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刺さるキャッチコピーの象徴!「LUMINE」と「PARCO」「NEWoMan」のプロモーション

画像引用:https://www.lumine.ne.jp/magazine/activity/?p=361
こんにちは。ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
ふと目に止まったグラフィックやムービーに添えられた街中の「キャッチコピー」が刺さる瞬間ってありますよね。キャッチコピーは企業のプロモーションとして有効で、一つのキャッチコピーがコーポレートメッセージとして定着している事例も少なくありません。
そこで今回は、刺さるキャッチコピーで話題の「LUMINE」「PARCO」「NEWoMan」の3つのファッションビルのプロモーション映像を厳選してご紹介します
ファッションビルのプロモーション 事例紹介
LUMINE
面白いキャッチコピーの代表格としてご紹介したいのが、JR東日本が手がける「LUMINE」の広告です。とくに新宿のLUMINEは、若い女性をターゲットにしたファッションビルとしてプロモーションの入れ替わりが多いことでも知られており、映像を通して訴えられるメッセージは、SNSでも度々話題になっています。
2025年の春シーズンでは、「親切はいつもふたり以上を幸福にする。」というコピーを掲げたプロモーションを展開。キャッチコピーは、資生堂やTiffany&Co.など多くの企業広告を担当し、女性の共感を呼ぶクリエイティブを生み出し続けている尾形真理子さんによるもの。誰かの親切が伝播することで世界がより明るくなるというポジティブなメッセージを伝えています。
詩的で抽象度の高い広告を得意とするLUMINEですが、具体性の強いプロモーションも制作しています。2023年のクリスマスCMでは、「主役はわたし」をテーマに設定し、女優の古川琴音さんを起用。「一年に一度を、一生に一度みたいに。」素敵な時間を過ごす。明確でわかりやすいメッセージを台詞できちんと伝えているため、視聴者の共感度を高めることに成功しています。
歴代のLUMINE広告のなかでも、とくにユニークなのが2023年秋のCMです。注目したいのは、あえてナレーションを無言にすることで、キャッチコピーの鮮烈さを際立たせている点です。「新しい服、新しい秋。」と題したプロモーションになっていますが、そのコピーは概要欄において次のような説明がされています。
ことしの秋は、この服を着て、
どこに行こう。何をしよう。
誰と、どんな話をしよう。
ひと足先に、
つぎの季節を思い描くことも、
ファッションの楽しさだと思う。
期待を胸に、着たい、を着る。
そんな秋が、もうはじまっている。新しい服と、
新しい秋へ。
“IT’S NEW” WEEK引用:ルミネ公式YouTube概要欄
PARCO
独自のセンスでトレンドを牽引し続けているファッションビル「PARCO」。
若手デザイナーやクリエイターの発見・支援を目的にしたキャンペーン「SPECIAL IN YOU.」を2014年からスタートさせており、2024年11月公開の第23弾広告では、VTuberの星街すいせいが起用され、大きな反響を呼んでいます。
インタビュー形式の映像になっており、彼女のこれまでの挑戦や活動が映像やビジュアルで表現されています。コーポレートメッセージが簡潔に表現された「君も、特別。」というコピーと、キャンペーン史上初の試みとなるバーチャルアイドルの特異性が合致することで、類のないプロモーションになっています。
同時期の2024年秋シーズンでは、「CUTEST me ever」をテーマに、Z世代の女性から支持を受けるPARCOらしさあふれるプロモーションを実施しています。上記動画で表現された「ワタシ史上最高にかわいい秋」というキャッチコピーには、自分に似合うファッションやアイテムを見つけて、人生にみずみずしく彩りをそえてほしいというメッセージが込められています。
NEWoMan
NEWoManが展開するプロモーション「”IT’S NEW” WEEK」は、毎シーズン新たなファッションやライフスタイルを提案するイベント。話題を呼んだ2024年春夏シーズンのプロモーションがこちらです。
「春に変わるんじゃない。変わるから、春が来る。」というキャッチコピーが印象的ですよね。「春という変化の季節、はじまりの季節。待つのではなく自ら動き出すことで、新しい自分が色づいてゆく。」というメッセージが込められており、前向きな姿勢を表現しています。
2023年夏シーズンに公開されたプロモーションは、女優の菊地凛子さんを起用し、70万回を超える再生回数を獲得している1本です。
「私の中でくすぶっているものを感じる。あらたな理性と、かわらない本能。そろそろ自分への愛を、さらけ出そう。」という概要欄の説明に示されているように、キャッチコピーを通して、従来ネガティブに捉えられがちな「ナルシズム(自己愛)」をポジティブに再解釈し、自分自身を大切にすることの重要性を伝えています。「ニュウ、ナルシズム」という意外性あふれるコピー、「自己愛」をテーマにしたシーズンビジュアルの組み合わせが素晴らしく、言葉と映像の相乗効果によって抜群のインパクトを生みだした成功例と言えるでしょう。
まとめ
このようにコピーが面白いプロモーションは、感度の高いファッションビルを中心に採用されることが多くなっています。
漫画やアニメの世界でも詩的表現が印象的な作品はオシャレだと話題となりますが、プロモーションの世界でもコピーが大切な要素になりそうですよね。ぜひ参考にしてみて下さいね!