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2025年採用動画激熱はこれ!編集部セレクト8選

画像引用:https://www.e-accutech.com/news/2024/12/19/2016/
こんにちは。ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
人手不足が叫ばれる昨今、ますます盛んになっている新卒の採用活動。NewsTVの調査によると、約50%の就活生が就職活動中に企業の採用動画を視聴しているそうです。ZOORELでは、これまで優れた採用動画を適宜紹介してきました。今回は、数多くの採用動画から編集部が面白いと思ったものをピックアップして紹介していきます!
2025年採用動画編集部ピックアップ
全日本空輸株式会社(ANA):働く様子を魅せる社員インタビュー
こちらはANAの採用動画です。空港での仕事のリアルを実際に働く社員のインタビューを通して紹介しています。空港と言うとパイロットやCAなどの職種をイメージする方が多いと思いますが、グランドハンドリングやオペレーションマネジメントなど様々な職種があり、それぞれどのような役割を担っているのかが見えてきます。
多くの企業が本作のような若手社員のインタビュー動画を掲載しています。就活生にとって近い将来となる先輩の活躍を示すことで、「入社後どんな仕事をするのか?」「どうキャリアップしていけるのか?」という疑問を解消し、入社後の姿をイメージしやすくできるでしょう。
京セラコミュニケーションシステム株式会社:一人称視点で会社やメンバーの雰囲気を紹介
KCCSこと京セラコミュニケーションシステム株式会社は、一人称視点のコンセプトムービーを公開しています。こちらの動画は、システムエンジニアと通信エンジニアの2名の社員の目線で、1日の仕事を疑似体験できるような動画になっています。学生にとって、社会人になってからどのような流れで1日を過ごすかは想像しにくいものでしょう。一人称視点の動画にすることで、説明的ではなく感覚的に1日の流れを理解することができます。
また、上司や同期など在籍するメンバーの雰囲気や社内の様子が伝わってくるのもポイント。就活生が気になる要素をしっかりと動画に落とし込みつつも、すっきりとまとめられた1本です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社:キャリアについて座談会で詳細に伝える
こちらは三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の座談会動画です。「今の働き方・将来の働き方」「不利なんて無い!」をテーマに、在籍する社員による座談会を実施。まるでテレビ番組の座談会のようなセットになっており約18分と長尺な動画になっています。インタビューではインタビュイーの“主観”を届ける形になりますが、座談会にすることで複数の意見を伝えることができます。すでに選考に進んでいる学生向けに公開することで、自分に合った会社かどうかを判断し、内定承諾の向上などが期待できるでしょう。
経済産業省:リアルを伝える短編ドラマ
経済産業省は、採用向けに10分弱の短編ドラマ「いまこの時代に」 を公開。その中では、言葉を聞くだけではイメージしにくい官僚という仕事のリアルを真摯に伝えています。
いま、この時代に官僚は何を求められるのか、日本はどうあるべきなのか、経済産業省で働くとはどういうことなのか。ロシア・ウクライナ危機のなか、エネルギー安定供給確保のため「資源外交」と「法律改正」に挑んだ実際にあった話をもとに、経済産業省という組織、カルチャーをドラマで表現しています。このようにストーリー仕立てにすることで、視聴者(求職者)は「登場人物=自分」として感情移入しやすくなるでしょう。
奈良県警察:交番勤務の実態を刑事ドラマのように表現
こちらは奈良県警の採用動画です。緊迫感のあるBGMとともに、普段の交番勤務の実態がドラマティックに描かれています。経済産業省をはじめとする公務員系の職種など、業務内容がややわかりにくい業種では、ドキュメンタリー風やドラマ風の動画が効果的に活用されています。特に警察や消防といった職種では、その傾向がより顕著です。刑事ドラマを思わせる構成にすることで、「憧れ」「かっこいい」「なりたい」といったポジティブな感情を引き出すと同時に、仕事内容にリアリティを持たせることができるでしょう。
栃木県警察:一人の少女が警察官になるまでを描くストーリー
もう一つ、警察の採用動画でテーマがユニークなものを見つけたのでご紹介します。
栃木県警の採用動画は、完全にエンターテインメント路線に振り切った構成でロゴデザインからしてドラマ作品を思わせる作り込みがなされています。悪者に誘拐された女子高生を警察官が救出するというシーンから始まり、冒頭から緊張感のあるストーリーが展開。圧巻のアクションシーンが続く、まさにドラマ重視の構成となっていますね。特に印象的なのは、全体2分のうち1分40秒を過ぎるまで「栃木県警」や「採用」といった文字が一切登場しないという演出。
ラストでは、助けられた女子高生が警察官に憧れ、自らも警察官になるというストーリーで締めくくられ、最後のわずか10秒で一気に採用メッセージへとつなげる構成になっています。あえて「採用」という目的を最後まで出さないことで、「情報」ではなく「物語」として記憶されやすく、他企業との差別化にも繋がるでしょう。
ソニーグループ:CGでサービスの多様さや企業理念を表現
ソニーグループの新卒採用動画です。「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というソニーの企業理念が、冒頭から印象的に表現されています。また、映像・音楽・ゲーム・映画・エレクトロニクス・AI・医療など、ソニーが展開する幅広い事業が一つの映像で網羅されていますね。このようなCGを使い、上から街並みを映すようなシーンを使いつつ会社を表現する手法は、採用動画に限らず従来から多く見受けられますが、今でも伝統として受け継がれながら技術革新とともにその内容はよりグレードアップしているように見受けられます。
アキュテック株式会社:若者にとって馴染みが少ない職業をアニメーションで身近に
土木・地盤分野に強みを持つアキュテック株式会社は、オリジナルアニメで表現しています。YouTubeの登録者数はわずか6人ながら、再生回数は1000回を超え、注目を集めています。「地盤補強」という専門的で若者にとって馴染みの薄い仕事を、どうわかりやすく伝えるか。本動画では、「地盤の化身」という敵キャラクターを登場させたSFストーリー仕立てで表現。
ヒロイン・アキは夢を持てず過ごしていたが、突如荒廃した世界=自分の暮らしていた街へと転送され、地盤の化身に襲われることに。変わり果てた風景と突如現れる脅威を通じて、「地盤の重要性」が感覚的に伝わる構成です。
このように、若者にとってイメージしにくい仕事を伝えるには、ドキュメンタリーだけでなくアニメーションという手法も非常に有効です。専門性をエンタメに落とし込むことで、より関心を引き、記憶にも残りやすくなります。
まとめ
ひとことに採用動画といっても内容は様々で、その職業をどう若者に伝えるか、どう自社にマッチする学生を採用するのかといった各社の背景や工夫を感じ取ることができました。そして、アプローチ方法にもドキュメンタリー、インタビュー、座談会、CG、アニメとバリエーションが多く見られました。あなたの会社はどのようなアプローチをしていますか?