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匠の技と心を映像で!伝統工芸品のプロモーションムービー

匠の技と心を映像で!伝統工芸品のプロモーションムービー

時間の流れとともに重要性が増している映像を活用した観光プロモーション。これまでも旅館や地方自治体が手がけたPR動画をいろいろとご紹介してきましたが、昨今は「えっ、こんなシーンでも!?」とそのバリエーションが日を追うごとに豊かになっている印象さえ受けます。

今回は、映像による「伝統工芸品のプロモーションムービー」の代表事例をを三本ご紹介します。

静謐な映像で伝統工芸品をPR!新潟県の名品を紡ぐ『匠の手」

国から公認された数多くの伝統工芸品を持つ新潟県。YouTubeチャンネルが『匠の手』では、その16品目にものぼる名品の魅力をユニークな映像で伝えています。

このシリーズの素晴らしい点は、モノを紹介するだけでなく、独自の視点があるところではないでしょうか。1品ごとにそれぞれ一人の職人さんの制作風景の一コマを丹念に切り取っています。美しい民芸品の数々とともに名品を生み出す職人さんの手にカメラがフォーカスしたユニークな作品になっています。

手の形や風合いって不思議なもので、その人の生き様や生業が歳月とともに深く刻み込まれていきますよね。長きにわたって手から手へと技と心を伝承しつつ、新しいものを貪欲に取り込んできた匠たちの人生が、わずかな時間から透けて見える素晴らしいプロモーションムービーです。

華麗な職人技ににため息!ミニマムな映像が光る『伝統工芸 青山ムービー』

職人さんの制作風景にフォーカスしたプロモーションムービーを手がけているのが、『伝統工芸 青山ムービー』のYoutubeチャンネルです。

こちらの動画では、石川県の伝統工芸品である山中漆器をご紹介。シリーズの他の作品でも、職人さんの手作業の様子を無駄を削ぎ落としたシンプルな映像で丁寧に描き出しています。

加賀藩の庇護の下で栄えた「金沢箔」が出来上がるまでの制作工程を落ち着いた映像と最小限のテロップで。動画プラットフォームがない時代では、このような場面を目撃するには実際に現場にまで足を運ぶか、テレビ番組の特集でごく限られた時間に見るくらいのものでしたから、デジタル化のありがたみが身にします。

すべての作業を手仕事で行っている貴重な制作工程をおうちでくつろぎながら見学できるのもプロモーションムービーならではの魅力ですよね。

角度さまざま!日本の手仕事を深掘りする「日本手仕事図鑑」

日本手仕事図鑑は、日本人が持つ繊細な感性から紡ぎ出された手づくり品の魅力をさまざまな角度から映像で紹介しているYouTubeチャンネルです。

上の動画は、職人さんの日常、民藝品を生み出す地方の豊かな自然を描き出すシリーズのなかの一つ。茨城県石岡市で天然杉100%にこだわった杉線香の名品を作り続けている「駒村晴明堂」さんの紹介ムービーです。美しい映像と音楽が深い余韻を刻む作品に仕上がっていますよね。

こちらのアーカイブ動画は、2020年11月に行われた岩手県南部鉄器の職人さんと東京の硯職人さんのオンライン対談番組です。職人さん同士の本音のおしゃべりを通して、少し敷居が高いイメージのある伝統工芸品をより身近に感じる“キッカケ作り”を行うべく、定期的に発信しています。

さらにこの動画では、硯職人さんの休日の様子をリアルな映像でご紹介。30分の長尺ですが、ドキュメンタリー映画のようなタッチもあり、ヴェールに包まれた職人さんの日常が詳らかにされていて退屈せずに視聴できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 映像が扱う対象は「ヒト・モノ・コト・ココ」とほんとうに森羅万象さまざまなものがあります。今回は、伝統工芸品のプロモーションムービーをいくつかご紹介させていただきましたが、「モノ」の魅力を伝えるだけでなく「作り手」や「モノづくり」にまで視野を広げるとプロモーションにもグッと深みが出て視聴者への訴求力も増しますよね。

日本で古くから受け継がれてきた伝統工芸品を近年に登場した革新的なメディアツールによって世界に発信する。ご紹介した作品はどれも、そんな気概が伝わってくる素晴らしい映像になっていたのではないでしょうか。

職人の匠の技を鮮明に映し出すプロモーションムービーは、民藝品の紹介にぴったりなツールなので、またユニークなプロモーション事例を見つけたらご紹介していくつもりです。お楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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