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【初心者向け】映像でクライアントワークをしていきたい方必見!映像知識の深め方(企画)

【初心者向け】映像でクライアントワークをしていきたい方必見!映像知識の深め方(企画)

こんにちは!エレファントストーンのディレクター磯部です。

突然ですが、皆さんは「自主制作映像」と「お客様に商品として納品する映像」の差を説明することができますか?

自分自身、元々自社で活用する映像の制作経験しかなかったため、映像制作会社であるエレファントストーンに入社して、自分が想像していた「映像制作」と「実務での映像制作」の差に驚いたことが沢山あります。過去の私のように、特に映像業界での就職を目指す学生さんや、独学で映像を学んでいる方にとっては、もしかしたら実務での映像制作はなかなか想像しにくい世界かなと思います。

今回の記事では、そんな自身の経験を踏まえながら、「お客様に映像を商品として提供するにはどのような考え方が必要なのか」ということを包括的にお伝えしたいと思います。
とは言っても、各制作会社さんやクリエイターによって考え方はそれぞれかと思いますので、あくまで一意見として読んでいただけると幸いです。

撮影や編集だけが映像制作ではない。映像制作は「企画・構成」が超重要。

「映像制作」と一口に言っても、その中は細かい制作段階に分かれています。

まず「企画・構成」で映像で何を伝え、どのような内容にするのかを明確にします。いわば「映像の設計図」を作り、それをもとに「撮影」「編集」…と具体的な形にしていくイメージです。一般的に「映像制作」と聞くと、カメラマンが撮影したり、エディターがPCに向かって編集作業をしている様子を思い浮かべる人も多いかと思います。(自分も入社する前はそのイメージが強かったです。)

もちろん、すべての工程が「映像制作」において等しく重要なことに代わりはないのですが、クライアントワークでもっとも重要な『お客様の意図を汲み取り映像という形にする』という点では、「企画・構成」の工程が最も重要と言っても過言ではないと私は思います。「企画・構成」段階で齟齬があると、その後の工程で修正することは困難です。

なので「企画・構成」の工程では、お客様の意見を注意深くヒアリングし、慎重に進める必要があります。個人的な意見としては、趣味で映像制作をしている「アマチュア」の方と対クライアントに商品として映像制作をしている「プロ」の違いは、この「企画・構成」の工程を強く意識しているか、していないかだと思っています。

案件規模や内容によっては外部パートナー会社の協力をあおぐこともありますが、エレファントストーンでは企画〜構成〜撮影〜編集まで、この一連の制作過程を社内で完結することが多いです。一貫して社内で制作を完結すると何がいいのか。

それは、お客様が本当に解決したい課題や映像を通して伝えたい想いを、お客様の声や熱量といったリアルな温度感でキャッチし、企画や構成に機微を反映させることができる点にあります。その機微を汲み取れるかどうかがお客様の満足度にも直結すると思っています。

お客様と対話しながら、お客様が上手く言語化できない想いを映像として形にできるのが働く上での面白さであるとも感じています。

企画書って重要なの?何を書いたらいい?

まず、「企画書」は何のために作るのでしょう?

当然ですが、お客様は何か意図や目的があり映像を作りたいのです。何か達成したいことがあり、そのためには映像が最適だろうと仮定して私たちに依頼してきてくれています。

しかし、具体的にどういう内容の映像にしたらいいのか分からない、そもそも本当に映像という形が手段として最適なのか…と半信半疑なお客様もいます。私たちは、そのような不安を感じるお客様に対して、映像のプロとして解決策を提示し、『やはり目的達成のためには映像が必要だ』と感じさせ、「説得」しなければいけないのです。

そのために「企画書」が必要です。

お客様を説得できるだけの企画書を作るためには、十分な情報を集める必要があります。もちろん「映像表現の知識」も必要ですが、それだけでは難しいです。

企画書に必要な要素はネットでも調べられるため本記事では割愛させていただきますが、映像制作における企画書で心にとめておきたいことは以下だと考えています。

  • お客様が知っている情報(商品の良さ・強み)等をヒアリングし上手く引き出す
  • それを視聴者に一番伝えられる映像表現は何なのか、を自身の映像知識の中から模索して形に落とし込む
  • 両者の目に見える形(=企画書)にして共通認識を持たせながら、ブラッシュアップしてより最適な形にしていく

この工程が、映像をより良いものにしていきます。共通認識を持たせながら、お客様の中でワクワクするような映像イメージを膨らませてあげる。これも企画書の重要な役割です。

企画力を日常の小さいことから鍛えよう

前述したように「企画書」はお客様を説得するためのものなので、「なぜそうなったのか?」を言葉で説明できないといけません。「なぜこの映像表現になったのか?」「なぜテロップはこのデザインなのか?」「なぜこのキャストなのか?」…等々、難しい事のように感じますが、毎日少しずつでも簡単に鍛えられる方法があります。

ありがたいことに、世の中はあらゆる映像で溢れかえっているので、普通に生活しているだけで様々な映像が目に入ってきます。それらの映像を「なんとなく」見ているだけではとても勿体ないです。今見ている映像の企画を考えた人を想像して、その人が何を伝えようとしてこの表現にしたのか、またそれは上手く伝わっているのか、逆算して考えてみてください。

例えばテレビや街頭の広告映像は、企業が言いたいことを一方的に言っても、視聴者は押し付けがましく感じてしまいます。そうさせないために、いかに視聴者を楽しませ、能動的に「良い」と思ってもらえるか、工夫を凝らしていることに気づけると思います。

また、自分が気に入った映像に対して、こんなに沢山の映像が世の中に溢れている中、どうしてこの映像が良いと思ったのか?心に強く残ったのか?それを考えるだけでも、十分勉強になると思います。

電車に乗っている間など、ちょっとしたスキマ時間でこのトレーニングを習慣にすれば、少しずつでも考える力がつくと思います。ただ見るのではなく「なぜそうなったのか知ろうとする」という意識が大きな変化だと思いますし、そうやって世の中にある映像を改めて見返してみれば、当たり前だと思っていた映像が、実は本当に多くのことが練られてつくられているということに驚くと思います。

また、学生さんの場合は「企画書を実際に作る」という機会がなかなか無いかもしれませんが、インプットした知識をアウトプットする機会として、コンペや公募に応募してみるのも手かもしれません。ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

今回、企画の重要性と日常でできるトレーニングについてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。今回お伝えしたことは映像制作のほんの一歩ではありますが、今後映像クリエイターを目指す皆さんにとって新しい発見に繋がっていたら嬉しいです。

今後のみなさんのご活躍を期待しています!

最後に学生の皆さんへお知らせですが、エレファントストーンでは不定期でインターンも開催しています。もしこの記事を読んでくださっている24卒・25卒の就活生がいらっしゃいましたら、ぜひこちらから情報をご覧ください。(実務での映像制作の一端を学べる内容という噂です)

この記事を書いた人

磯部彩夏
エレファントストーンのディレクター

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