SPECIAL

アイデア光る観光プロモーション「深呼吸、しよう、長崎で。」

アイデア光る観光プロモーション「深呼吸、しよう、長崎で。」

緊急事態宣言が再び発令され、自由に観光地へ行くことが出来ない歯がゆい状況が続いています。そんなときは、最新の観光PR動画を見て英気を養いましょう! 今回、ご紹介させていただくのは、「深呼吸、しよう、長崎で。」をコンセプトに独創的なアイデアで地元の新しい魅力を発信している長崎県のプロモーション動画です。あ〜、旅行に行きたい!!

「深呼吸、しよう、長崎で。」

長崎観光連盟は、昨年末から本年度の観光プロモーションの幕開けとして立て続けに複数の観光プロモーション動画を公開。

この企画の面白いところは、「深呼吸、しよう、長崎で。」という一つのコンセプトの下で、深呼吸からイメージされた「心呼吸」「新呼吸」という二つのテーマを設定し、それぞれ異なる映像ディレクターを起用していることです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=jUBFn7vF4OU

こちらは、「心呼吸」篇の動画ですが、ハイセンスな映像で、密にならず心から深呼吸することができる新しい観光のあり方を描いています。

冒頭のワンショットから画の美しさが際立っており、空撮が多用されているのもまた印象的です。人々の暮らしや自然の美しさに注意深く目を凝らした繊細でアーティスティックな仕上がりになっています。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=Kfh5j3gjXyI

「新呼吸」篇の動画がこちらです。ご当地グルメや観光名所、地元の人々など「ヒト・モノ・コト」の面白さにフォーカスをあてた作風が特徴的。

映像ディレクターと各市長村の担当者が、ワークショップでの対話を重ねる中で浮かび上がってきた観光リソースを、地元の方が紹介するというスタイルで制作されたプロモーション動画になっています。同じコンセプトに基づいた作品であるにも関わらず、「心呼吸」篇とのテイストの違いが明確なので、見比べてみるととても面白いですよね。

エリアごとに観光リソースを深掘りして紹介するさまざまな仕掛け

上で紹介した二本の動画は、各観光エリアごとに制作されたプロモーション動画のハイライトを集めたダイジェスト版になっています。市町村ごとに新しい地域の魅力を深掘りした動画も数多く公開されています。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=kHlvOClfWlA

地元ではお馴染みの人気スポットも、遠方の人にとってはとっても新鮮で魅力的。フルーツバス停、めちゃくちゃかわいいですよね!

出典:https://www.youtube.com/watch?v=QASMmrbaGus&t=2s

「新呼吸」「心呼吸」という共通したキャッチコピーの下、市町村ごとに複数の動画を同時期に発信している長崎観光連盟。こうした仕掛けの背景には、長崎県を6つのエリアに区分し、各スポットの観光リソース(ご当地グルメや名所・施設、地域の人々など)を入念に洗い出した地道な作業があるそうです。

「深呼吸、しよう、長崎で。」というキャッチコピーの新鮮さもさることながら、どれも市長担当者の思いがギュッと詰まった動画に仕上がっています。

同じエリアでもシチュエーション別に

また、ひとつのエリアを「女子旅篇」「家族旅篇」「夫婦旅篇」など旅行者に目線から複数のシチュエーションで描いているのも本企画のユニークな点です。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=puaRXpqZNg8

出典:https://www.youtube.com/watch?v=PRGM_wLrgtQ

出典:https://www.youtube.com/watch?v=6j94D3dYzdw

マスクに覆われた息苦しい日々が続いていますが、そんなときは、深呼吸をもう一度。「自分の中にある淀んだ何かを吐き出して、新しい希望を思い切り」(PRポスターのキャッチコピーより)吸い込みましょう。たとえ束の間でも、日常のなかに癒しの時間を取り入れるよう心がけたいですよね。

そして、遠くない日に長崎の大地の上でその新鮮な空気をめいっぱい味わいたいものです。

まとめ

いかがだったでしょうか。筆者的には、一つの企画で異なる作風を持つ二人の映像ディレクターを同時に起用するアイデアがとても面白いなあと感じました。県全体でコンセプトを共有し、各スポットごとに観光素材を深掘りしながら観光PR動画を制作していく手法もまた映像制作の参考になりますよね。

他県でもさまざまな取り組みがなされているので、今後も面白い観光PR動画をご紹介していくつもりです。

また、当サイトを運営するエレファントストーンでは観光PR動画の制作を行なっています。無料相談を受け付けておりますので、「少し気になる!」と思った方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

ZOOREL編集部/コスモス武田の書いた記事一覧へ

タグ

RELATED ARTICLES 関連記事