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MVから考える、K-POP第五世代ボーイズグループの魅力と違い

MVから考える、K-POP第五世代ボーイズグループの魅力と違い

皆さんこんにちは。ZOORELを運営するエレファントストーンの渡辺です。

エレファントストーンのアイドル担当といえばプロデューサー 小林。小林さんの記事を読んで、私もK-POPアイドルの話がしたい…!と思い、今回はエレファントストーンでK-POPアイドル好き社員No.1を坂内さんと争っている渡辺が、K-POP第五世代ボーイズアイドルの魅力をMVを通して語りたいと思っています。

渡辺のオタク視点だけでなく、弊社で長年映像制作に携わっている坂内さんのクリエイター視点も交えて、それぞれのグループの魅力や違いを紹介します!

K-POP第○世代とは?

次々に新しいグループがデビューするK-POPアイドルの中にも「世代」という概念が存在します。明確な定義がないため少し曖昧ではありますが、90年代後半〜2006年頃にデビューし、K-POPアイドル文化の礎を築いた第一世代(H.O.T.やS.E.S.など)。

第一世代の解散後、2005年頃からデビューして高い人気を得た第二世代(東方神起やBIGBANG、少女時代など)。2010年代にデビューし、海外にもファンダムを拡大した第三世代(EXO、BTS、TWICEなど)。

2019年頃にデビューし、デビュー直後からグローバルに活動する第四世代(TOMORROW X TOGETHER、IVEなど)そして今、私が大ハマりして特大感情を大切に育てているのが第五世代と呼ばれるアイドルグループたちです。

K-POP第五世代とは

現在、2023年以降にデビューしたグループがK-POP第五世代と呼ばれて注目を集めています。2022年に各事務所からNewJeansやIVEなどのガールズグループがデビューした後に誕生した総称のため、現時点で第五世代として括られるのはボーイズグループが多いという特徴があります。

そして、NewJeansの力が抜けたように見えるコンセプトが大衆人気獲得に繋がったこともあり、それ以降にデビューした第五世代グループはそうした傾向を踏襲しているように感じます。

MVから見る、第五世代ボーイズグループの魅力と違い

「どうせ全部同じようなグループなんじゃないの?」「違いがわからない」と思っている方、「新しい推しを見つけたい」という方に向けて、ここからはMVを見ながら第五世代ボーイズグループの違いを見ていきたいと思います!

※ここからは渡辺の完全主観で第五世代アイドルをピックアップして紹介します。「私の推しグループがいないじゃないか!」という方もいらっしゃるかと思いますが、何卒ご了承ください。

RIIZE

韓国の大手事務所SM Entertainmentから2023年9月にデビューした7人組アイドルグループ。

RIIZEのグループ名は、「成長する」という意味の「Rise」と「実現する」という意味の「Realize」を組み合わせて作られていて、「一緒に成長して夢を実現し、進んでいくチーム」という意味が込められています。

デビュー曲の「Get A Guitar」はアメリカのロサンゼルスシアターで撮影されていて、全体的な雰囲気やスタイリングからはY2Kのようなバイブスも感じられつつ、80年代っぽさも。RIIZEが音楽とともにアイドルとしての活動をスタートさせることを表現し、これからどんな成長を私たちに見せてくれるのか…?といった楽しみまで感じさせてくれるMVです!

デビューから2回目のカムバック※で、2024年1月にリリースされた「Love 119」。これでRIIZEのオタクになった方も多いのではないでしょうか。日本で撮影されたこちらのMVは、学校や駅のホーム等の見慣れた風景の中で初恋を演じるメンバーたちが本当に儚くて…。韓国では日本らしい風景や文化のことを「日本感性」と称されていて、平成がノスタルジーの象徴になっているようですね。

有線イヤホンやダッフルコート等、平成生まれの自分も今はもう使っていないのに、ライズくんと過ごした青春時代の「ない記憶」が出てきてしまいます…。2024年、今のところ一番聞いている曲です。

坂内コメント
こんにちは。坂内です。「ない記憶」トレンドですね。代表的なところだとNewJeansのDitto等が挙げられますが、ボーイズグループにもこの世界観の波が来たか…!と衝撃でした。

内容的には、いくつかの邦画を彷彿とさせますよね。あらゆる年齢の人に響く映像だなあと思います。

上記紹介したMVの他にも「Siren」「Talk Saxy」等、色々なジャンルで違う顔を見せてくれているRIIZE。6月にはファーストミニアルバム「RIIZING」がリリースされましたが、次はどんな新しい顔を見せてくれるのかとても楽しみです。

NCT WISH

RIIZEと同じくSM Entertainmenから、既存グループNCTの派生グループとして2024年2月にデビューしたNCT WISH。

メンバーが恋のキューピッドとしてあれこれするMV。めっちゃ可愛くないですか?

衣装や小物での画面の色使いやメンバーの表情、どこをとってもフレッシュでみずみずしいですよね。「future’s in my hands(未来は僕らの手の中)」から始まる歌詞も、NCT WISHの未来はここから彼らによって作られていくんだという明るさが感じられて、日常的に助かるMVです。


日本語と韓国語でMVが少し違うのでぜひ両方お楽しみください!
2作目はどんなコンセプトでカムバックするのか、本当に楽しみです。

 

坂内コメント
鮮やかでレトロな雰囲気、ウェス・アンダーソンっぽい色味が印象的ですね!爽やかで少し懐かしい感じも、曲調にとてもマッチしているなーと感じました。あと、めっちゃ可愛いですね。

BOYNEXTDOOR

続いて紹介するのは、ラッパーのZICOが設立したKOZ ENTERTAINMENTから2023年5月にデビューしたBOYNEXTDOOR。通称ボイネク(ボネクド・ボネクとも呼ばれていますが、私はボイネク派です)。初恋が題材のデビュー曲はMVが三部作になっています。

初めての恋におかしくなっちゃいそうなボイネクくん。好きな人にドキドキしちゃう気持ちや、それを友達に相談する雰囲気がリアルでグッときます。

念願のデートに向けて準備するボイネクくん。この年頃のボーイズ特有の無敵感というか、自分を唯一無二の存在だと信じている感じが良い…。

ついに告白しにいくボイネクくん。果たして、結果はどうなるのか…。

坂内コメント
ボイネク、私も大好きです!ZICOの曲や世界観を受け継ぐ大変ありがたい存在です。MVはほぼロケ撮影。K-POPといえば作り込まれたセットやCGのイメージがあるかもしれませんが、自然な雰囲気の外ロケが最近トレンドだと思います。シンプルな中でもこだわったカメラワークに韓国っぽさを感じますね!

BOYNEXTDOORは「隣の家の男の子」がグループのコンセプトになっていて、かっこつけたり少しダサかったり、等身大の姿を見せてくれるのが最大の魅力だと自分は思っています。紹介したMVでは片想いを全身で表現していますが、次作の「But Sometimes」、3作目の「Earth, Wind & Fire」まで初恋3部作としてストーリーが展開されているので、ぜひご覧ください!

POW

新設事務所Grid Entertainmentから2023年10月デビューした5人組。「CREATING CULTURE EVERYDAY」という公式スローガンのように、トレンドを越えて新しい文化を作っていくというコンセプトのグループです。

デビュー曲の「Dazzling」。恋に落ちた少年たちのときめきが表現されていて、ふわふわとあたたかい気持ちになります…。

二作目の「Valentine」。ボーイズグループがバレンタインを題材にするの、めっちゃ可愛いです。

坂内コメント
青春系イージーリスニングのブームど真ん中な感じですね!懐かしい雰囲気もありつつおしゃれなサウンドがかっこいいです。ここ数年、Valentineのオープニングのような可愛いY2Kのグラフィック/アニメーションがボーイズグループに使われることも増えているように感じます。

POWのMVってどこで一時停止しても構図がめっちゃ良くないですか?おしゃれだけどおしゃれすぎない絶妙な匙加減。渡辺的リアルハイプボーイ選手権を開催するとしたら、優勝最有力なグループです。

ZEROBASEONE

サバイバル番組BOYS PLANETから2023年7月にデビューしたグループ。通称ゼベワン。2023年に行われた韓国の音楽授賞式では、新人賞を総なめしました。

デビュー曲の「In Bloom」は華やかな中にどこか切なさを感じさせるもの。サビに「僕の一番輝かしいこの瞬間を君にあげる」という歌詞があるのですが、ゼベワンは活動期間が2年半の期間限定グループとしてデビューしました。ゼローズ(ゼベワンのファンダム名)にとっては待ちに待ったデビューでもあり、解散へ向かう旅路の始まりでもある曲なんです…。

日本デビュー曲としてリリースされた「ゆらゆら-運命の花-」は学校コンセプトでゼベワンの華やかな魅力が詰め込まれています!

坂内コメント
ZB1、私も大好きです!大手サバ番出身グループらしい、まっすぐなK-POPという感じがしますね。色々なコンセプトが詰め込まれている感じがとにかく楽しいです。個人的には今後ゴリゴリサイバー系のコンセプトが見たいです!

第五世代全体を通して、力みのない軽やかなボーイズグループが多いという特徴がありますが、ゼベワンは全力で王道アイドルしてくれるのが魅力の一つだと感じています。K-POPのMVも作品として色々な魅力がありますが、結局自分がこれまで育ってきたカルチャーに本能的に刺さるものが一番良いみたいなところありますよね!

まとめ

いかがでしたか?

今回は第五世代のボーイズグループのデビュー曲から、各グループの魅力や違いを考えてみました!この記事を書くために改めて各グループのMVを見返してみて、やっぱり自分は第五世代のグループが大好きだなと感じております。

この記事を読んだ皆さんが第五世代アイドルに少しでも興味を持つきっかけになっていたら嬉しいです。今回はあくまでも渡辺の見解として紹介させていただきましたので、自分は違う見方/感じ方をしたという方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡ください!いつでもK-POPトークしましょう!


 

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この記事を書いた人

渡辺知里
エレファントストーンの経営戦略室 ブランドマネジメント課所属

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