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2Dアニメを使用した傑作CM4選
昨年からアニメ映画の勢いが止まりません。鬼滅の刃、エヴァンゲリオン、ガンダム…と公開された映画が軒並み好調です。10月29日の金曜ロードショーではアニメ映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をTV放映。金曜ロードショーではあまりアニメ映画は取り扱われないのですが、その先もアナと雪の女王、同2と、3週連続でアニメの放映となっています。
一方で、2D、3Dを問わず広告業界でアニメーションが使われることに抵抗がある人は、未だに少なくはないようです。では、2DアニメーションをうまくCMに活用したケースはないのでしょうか? もちろんあります。2Dアニメをうまく活用した傑作CMをお届けします。
Redbull(レッドブル)
エナジードリンクで有名なレッドブルのCMです。車の渋滞に巻き込まれたドライバーがレッドブルエナジードリンクを飲むと翼が生えてきて~と「レッドブルは翼を授ける」でおなじみのキーワードをそのままアニメーションにしています。
翼が生えて空を飛ぶという表現はアニメーションならでは。海外で見られる風刺風の絵柄になっており、交通渋滞が多いことへのメッセージもあるような気がします。レッドブルはしばしば2DアニメでのCMを作っており、実写でさわやかな印象を与えようとする飲料水業界にあっては珍しい試みを続けています。
Z会
レッドブルが海外の風刺漫画のそれだとしたら日本風のアニメーションをうまく料理したのがZ会です。Z会は定期的にアニメCMを作っており、7年前に公開された『クロスロード』は君の名は…で知られる新海誠監督の作品としてYouTubeで1000万回近い再生を得ました。新海誠監督の作品らしい雰囲気がありますよね。
YouTubeでCMが1,000万回近い再生をするのはとてつもない快挙といえるでしょう。新海誠監督はこれ以外にも大成建設ら多くのアニメCMを作成しており隠れたCMのヒットメイカーとしても知られています。(残念ながら大成建設のCMは公式から消されてしまいましたので視聴したい方はYouTubeで検索してみてください)。
マルコメ
CMなのに泣けると話題になったのがマルコメの味噌汁のCMです。2014年から始まり2021年までに9作品が公開されています。毎年公開されるや否や話題になっており今ではCMギャラリーがホームぺージに掲載されているほどです。
家族の絆をテーマに描かれた作品は絵柄や作風から「ジブリ」を彷彿とさせる年も多いです。実は制作はジブリではなく「日本アニメーション」です。「世界名作劇場」や「ちびまる子ちゃん」を手掛けていた会社なので近いものがあるのもうなづけますね。
三幸製菓
「Breakthrough! 踏み出せ。」をテーマにした三幸製菓のCMは2020年秋に公開されるとこちらもYouTubeで300万回弱近い再生を得て話題となりました。他と違いキャラクターデザインには岸田メルを起用した“今風”の絵柄でCMソングまであります。
まとめ
このように2Dアニメを使うことでうまくPRをしている会社は実は多く増え続けているようにも思えます。日本風アニメから海外の風刺風までアニメのタイプは違えど効果的に活用することは話題性も抜群です。アニメ……と抵抗感を持つ前にビジネス活用を考えてみてもいいかもしれませんね。
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