SPECIAL

新しい「海」の可能性を引き出した最新CM3選

新しい「海」の可能性を引き出した最新CM3選

9月も暑い日が続いていますね。避暑地といえば「海」や「山」を思い浮かべる方も少なくないと思いますが、どちらも映像制作のロケーションとして欠かせない場所になっています。そこで本記事では、定番とも言える「海」を舞台にしつつ、その新しい可能性や方向性を提示している最新CMをお届けします!

海を舞台にしたCMの事例紹介

1. 語り×海

シニア世代に特化した分譲型マンションブランドのデュオセーヌ。役所広司さん出演のTVCMが、8月に公開され好評を博しています。

自分らしく自由を大切に生きる新しいシニア世代に支持されるブランドのアイデンティティを「ナラティブ(語り)」によってエモーショナルに表現。美しい夜明けの海を舞台に、役所広司さんが自由について穏やかに語ります。

寄せては返す波の音をBGMとしてうまく活用してる点も見過ごせません。ロケーションから発せられる環境音をそのままプロモーションに落とし込む発想は、ぜひ見習いたいところです。

2. 不動産×海

住まいと暮らしのフィールドで日本を代表する不動産総合ディベロッパーとしての地位を確立している野村不動産グループ。2025年春に芝浦への本社移転を控えた今夏、同社のフィロソフィーをあらためて発信した、プロモーションCMを公開しています。

動画では、海と空に繋がった新居地のロケーションにフォーカス。不動産企業のブランディング映像において、海を撮影の舞台に選出したケースは稀少で珍しいですよね。

エンディングを飾るテロップによって、「まだ見ぬ、Life & Time Developerへ」という企業ビジョンと、大きな空と海を抱く芝浦のランドスケープ映像が密接に繋がっていることが分かります。

本社移転というモチーフにとどまらないメッセージ性を秘めており、街の特色を反映したシティプロモーションとしても非常に参考になる1本です。

3. 和服×海

ファッション性の高い呉服店や着物専門店、フォトスタジオなどを全国展開しているたちばなグループ。

「あたらしい、あなたらしいを」を企業アイデンティティに掲げる同社では、今夏「あたりまえを、超えていく」をキーメッセージにした新CMを公開し、大きな反響を呼んでいます。

和服姿で旗を抱えながら断崖に立つひとりの日本人女性。斬新な光景に誰もが目を奪われること間違いなしの本作。

15秒のショートプロモーションにも関わらず、イノベーティブな企業姿勢を示し、視聴者に対して圧倒的なインパクトを残すことに成功しています。撮影場所もただの海ではありません。徐々にズームアウトしていくことで四方を海に囲まれた孤島であることが明かされていく展開も見事。

画の力を活かしたプロモーションのお手本とも言える1本です。

まとめ

本記事では取り上げませんでしたが、スポーツドリンクやアルコール飲料などでもしばしば海を舞台にしたCMが作られていますよね。その中で、今回ご紹介した不動産や和服といった事業を展開する会社は、海とはかけ離れているイメージがありますが、従来のイメージを覆すような海の使い方をしているのが印象的でした。今後もまた、こうした自然をCMに生かしているケースがありましたら紹介していきますね。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

ZOOREL編集部/コスモス武田の書いた記事一覧へ

タグ

RELATED ARTICLES 関連記事