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『ゴジラ-1.0』にも負けてない!?撮影技術がすごい最新の企業CMとMV

『ゴジラ-1.0』にも負けてない!?撮影技術がすごい最新の企業CMとMV

画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000512.000024241.html

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。『ゴジラ-1.0』が、邦画として初の第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、映画業界が沸き立っています。本作は高度な最新鋭の特殊効果(SFX)と視覚効果(VFX)をふんだんに取り入れて制作されていますが、近年はプロモショーン映像の領域でもこれらの技術を目にする機会が増えました。

そこで本記事では、撮影技術がすごい最新の企業CMとMVを3本ずつとり上げてご紹介していきます!

撮影技術がすごい!企業CM事例

1. 最新鋭のLEDディスプレイを使用!住友生命「それはおなじ。」篇

人生100年時代に突入した現代社会における一人ひとりの生き方に寄り添う姿勢を大切にしている住友生命保険相互会社。「ウェルビーイング」を合言葉に、生命保険に対するパブリックイメージを変えていく強い意志が直近の企業CMでも表れています。

昨年公開された「それはおなじ。」篇では、Hibino VFX Studio(ヒビノ株式会社)が参画するメタバース プロダクションの大型高精細LEDディスプレイ常設スタジオ「studio PX SEIJO」で撮影したプロモーション映像を展開しています。

お笑い芸人のバナナマン 設楽統さん、日村勇紀さんが道路の中央に立っているようなシーンは、街の風景を映した高精細LEDディスプレイを背景に撮影されているそうです。

こうしたバーチャルプロダクションを活用すれば、ロケーション撮影の際に考慮が必要な天候や時間といった不確定要素を気にせずに進行できるという大きなメリットがあります。映像制作の生産性向上に直結するため、今後も使用事例が増えていくことでしょう。

2. 日本初のAIタレントを起用!伊藤園「食事の脂肪をスルー!」編

AIタレントを起用した日本初のCMとして映像の歴史に名を刻んだ、株式会社伊藤園の「お〜いお茶 カテキン緑茶」のCM。公開以降、SNSを中心に多方面へ拡散され大きな反響を呼んでいますが、会員投票で優れたCG・VFX映像を部門別に選出する「VFX-JAPANアワード2024」でも先導的視覚効果部門の優秀賞を受賞しています。

今年の4月に公開されたばかりの上記動画は、「未来の自分が現在の自分にお茶を手渡しする」ユニークな演出が印象的な1本。「お〜いお茶 カテキン緑茶」が、昨年9月にリニューアル発売された際、テレビCMとして制作された第一弾CMの流れをきちんと受け継いだ内容になっています。

どちらの作品も主演タレントだけでなく背景、商品パッケージもAIで生成し、作り出された素材をもとにデザイナー・クリエイターが微調整。その工程を複数回繰り返すことで完成されたプロモーションは、圧倒的なクオリティを誇っています。

3. 大映スタジオで撮影!オープンハウス「マイホームマン 登場篇」

2024年2月から公開中の株式会社オープンハウスの新CMシリーズ「マイホームマン 登場篇」には、人気俳優の堺雅人さんが出演。特撮映画の要素を取り入れたユーモラスなPRを展開しています。

夢のマイホームを契約した男が、突如あらわれた怪獣から家を守るため対決する。ユニークな設定と細緻に構築されたミニチュアの街が光る本作は、特撮の聖地である大映スタジオで撮影されており、特殊効果によって堺雅人さんが変身して巨大化するシーンは、本編の大きな見どころになっています。

撮影技術がすごい!MV事例紹介

1. 特撮×新時代アイドル。新しい学校のリーダーズ「Tokyo Calling」のMV

昨年10月に公開され幅広い人々の共感を呼んだ、新しい学校のリーダーズ a.k.a. ATARASHII GAKKO!の話題作「Tokyo Calling」。同曲のMVでは、1950年代の日本の特撮映画を彷彿とさせる世界観を楽しむことができます。

東京に降臨したAG!(新しい学校のリーダーズ)が、思い悩む現代の人々にポジティブなエネルギーを伝えられるような映像にしたい、というコンセプトのもと制作された作品です。監督を務めているのは、デビュー曲「NAINAINAI」以来のタッグとなる映像作家のPennackyさん。特撮映画のテーマソングのエッセンスを備えたメロディーからイメージを膨らませ、異彩を放つ同曲の魅力を見事に映像化しています。

2. iPhoneで世界の特撮ファンに衝撃!自主製作映画『オーク』 のMV

iPhoneで撮影された自主制作作品でありながら、154万回再生と異例のアテンションを獲得した特撮映画『オーク』。同シリーズの短編ドラマ主題歌に抜擢された楽曲『ストレージ』のMVでは、本格的な特撮映画の世界を堪能することができます。

特撮アートデザイナーの武藤聖馬さんと、多くの特撮作品でアクションクルーを務める塚越靖誠さんにより手掛けられた映像は、プロ顔負けのアクションシーンと斬新な画面構成が光ります。まさに特撮好きによる特撮ファンのための特撮ムービーと言えるでしょう。

カメラ機材は、iPhone13 Proのみ。世界中の特撮ファンを唸らせた高品質のCG・VFX演出に、動物園の元飼育員という異色の経歴を持つアーティストである花奏拓実さんの力強い歌声が響き渡る新時代のMVです。

3. テクニカルな俯瞰アングルを多用。話題ドラマのOP「アングラ」のMV

シンガーソングライターでありながら、映像制作、イラスト制作もこなすマルチな次世代アーティストのidom。今年の2月にされリリースされた楽曲「アングラ」は、闇バイトに加担した5人の老若男女がニセ家族を演じつつ、人生の再起を図るドラマ「闇バイト家族」のOPテーマ曲に抜擢。そんな彼ならではのセンスはMVでも楽しむことができます。

ご覧の通り、主人公が上から監視されているような雰囲気がうまく醸し出されているこちらのMV。ドラマでは、闇の組織が家族を見張っているという設定が重要な役割を担っていますが、それを空撮を駆使することで見事に表現しています。

後半まで俯瞰アングルだけでカットを繋いでいるにも関わらず、ズームイン/アウトと場面転換が巧みなため、視聴者を飽きさせない1本に仕上がっています。一人のアーティストがジャンルを越境して自由に表現する…そんな最先端のムーブメントを象徴する一人として、今後もidomの活躍から目が離せません。

まとめ

ゴジラ-1.0に負けず劣らず、日本の企業CMやMVにも、高い技術、細やかな手法、世界観が見どころの映像が豊富にありました!今後もこうした技術力の高い映像に注目していきたいです。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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