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日本の大手航空会社JAL、ANAの動画プロモーションに注目

日本の大手航空会社JAL、ANAの動画プロモーションに注目

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。

今年の長期休暇に筆者も実際に飛行機を使いましたが、国内旅行はLCCを利用しても2〜3万円が当たり前、大手航空会社を利用すると5万円程度になることも珍しくなく、海外に至っては手数料込みで10万〜20万円ほどかかることも珍しくない印象でした。

国内旅行客はもちろんのこと、外国人観光客の来日が感染症流行以前の水準を上回っている昨今。今日は、日本の大手航空会社のJAL・ANAがどんな動画プロモーションを行なっているのかを見ていければと思います。

JAL

JALはYouTube登録者数10.9万人。毎週数本の動画を継続的に更新しています。配信される動画の内容は、サービスや取り組みの紹介、SDGs関連活動、国内/海外旅行の情報と多岐にわたりますが、多数配信される動画の中でもとりわけ美しさが際立つのがJALを使用して訪れることのできる日本の地域紹介動画です。

こちらは宮崎県の高原町をJALふるさと応援隊の2人がレポートする動画。歩きながら旅中の体験を楽しむ内容は、どこか品があるだけでなく、風景の美しさを感じられるものになっています。

こちらは鹿児島県徳之島町での野外レストランの様子を映した動画です。人工的な光がない暗い夜空の下、いつもは何もない庭園で、ごく稀に限定開催される野外レストランのことを「星降るレストラン」と命名して紹介しています。こうした特別な体験ができる旅に行きたくなりますよね。

こちらは上記の2本の動画とテイストの異なる機内安全動画。機内でCAさんから説明をされる内容がイラスト風アニメーションを用いてわかりやすく紹介されていなす。

最後に紹介するのは「飛び出そう」というキャチコピーが目を引く動画です。子供が不安そうな顔で飛行機の窓から外をのぞくと、そこには手を振るいろんな人たちが…。飛行機で旅に出るワクワク感を思い出させてくれます。

映像美を感じる動画が多く、クリエイティブへのこだわりを感じます。また、JALはこのチャンネル以外にも複数のサブチャンネルを運営しており、動画でのブランディングに力を入れていることが分かります。

ANA

それでは、もう一つの大手航空会社のANAはどんな動画プロモーションをしているのか見てみましょう。

ANAのYouTube公式チャンネルは13.7万人。中でも2年前に投稿されたこちらの動画が人気なようです。本動画は、2021年11月から機内にて放映される降機ビデオとして公開されました。より多くの人に機内で安心、快適に過ごしてもらえるよう、機内安全ビデオに出演するスタッフが日々の業務に込めた想いが映し出されています。

ANAもJALと同じく毎週数本の動画を公開しており更新頻度が高い印象ですが、ANAはグローバル向けの動画も多く投稿していて英語タイトルの動画が多いのも特徴です。

本動画は富士五湖の魅力を伝えたもの。海外インバウンド需要も意識し、字幕は中国語になっています。

その他、ANAのYouTubeチャンネルではCM的な動画も多く投稿されています。

「旅のすべてが、シネマチック」と題された本動画は、“ANAを通じた旅がまるで映画のようだ”とアピール。ANAのイメージカラーでもある青いワンピースを着た女性がダンスするというリズミカルなCMになっています。ANAが公開する動画はCMに限らずポップでリズミカルなものが多く、エンタメ的に楽しめますね。

まとめ

比較されることの多い日本の大手航空会社のJALとANAですが、どちらもYouTubeチャンネルに力を入れており、色々なコンテンツを楽しめました。

幅広い内容を取り扱いながらも真面目に映像の質にこだわるJAL。ポップでリズミカルな作風から視聴者を意識したエンターテインメント性にこだわるANA。動画プロモーション戦略から両社の社風を少し感じとることができそうです。今後はLCCや世界の航空会社等も幅広く紹介できたらと思います。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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