。こういう瞬間に、“数字の向こう側にあるお客様の想い”を少しだけ象れている気がします」

ーー先日の全社会議での新人賞、おめでとうございます!率直に、高根さん自身は“なぜ選ばれた”と感じていますか?
高根「なぜ自分が新人賞だったのかは、正直いまだによく分かっていないんですが(笑)、しいて言うなら “周りの手間を減らす動き方” が評価されたのかなと思っています。
質問はできるだけ一度にまとめるとか、後で絶対に聞き返しそうなことはその場で確認しておくとか。小さなことなんですけど、受け手側だったら『先にやっておいてくれたら助かるな』と思うことを先回りしておくようにしています。
専門学校時代のグループワークで、リーダーをやることが多かった経験も大きいです。『こう動いてもらえると助かる』が分かるからこそ、今はフォロワー側として動けているところもあって。個人的には、『私が選ばれたことが嬉しい』というより、小田嶋さんが私を育ててきたことが形になって報われたのが一番嬉しかったですね」
大江「相手の立場に立って想像力を働かせて動くことですね!」
ーー今後、高根さんはどんなクリエイターになっていきたいですか?
高根「引き続き数字や成果に向き合いながら、広告運用だけでなく、お客様のビジネス全体に寄り添った提案ができるマーケターになりたいです!いろんな業界のことを知るのが純粋に好きなので、その強みを活かして、“おもしろい学びが多い仕事”をこれからも続けていけたらと思っています」
最後に ― 就活生へメッセージ

高根「就活は、“頑張りまくらないといけないもの”ではないと思っています。私は実際、まともに受けた会社は3社だけですし、いわゆる“正しい就活”はしていません。
それでも一つだけ言えるのは、自分の足でいろんな場所を見に行った方がいい ということです。アルバイトでもインターンでもいいので、実際にその会社で働く人と会って、話して、どんな目をして働いているかを自分の目で確かめてみてほしいです。
仕事は、最初から質を求めるよりも、まずは量をこなして経験することが大事だと思います。何者かになりたいと思う前に、自分がどんな環境・どんな仕事に向いているのか を知ること。そのために、いろんな現場に飛び込んでみてください。就活は人生のすべてではないので、肩の力を抜きつつ、自分なりの“いい選択”ができることを願っています」
インタビュー後記
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。お話を伺いながら、高根さんの“まっすぐさ”や“仕事に向き合う姿勢”、そして少し不器用で愛らしいキャラクターが垣間見える時間でした。
エレファントストーンでは現在、新卒採用を募集中です。「ちょっと気になる」「話だけ聞いてみたい」そんな気持ちでも大歓迎です。ぜひ一度、お話ししましょう。みなさんのご応募・ご相談を心からお待ちしています。