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サービス紹介から環境への配慮まで多角的に動画で展開「セールスフォース・ジャパン」
企業がYouTubeチャンネルを運用したり、制作した動画コンテンツをYouTubeへ掲載したりすることが当たり前となった昨今。
企業YouTubeチャンネル紹介シリーズでは、BtoB、BtoC問わずその企業のビジョンに沿う形でYouTubeを活用している事例を厳選してお届けします。
今回は、BtoB向けのコンテンツを中心に独自の情報発信を行なっている「セールスフォース・ジャパン」チャンネルの詳細についてわかりやすくご紹介します。
「セールスフォース・ジャパン」チャンネルの概要について
【チャンネルURL】
https://www.youtube.com/user/JPsfdc
【チャンネル創設】
2008年5月
【登録者数】
約1.06万人
【再生回数】
約1323万回
【概要】
クラウドベースのCRM/顧客管理システムをグローバルに提供している株式会社セールスフォース・ジャパン。
2008年とかなり早い時期に運営をスタートさせたYouTubeチャンネル「セールスフォース・ジャパン」では、セールス、サービス、マーケティングなど顧客のあらゆるニーズに対して強力にサポートする自社システムに関するコンテンツを数多く公開しています。
・具体的な顧客事例の紹介動画
・システムの機能・使い方をデモンストレーションするHowTo系動画
・企業のパーパスを発信する取り組み系動画
再生回数が何十万回というわけではないものの、導入を検討している顧客の決断を後押しするような情報発信を得意としており、BtoBを主軸に据えたYouTube活用の点において、ぜひ参考にしたいチャンネルです。
また、環境保全をはじめとした社会的に高い意義をもった取り組みについても積極的に動画で発信しているため、企業のパーパスやアイデンティティを映像化するためのアプローチといった観点からも学ぶところの多い運営がなされています。
「セールスフォース・ジャパン」チャンネルの3つの特徴
① リアルな実績がわかる「お客様事例」動画
「セールスフォース・ジャパン」チャンネルでは、個別企業ごとの事例紹介にくわえ、製造業、IT・ソフトウェア業界、交通通信業、インフラ業、観光業など部門別に振り分けながらシステムのユースケースや導入効果について具体的に公開しています。
業態の近い動画を選択して視聴することでリアルな顧客体験やシステムへの感想・評価を確認しながら、導入を検討しているユーザーが気掛かりな点や懸念材料を一つ一つ払拭することができるコンテンツになっています。
香川県高松市に本拠地を置く株式会社みどり財産コンサルタンツは、中小企業や個人投資家を対象とした税財務のコンサルティングサービスを提供している企業です。
どのようなシーンで有効なのか?具体的な効果はどのようなものなのか?実際にどの程度の成果が上がるのか?サービスや商品の新規購入には、こうした疑問がつきものですよね。
本動画では、代表取締役をはじめ多くの役員が、ビジネスに必要な顧客情報を一元的に管理するCRM導入による成果を強調しています。
顧客が抱えていたビジネス上の課題の内実とその解決への道筋がいったいどのようなものだったのか、コンパクトに理解することが出来る内容になっています。
トヨタ自動車株式会社の事例紹介では、システムの導入実績のPRにとどまることなく、「ヒトと車がつながる新しいコミュニケーション」というトヨタの企業アイデンティティやプロダクト理念に関する部分を前景に押し出した仕上がりに。
顧客とブランドビジョンがきちんと共有されているため、BtoB向けのコンテンツでありながらも非常にメッセージ性の高い内容になっていますね。
経済的なメリットだけを発信するのではなく、システム導入の決め手となったバックボーンについて触れることで表現の奥行きや説得力もグンとアップ。双方にとってきわめて有益なプロモーションになっています。
② サービスの特徴を体験できる機能紹介&デモ動画
「セールスフォース・ジャパン」チャンネルでは、業種ごとに最適なシステムの機能を紹介したりデモンストレーション動画を公開したりすることで、小売業界・製造業界をメインターゲットにしつつも、保険業界、消費財業界などシーンの垣根を超え、様々な業界へ幅広くリーチすることに成功しています。
定期的にアップされているデモンストレーション動画では、システム内の各機能の使い方やその特徴を実画面で操作しながら詳細解説。
簡潔なナレーションと映像を主体としたシンプルな構成ですが、導入メリットの詳細をユーザーが直感的に把握することが出来るコンテンツになっています。
こちらのデモ動画でもモバイルアプリ向けシステムの利便性や汎用性を簡単に理解することができる内容になっています。
1分42秒という短い再生時間内に、購入を迷っている顧客の決断を後押しする役立ち情報が過不足なく詰まっている点にも注目です。
こちらは、CRM・顧客管理システムによる「営業の生産性向上ソリューションの紹介」にフォーカスした一本です。
先述の「お客様事例」に関するコンテンツ同様、マス向けではなくユースケースを限定して公開することで、意中の顧客に深く刺さる確率が格段に高まります。
また、システムアップデートをはじめ自社商品・サービスの最新情報をSNSだけでなく、YouTubeでも逐一公開していくことも大切です。
③ 企業のパーパスを伝える取り組み系動画
急激な気候変動により、企業の大小に関わらず環境への配慮をビジネスモデルに包摂していく重要性が問われている現在。
ビジネスと社会貢献活動を統合する取り組みを幅広く行っている「セールスフォース・ジャパン」では、YouTubeチャンネルを通して企業のアイデンティティやパーパスを積極的に発信しています。
こちらはプロゴルファーの鈴木愛さんのサポートを表明するエネルギッシュなPR動画です。
映像コンテンツやテレビCMを視聴することで、企業がスポーツ支援をどのような形で行っているのか初めて知るユーザーも少なくありません。
自社がどのような形で社会貢献しているのかを映像コンテンツを活用することで、より多くの人にきちんと伝えていくことが大切です。
こちらの動画では、海洋ゴミ問題に関する取り組みをポジティブに発信。
YouTubeチャンネルからも、自社のリソースやテクノロジーを活用することでコミュニティ支援に成功してる「セールスフォース・ジャパン」の活動を窺い知ることができる内容になっています。
そして、こうした動画のメッセージに共感した顧客や他企業とコミットすることで、社会活動の輪がよりいっそう大きなものに広がる可能性も秘めています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、BtoB向けのYouTube活用のモデルケースとして「セールスフォース・ジャパン」チャンネルをご紹介しました。
顧客の事例紹介動画や、機能解説やデモンストレーション動画など自社のプロダクトに関するプロモーションにとどまらず、環境問題への取り組みやスポーツ支援などの社会貢献をテーマにしたコンテンツも数多く公開されています。
6月下旬にはTikTokとの提携も発表し、ますます勢いにのっています。多角的なビジネスモデルの設計という観点からも非常に参考になる点が多いので、本記事で紹介できなかった動画もぜひ実際にチェックしてみて下さいね!