全編iPhone15で撮影！iPhoneシリーズのプロモーション作品

画像参照：https://www.apple.com/jp/newsroom/2023/09/apple-unveils-iphone-15-pro-and-iphone-15-pro-max/

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。三池崇史監督のApple最新CM『ミッドナイト』が、大きな反響を呼んでいます。サム・メンデスがディレクターを務める等、かねてから第一線で活躍するクリエイターとのコラボレーションを積極的に展開してきたiPhoneシリーズのプロモーション。

本作がこれまで以上に多くの人の関心を集めている最大のポイントは、全編をiPhone 15 Proのみで撮り終えている点にあります。その制作背景には、iPhoneのみを使って写真や映像を撮影する企画「iPhoneで撮影 – Shot on iPhone」があり、その一環として誕生した作品は他にもいくつかあります。

そこで本記事では『ミッドナイト』をはじめ、iPhoneで制作されたAppleのPR映像を4本をご紹介していきます！

全編iPhone15で撮影！Appleのプロモーション映像

1. 巨匠のコラボで話題沸騰！『ミッドナイト』

手塚治虫の知られざる名作を“全編iPhone”で映画撮影する、異例のアプローチで三池崇史監督が実写化に挑んだショートフィルム『ミッドナイト』がこちらです。

Apple Japanの公式YouTubeチャンネルで3月に公開されると瞬く間に話題をさらい、再生回数は一ヶ月で3,000万回を突破。制作秘話やスマホ撮影ならではの強みについて監督自身が語った舞台裏映像もあわせて公開されています。

手ぶれ補正や5倍光学ズームアップ、LiDARスキャナ等、iPhone 15の性能と映画演出の関係性について具体的に言及しているのがとても興味深いです。スピード感あふれる激しいアクションシーンは、普通だったらカメラが絶対に入り込めない位置や距離感から撮影することが出来るスマホカメラだからこそつくり出せたもの。常識破りのアングル、臨場感、ノイズの入り方等、スマホ撮影ならではの強みが活かされています。

2. 中華圏で大反響！マーク・ウェブ監督作『Little Garlic』

『アメイジング・スパイダーマン』や『500日のサマー』で知られるマーク・ウェブ監督がディレクションを務めた『Little Garlic』は、『ミッドナイト』同様、iPhone 15 Pro Maxで撮影された作品です。中華圏における正月にあたる春節に公開され、多くの人々の共感を呼んでいます。

本作は、特別な変身能力を持つ若い女の子を描いた短編映画。シネマティックモード、アクションモード、光学ズーム等、iPhone 15 Pro Maxの最新機能を駆使した映像は、とてもスマホで撮影したとは思えない高品質でスタイリッシュな仕上がりに。

鼻の形を受け入れることが出来ない主人公のコンプレックスを通して、Z世代に共通する悩みや不安感を表現しており、若者世代をターゲットにしたショートストーリーを考える上でも非常に参考になる作品です。

3. 光る撮影テクニック！Olivia Rodrigo「get him back!」

Appleの公式YouTubeチャンネルでは、昨年9月にiPhone 15 Proのプロモーション作品としてOlivia Rodrigo「get him back!」のMVを公開しています。

上記動画を視聴すると、ピントと明るさを自動で固定するAE/AFロック、光学5倍まで強化された望遠レンズのズーム機能を多用していることが分かります。また、より高品質の映像が得られるApple ProResや、撮影後のプログラム編集を想定してコントラストとLogモードを巧みに使い分けている点もテクニック上の大きな特徴となっています。

スマホで撮影しているシーンをスマホで撮影するユニークな構図も見られ、チタニウムデザインとパワフルな性能が印象的なiPhone 15 Proのプロダクトの特徴と強みがよく伝わるPRムービーになっています。

まとめ

全てiPhoneによって撮影されていますが、そうとは思えない緻密さのもの、あえてラフさを活かしたものとバリエーションも豊富でした。今や撮影機材の一つに数えられるようになったと言っても過言ではないiPhone。最近はあえて古いiPhoneで質感を粗くする手法も見られて、これからもますますバリエーションの幅が広がっていきそうです。