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映像でマジック!?ショートムービーの魔術師ザック・キングってだれ?
子供たちの憧れの職業にユーチューバーがランクインし、なにかと注目度が高まっているYouTubeの世界。少し今更感はありますが、今回はユーチューバーの頂点に君臨する、ザック・キングをご紹介したいと思います。
ザックキングのここがすごい!
「6秒の魔術師」や「Vine Star」 などの異名を持つ、若き天才クリエーターのザック。
1990年生まれで若干29歳の彼ですが、その経歴がいろいろとすごいです。
☑14歳でカメラとMacを購入し映像編集をはじめる
☑18歳になる2008年に動画編集ソフト「Final Cut Pro」のチュートリアル動画を掲載したウェブサイトを立ち上げ有名に
☑カアルフォルニア州バイオラ大学の映画メディア芸術学科に進学
☑ウエブサイトの閲覧者をターゲット動画編集のトレーニング・セミナーを行い、その収入で学費をまかなう
☑19歳でヒューレット・パッカードの広告コンテストで優勝
☑YouTubeのネクストアップクリエーターズコンテスト選出(ノミネートされたのは25名)
☑ビデコン2012年ゴールデンうんち賞を受賞
魔法のようなトリックを使った「Magic Vine」と呼ばれる動画でその名を世に知らしめたザック・キングは、輝かしい受賞歴をもっています。
高校生のときにウェブサイトを立ち上げたり、大学の学費を稼ぐために動画編集セミナーを開催したりと、天才的な映像センスだけでなく、そのバイタリティーにも素晴らしいものがあります。
ちなみに、「ゴールデンうんち賞」は、なかなかのパワーワードですが、発展途上国の公衆衛生の改善に寄与することを目的として作られた、いたってまじめなコンテストのようです。
Vine
ご紹介したように「Vine Star」の異名を持つ ザック・キングですが、Vineとは、Twitter社が開発した動画共有サービスで、6秒間のショートムービーがSNSでループ再生されるアプリのことです。
現在は、Twitterアプリ内での動画アップロードが可能となり、あえてVineへ投稿する必要性がないため、Twitter社は2017年にVineのサービスを終了してますが、それまでは動画投稿といえばVineで、その時代の寵児となったのが、ザックキングでした。
実際に彼が制作した動画を見てみましょう。
こちらの作品では、ザックが「エッフェル塔を持って帰ります」と宣言した瞬間、たちまちエッフェル塔が掌サイズに! こんなマジシャンもビックリの芸当を見せられたら、すぐに友達を呼んで動画をシェアしたくなってしまいますね。
ザックの傑作選
ザックキングは、Vine以外でも、短い時間で人を驚かせる魔法のようなトリック動画をたくさん作っています。
①宇宙史上もっともキュートな戦い! 子猫ジェダイ
2011年に大学の友人と制作し、YouTubeにアップしてバズったのがこちらの「ジェダイの子猫」。
二匹の猫が、その宿縁に終止符を打つ熾烈な戦いをライトセーバーでくりひろげる! と、思いきや飼い主に見つかって、こっぴどく叱られちゃいます。
もちろん、『スターウォーズ』のパロディ作なのですが、なんという中毒性……。猫ちゃんの表情と仕草が可愛すぎて永遠ループで見たくなってしまいます。
②世界一かわいい大冒険! インディーボーンズ
犬扮する(?)インディ・ジョーンズが家からこっそりと脱出し、一夜の大冒険を決行。予期せぬハプニングや大自然の大いなる罠をくぐり抜け、失われた秘宝を奪回! と思いきや、飼い主に見つかって、こっぴどく怒られちゃいます。
もちろん、『インディージョーンズ』のパロディですが、ハットをかぶったワンちゃんと、ドイツ軍姿のにゃんこが、かわいすぎて悶絶。何回みても見飽きません。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』も、また見直したくなってたまらない蠱惑的な作品です。
③ネタバレ必死! 決死の脱獄動画!?
ショートムービーの天才のザック・キングらしい作品をもう一つ。
囚われの身になったザック・キングが、監視の目を盗んで脱獄。勢いよく牢屋に体当たりすると、見事に折の外に出て大成功! かと思いきや、何故かパンツいっちょの下着姿に。へこみ気味なザックの表情が、愛嬌たっぷりで、なんともたまりません。
おそらく、この作品のトリックは、全力で檻にぶつかったところで映像をカットし、そのあとに撮影した下着姿の映像とつなぎ合わせることで演出しています。アナログな手法ですが、アイデアとセンス次第でここまで人を惹きつけるものを生みだせるものなのですね。
ザック・キングの作品は、どれも低予算かつ基本的な映像編集のテクニックで作られているものが多いので、映像づくりの参考として大いに役立ってくれると思います。
若くして頂点に立ってしまったザックの創作のモチベーションが少し気がかりだったのですが、雑誌のインタビューで「アクションアドベンチャー長編映画の監督がしたい」と将来の目標を語っていたので、今後も勢いをますであろう彼の活躍から目が離せません。
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