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突撃取材!プロの映像ディレクターがクリエイタースクールの現場を取材してきた!

突撃取材!プロの映像ディレクターがクリエイタースクールの現場を取材してきた!

こんにちは!エレファントストーンの山部です。

エレファントストーンで映像ディレクターと制作チームマネージャーという立場で日々業務に励んでいます。若手メンバーの指導育成をする機会が多々あり、自分の教え方や育て方ってこれでいいのか…と悩んで寝れなくなることがあるとかないとか…

そこで今回は、以前から親交があったクリエイター養成スクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(以下、デジLIG)」へ突撃取材に行ってきました!

Digital Education部のマネージャーとしてWebクリエイタースクール事業「デジLIG」の事業企画、運営を行われている林隼平さんにお話を伺いながら、クリエイター養成スクールの実態を探っていきます。

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デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!
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株式会社LIG Digital Education部 マネージャー / デザイン部副部長 林隼平
日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現Digital Education部)。自身のクリエイター経験を活かし、現在はWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。
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そもそもデジLIGってどんなところ?

山部:いきなり押しかけてすみません!

LIGブログっぽいことやってるんですね笑

山部:今回はそのノリで行こうと思っています!本日はよろしくお願いします。

:よろしくお願いします。

山部:初めてお邪魔させていただいたんですが池袋校ってこんな感じなんですね!

:校舎ごとに違うんですが、学習環境は学習スペースと交流スペースに分かれています。交流スペースでは受講生同士でご飯を食べたり、運営メンバーと受講生で話したりする場所ですね。

山部:カフェっぽい雰囲気で素敵です!では早速ですが色々とお話しお聞き出来ればと思います!

:お願いします!

山部:そもそもデジLIGってどんなところか教えてください。

:デジLIGとは株式会社LIG(以下、LIG)とデジタルハリウッドが業務提携をして始めたクリエイター養成スクールです。デジタルハリウッドは仕事終わりに通えたり、休日にオンライン学習できたりするなど、時間に融通を利かせながらキャリアチェンジを目指せる社会人向けの学校です。そこに対してLIGがタッグを組んで、デジLIGというより実践的なスクールを運営しています。

Web制作会社のLIGだからこそできる、デザインや動画を現場的な観点で教える環境を整えた、現場0距離のスクールを目指しています。スローガンは「現場に通おう」です!

山部:あれ…?林さんってそんなにちゃんとした方だったんですね…キャップ被ってるから同じノリだと思ってました…

:いや全然同じノリですよ!笑

山部:現場0距離ってことは入学してすぐにスキルが身につくイメージですか?

:厳しいですが「通えばすぐにスキルが身につく!」という意識では難しいと思います。スクール運営者として事前にお伝えしたいのは、スキルを身につけるためには“受講生の皆さんの努力が必要”っていうのが大前提あるというところです。

私たちは、学校として“業界の基準、経験者が知っている当たり前を伝えること”を徹底していきたいと考えています。まずプロと同等のスキルを目指すというより、初学者としてどんなステップを踏めば案件がもらえるようになるのか、就職や転職に有利になるのかを段階ごとに学んでもらい、結果にコミットしてもらう。これがデジLIGが目指す「現場に通おう」なのかなと考えています。

山部:なるほど。スキルはもちろんですが、その前に業界の基準を教えることを大切にされているんですね。「業界の基準を教える」ってなんかかっこいいので真似させてもらいますね!

 

クリエイタースクールってどんなことを勉強するの?

山部:動画のスクールって具体的にどんなカリキュラムで構成されているんですか?

:そうですね。動画コースは基本的にPremiere Pro、After Effects、Illustrator、PhotoshopというAdobeの4つのソフトを勉強していただいています。ちなみにこれらは動画教材で勉強していきます。

山部:へー。そこは動画教材なんですね。

:はい、動画教材で基礎的なスキルを学びながら課題に挑戦してもらい、アウトプットしていくというサイクルです。

山部:学ぶ順番等は決まっているんですか?

:まずPremiere ProとAfter Effectsの基礎から始めて、次にそれらの応用に入ります。さらにAfter Effectsを使ったモーショングラフィックやアニメーションをつくりたい人に関しては、IllustratorやPhotoshopなどのデザイン向けのソフトも並行して学習してもらいます。

実写の映像だけを学びたいという人もいれば、アニメーション制作スキルをつけたいという人もいるので、動画コースは個人のやりたい方向性に合わせて学ぶべき内容をトレーナーと話しながら決めていくという流れになっています。なので授業が進めば進むほど、学ぶ内容も受講生によって変化しますね。

山部:本人がスキルアップしたい方向に合わせて学習内容が変化していくっていうのが面白そうですね!ちなみに、企画構成や絵コンテの基礎知識なども学べるのでしょうか?

:シナリオライティング等は動画教材のカリキュラムを用意しています。より実践的には、トレーナーと壁打ちしながら企画構成や絵コンテを踏まえた動画の演出を勉強してもらうことも可能です。カットの繋ぎ方やシーンの切り替え方をトレーナーに見せて、フィードバックをもらってブラッシュアップしていくイメージですね。

Premiere ProやAfter Effectsの操作スキルのみを学ぶというよりも、実際に作品をつくりながら良し悪しを学んでもらうというのがデジLIGの基本的な学びのスタイルです。

山部:ひとつの課題をやりっぱなしにせずしっかりフィードバックすることで、現状の課題やスキルを認識してもらいながら進めていけるんですね!

:自分の作品を他の受講生にも見てもらって、良かったところ、改善点を議論し合う場もあって、スクール全体で一体となって動画の良し悪しを学んでいくってこともやっています。

山部:自分も一緒に学んでみたくなります!

 

ぶっちゃけ、クリエイターとして働けるレベルになるまでどれくらいかかる?

山部:デジLIGのカリキュラムや授業の流れなどイメージがつきましたが、受講生がクリエイターとして働けるレベルになるまでどのくらいの期間がかかりますか?

:大前提、第一線のプロまでは数カ月ではいけないと思ってます。

山部:そうですよね…

:デジLIGの動画コースのカリキュラムは最低3カ月からスタートする仕組みで、実際の現場を経験する現場JOB等のオプションをつけるとさらに長く学ぶことができます。そのため人によって要する期間は異なりますが、本人次第では3ヶ月でもクリエイターとしての即戦力のちょっと手前くらいのスキルを獲得することができるのではないでしょうか。

それくらいのスキルを身につけてもらい、実際にキャリアチェンジした時に成長スピードを加速させるための基準をつくるというのが、デジLIGの大きなテーマだと思っています。

山部:なるほど〜。現場JOB、いいですね。未だに僕も現場で学ぶことが多いので、それをスクール時代に経験できるのは羨ましいですね。

:実際にクライアントのいる現場に行った受講生は、みんなまぁまぁ困りながらやってますね笑

山部:そりゃそうですよね笑

:トレーナーが補助で入って受講生と一緒に現場をまわすのですが、企画コンペのような形式で、クライアントによって選ばれた人の企画をみんなで撮影するというフローをとっています。

クライアントの期待に応える動画をつくるために、インタビュー、画角決め、ライティングまで全て担当してもらっていますね。

山部:初めてにしては結構ハードル高そうですね。

:ちょっと崖に立たせるくらいのレベル感ですよね。

山部:エレファントストーンにも共通する部分があるな〜と思って伺ってました。弊社は基本的にアシスタントのポジションを設けていないので、新卒でも入社して1カ月が経たないうちに現場を経験してもらうことがありますし、ポテンシャルを感じたらすぐにメインの案件を担当してもらっています。(もちろん先輩がサポートに入りますが!)

失敗も成功もなるべく早い段階で経験してもらうようにしているので、現場から学んでもらう発想は似ているなと思いましたし、何よりその方が圧倒的に成長スピードが早いですよね。

:ですね。とはいえ、受講生によってデジLIGに来ている目的は違うので、本人が求めているレベル感にあわせて成長の軸を設定しています。

例えば、就職とか転職で映像業界を目指す人であれば、現場で求められている編集スキルに対してポテンシャルを感じてもらえるようなポートフォリオやリールをつくれるというところを目標に勉強してもらっています。

山部:採用者目線で考えると、即戦力となる人材はもちろん、ポテンシャルを感じる方にもすごく惹かれますもんね!ちなみに、卒業後はどんな進路に進む人がいますか?

:動画コースの受講生の進路は結構バラバラです。すぐにフリーランスになる人もいたり、副業的な形で自分の仕事をやりながら映像制作会社からちょっとだけ案件を受けるみたいな人もいたりします。就職する人の多くは制作会社に入っています。アシスタントから映像業界に入ってキャリアを積んでいく人もいますね。

山部:卒業生はどんな活躍をされているのでしょうか?

:例えば、TVCMの編集をする会社に就職した岩淵伊織さんという卒業生がいるのですが、彼は「第99回箱根駅伝 想いの継承」篇というCMの編集を担当していました。

参考:サッポロビールの箱根駅伝CM

彼は卒業して2年程色々な作品に携わりながら成長していって、気づいたら第一線で活躍するクリエイターになっていましたね。他には、自分で起業してすごい数の案件を回しているみたいな人も結構いますね!

 

〜〜実際、デジLIG卒業生はどんな想いで入学し、旅立っていくのでしょうか?実際にデジLIG卒業生の岩渕さん、千葉さんにお話を伺ってきました!〜〜

山部:まずは岩渕さん、お忙しい中ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします!突然で恐れ入りますが、現在はどんなお仕事をされているのでしょうか?

岩渕:よろしくお願いします!現在は、映画・TVCMのオンラインエディターとして働いています。今後は海外の映像作品や映画に関わっていきたいので、近いうちに海外に行くかもしれないです!

山部:やりたいことに向かっていっている感じがかっこいいです…!ところで、前職でもエディターとして働かれていたんですか?

岩渕:いえ、元々は公務員でした。ただ、途中でクリエイターに憧れてデジLIGに入学しました。デジLIG時代は毎日7時間〜8時間取り憑かれたように編集の勉強をしていましたね。

山部:ガッツリですね!デジLIGの環境を活かすという意味で、おすすめの勉強方法や考え方はありますか?

岩渕:私はとにかくフィードバックをもらうためにトレーナーに自分の作品を見せていました。そうやってアドバイスをもらえたことで自分でも色々な角度から映像を考えられるようになって、実際、卒業制作の際にカットごとの意味を考えながら映像を制作できた時は自分で成長を実感できました。

編集ソフトはあくまでもツールなので、とにかく作品を作って自分がやりたいことを突き詰めるのが大切ですね。

あとは、受講生の同期と文化祭のノリで声を掛け合って月一で共有会をしていたのもよかったかなと思います。切磋琢磨できて、そういう意味でデジLIGは映像をつくる楽しさを学べた場所でした。

山部:“映像をつくる楽しさを学べる場所”って良いですね!ありがとうございます!
続いて千葉さん、どうぞよろしくお願いいたします!千葉さんも元々クリエイターではないのでしょうか?

千葉:よろしくお願いします!私は元々システムエンジニアとして6年間企業に勤めていました。その中で将来的には映像の世界で働きたいと思い、転職を決意してデジLIGに入ったという経緯です。

山部:なるほど!実際、デジLIGで入学して良かったことはありますか?

千葉:トレーナー(プロの映像クリエイター)からフィードバックを受けられるのが良かったです。自分になかった視点でアドバイスをもらえるので、不足している部分がどんどん明確になっていきました。

あと自分的にはWebデザインの授業も学びになっていたなと感じます。授業を受けている中で、自分でもデザインの本を漁って映像制作に活かせるよう、常にアンテナを張るようになりましたね。

山部:クリエイターに限らずですが、自分の視野を広げるってすごく大切ですよね。千葉さんのご経験を踏まえ、これからデジLIGへの入学を考えている方に何かアドバイスがあればお願いします!

千葉:「動画で食べていきたいか?」という点は本当にしっかり考えて!と伝えたいです。もしその想いがはっきりとあるなら、悔いを残さないようになりふり構わず進んでみてほしいなと思います。ただ、なりふり構わずと言っても、どんな転職先があるのか、どんな道を進みたいのか、という道筋はしっかり決めてから行動してみてください!

山部:お二人ともアツいお話をいただきありがとうございました!

 

伸びる受講生のマインドって?

山部:デジLIGに入る受講生は動画制作未経験の人が多いと思いますが、その中で成長が早い受講生の特徴/共通点はありますか?

:そうですね…伸びる人というのは、基本的に良い作品をめちゃくちゃ見ていて、それを自分の課題で真似するとか挑戦してみるみたいなことを自発的にやれる人ですかね。

あとはデジLIGという環境を有効活用する人の成長スピードは早いです。トレーナーにガンガン質問するとか、自分でとにかくインプットしてアウトプットしてフィードバックもらってまたインプットして…みたいなことをたくさんやれる人って、やっぱり強いし、成長も早いですね。

逆に言うとカリキュラムに受け身になっちゃう人は伸びにくい傾向があります。「どんなことにも自発的に行動してほしい」というのがスクールの基本的な姿勢になるので、全くカリキュラムに関係ない質問もウェルカムです!

この意図を理解して実践できる人がとにかく強いし伸びるなっていう感覚ですね。

山部:身に染みますね〜!本当におっしゃる通りで、エレファントストーンでも、映像が好きで日々のインプットを欠かさない且つ、それを自分の案件でどうすれば真似できるか、チャレンジできるか、と考えて仕事に励んでいるメンバーはやっぱり成長が早い印象があります。

大前提仕事ではありますが、仕事というルールの中で、自分のやりたい表現をうまく絡めて楽しめる人は伸びますし、楽しそうに仕事をしますね。

 

〜〜実際、トレーナーの方はどう思っているのでしょうか?せっかくなので今度はデジLIGトレーナーの板野さんに伺ってきました!〜〜

山部:お忙しい中ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします!早速ですが、トレーナーだからこそ感じるデジLIGで伸びる人の特徴は何かありますか?

板野:自分のようなトレーナーと密にコミュニケーションを取れる人は伸びる印象があります。与えられる環境が同じだからこそ、その環境をどう上手く使うかはその人の自由。トレーナーをうまく使える人ほど成長が早いですね。

山部:環境を利用するって大切ですよね。実際、デジLIGのようなスクールで勉強する上で何か必要な覚悟はあるとお考えですか?

板野:必要な覚悟は人によると思います。それぞれのゴールがあるからそれを目指したやり方をするだけなので。ジョブチェンジのためなのか、スキルアップのためなのか、目的によって熱量が違うのは当たり前かなと感じますね。

山部:ある意味そこも含めて生徒次第ってことですね。板野さんご自身、トレーナーとしてのやりがいはどんなところに感じますか?

板野:自分が関わったことで転職に成功したり、人生のやりがいを見つけたりする等、人の人生が豊かになることがすごく嬉しいです。それがやりがいですね。

山部:すごく素敵ですね…!この度は貴重なお時間をいただきありがとうございました!

 

デジLIGって今後どうなる?

山部:ここまでお話を伺い、デジLIGってスキルアップだけを目的にしていないことが伝わってきて、なんというか温かい印象を受けました!

:僕がこの事業にジョインしたのが約4年半前なんですが、半年経った頃にスキルだけのカリキュラムじゃ足りないなと感じました。そこで色々な追加講座を作ってより実践的に学びやすい環境をつくることに力を入れました。

ただ、運営を続ける中でそもそものスクールとしての意識の軸や価値基準みたいなところがすごく重要なんじゃないかと考えるようになりました。LIGはクリエイティブの会社なので現場に近い感覚でスクールを運営できる。だからこそ、その現場の感覚を伝えるべきだなと。

デジLIGに来ていただいている受講生には本気でキャリアチェンジや副業のために動画のスキルを身につけたいという意欲を持っている方が多いです。なので、その熱量に対して学校としても応えないと!という感覚で、今のデジLIGの基盤ができてきたと思います。

山部:スクールってドライなイメージを持っていましたが、むしろ逆で、教える側も学ぶ側も熱量を持っているんだということを知れて大変勉強になりました。最後に、今後のデジLIGの展望について教えてください。

:ありがとうございます!そうですね、分かりやすくサッカーで例えると、バルセロナのユースみたいなスクールであるべきなのかなと思っています。デジLIGに入ったら大変だけど、スキルは絶対上がっていくよねという共通認識を持ってもらえるようにしたいです。

“本気で動画クリエイターを目指すならデジLIGだよね”と言われるのが当たり前の常識になっている状態をつくって、まずは映像業界の人たちに認識してもらいたいですね。

実際に採用の観点ではたくさんお声がけをいただけるようになってきたので、そこでどんどん信頼を勝ち取って、それを世の中に伝えていきたいです。「クリエイターになるならデジLIGだよね」と言われるところまで引き上げます!

山部:エレファントストーンの社内ではそう認知していきますね!本日はありがとうございました!!

:ありがとうございました!ちなみに、デジLIGは毎日説明会をやっているので興味のある方は是非ご説明会に来てください!

まとめ

いかがだったでしょうか?

個人的にはクリエイタースクールってドライな印象でしたが、デジLIGは人間味のあるスクールだな〜と感じました。お話の中にあった「業界の基準を伝える」という言葉がとても印象的でした。

プロの映像ディレクターがデジLIGに潜入してみた結果、実践的な学びが得られる且つ熱い想いのあるクリエイタースクールであることが判明しました。僕も改めて勉強になったことが多かったです!

この記事を書いた人

山部哲也
エレファントストーンのディレクター/マネージャー

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