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サムスン、Galaxy FoldとS10を発表「折り畳み時代到来か?」

サムスン、Galaxy FoldとS10を発表「折り畳み時代到来か?」

20日、サムスンがGalaxy(ギャラクシー)シリーズの最新作Fold(フォールド)とS10を発表しました。

折り畳み時代の到来か?「ギャラクシー・フォールド」

まず、注目なのはギャラクシー・フォールドでしょう。

業界では初ではないものの、折り畳み型スマホとして大衆市場に投入される普及機として期待されています。画面は普通に使用する際には4.6インチ(約11.7cm)ですが、広げてタブレットとして使う場合は7.3インチ(約18.5cm)になります。

3つのアプリを同時に開くことができるマルチタスクが可能で、その遷移がこれまでの先行機に比べるとスムーズになったとのこと。

その実現のために何十万回もの折り畳みに耐えられる物理的耐久性を実現、両側にバッテリーを仕込むといった独自の技術的努力をおこなっています。

また、WhatsApp、Facebook、YouTube、およびMicrosoft Officeを実行するにあたりより最適化。さらにカメラは、背面に3台、内側に2台、正面に1台の計6台のカメラを搭載したと述べています。

発売は4月26日を予定しており、価格は1,980ドル(1,515ポンド、約22万円)。ブラック、ブルー、シルバー、グリーンの色展開に加えヒンジの色をアレンジできるそうです。

サムスンは「高級機」とこのギャラクシー・フォールドを位置づけながらも、2,000ドルを切る価格に設定したことで攻勢を狙っています。

史上最大の大きさ「ギャラクシーS10」

もうひとつ発表されたのがギャラクシーS9の後継機となるS10 5Gシリーズです。折り畳み機能ではないスマートフォンとしては史上最大の大きさとなります。「Galaxy S10」は6.1インチ、同時に発表となった「Galaxy S10+」は6.4インチで共に有機ELディスプレイ(Curved Dynamic AMOLED)を搭載、「Galaxy S10e」は5.8インチのFlat Dynamic AMOLEDで心拍センサーが付属しない、となっています。

S9シリーズにあった指紋センサーを背面から画面内などに移したことで画面占有率を高め、本体前面から見るとほぼすべてがディスプレイのように見えます。

こちらのカメラはS10、S10+が超広角、広角、望遠のトリプルカメラで、S10eが広角、望遠の2つとなっています。10メガピクセルの前面カメラに、人間の視野よりも広い16MPの「ウルトラワイド」リアバージョンを採用したといいます。特に、ディスプレイにフロントカメラを埋め込む「Infinity Oデザイン」が最大の変更点といえるでしょう。

「Instagramモード」を新たに採用し、標準のカメラアプリから直接SNSに画像をアップロードすることができるようになったそうです。

さらにワイヤレス充電にも対応、S10+では128ギガから最大1TBの内部ストレージを保有するモデルを発売するといいます。クラウドに依存してきた時代から本体の大容量化へと再び舵をきった格好です。

気になる価格ですが、S10は899ドル(799ポンド、約11万5000円)、S10+が999ドル(899ポンド、約13万円)、S10eが749ドル(669ポンド、約9万7000円)となっています。S10、S10+に限っていえばS9シリーズよりも高価な設定ですが、廉価版であるS10eの価格はS9シリーズよりも下がったものになっていて価格が高いという批判に対してのサムスンの答えになっています。

サムスンは世界一のスマートフォンのシェアを獲得していますが、製品の価格高騰化に伴い業績の悪化を心配されていました。そうした意味ではS10eにかかる期待は大きいでしょう。

2月21日から予約が開始され、3月8日に発売予定で日本での発売時期や価格はまだ未定。また、5Gに対応したバージョンが夏にリリースされる予定になっていますが、こちらは5G対応のためにさらに大きく6.7インチ(約17cm)となっています。これはiPhoneのXS maxよりも大きなもので、携帯電話の大型化に拍車がかかる結果となっています。発売の具体的な日程などはまだ不明です。

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ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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