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圧倒的な「手づくり感」で大反響!ストップモーションを活用した最新CM

画像引用:https://www.kracie.co.jp/cm/10188383_4487.html
こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。
第97回アカデミー賞長編アニメーション賞に ノミネートされたストップモーション映画『カタツムリのメモワール』はご覧になりましたか?
約8年の手作業によって制作された本作は、キャラクターや背景を粘土(クレイ)などの柔らかい素材で紡ぎあげた記念碑的なクレイアニメ長編です。
ストップモーションは静止しているキャラクターを一コマずつ手で動かして撮影する技法のことで、コマ撮りとも呼ばれます。CGや実写にない「手仕事感」「クラフト感」が演出されるため、ブランドや商品の親しみやすさや、丁寧さ、やさしさを伝えやすくなる効果があることが特徴です。
本記事では、近年プロモーションの世界でも注目を集めている、ストップモーションを取り入れた最新CMを紹介します!
ストップモーションを活かした最新CM 事例紹介
1. テルストラ(Telstra)
オーストラリア最大手の通信会社テルストラ(Telstra)のCMシリーズでは、すべての映像を人形や小物を用いたストップモーションアニメーションで制作。Tobias Fouracreをアニメーションディレクターを迎え、映像表現の美しさが際立ちます。
Telstraの“広範囲に届くネットワーク”というメッセージを、温かく、楽しく、しかも芸術作品のように伝えているのが大きな魅力になっています。ストップモーションらしい、細やかな動き、質感、照明によって手作りの温かみとリアリティをした演出が素晴らしく、自然な“世界観”に没入できる一本です。
2. クラシエ
漢方薬を販売するクラシエは、漢方セラピーのCMシリーズでストップモーションと動物キャラを活用しています。最新作「深夜のメール」篇は、15秒のファンシーで幻想的な映像によって、不眠薬をかわいくプロモーションしています。
主人公は“眠れないうさぎ”のふーみん。スマホ通知にイライラしながらジタバタする姿は、多くの人が経験する「深夜のスマホあるある」。
強く共感させる出来事をストップモーションで表現することで、コマ撮りならではの温もりが感じられますよね。見る人にインパクトを与えつつも、漢方薬の「自然さ」「安心感」をアピールすることに成功しています。
3. ゼスプリ
ニュージーランドを拠点にキウイの生産・販売を行うゼスプリは、ストップモーションを活用した TVCMシリーズを展開しています。
最新作「ラクに栄養アゲリシャス」篇では、キウイをモチーフにしたお馴染みの「キウイブラザーズ」にくわえ、猫キャラクターが登場。ストップモーションで歌い踊るCMに仕上げ、大きな反響を呼んでいます。
健康を意識して食生活を変えようとする猫ちゃんは、多くの人が経験する“栄養バランスのプレッシャー”を体現。キウイブラザーズの表情変化やアクションが細かさは、ストップモーションならではのもの。登場キャラクターの表情変化やアクションが細かく、視聴者の共感を高めることに成功しています。
中毒性のあるCMソングで健康メッセージを発信する手法も素晴らしく、2025年5月の好感度調査(新作CM総合部門)でも3位に輝くなど、高い評価を得ています。プロモーションとして非常に優れており、食品・ヘルスケア領域の広告を考える上で参考になる好例です。
まとめ
今回ご紹介した事例のように、ストップモーションは以下のようなプロモーションにおいて特に有効です。
- ブランドの「やさしさ」「誠実さ」を伝えたいとき
- 競合と違う、目を引く広告をつくりたいとき
- ストーリー性を持たせたいとき
- SNSや動画プラットフォームで「話題性」を生みたいとき
ストップモーションが持つ「手仕事感」「クラフト感」は、ブランドや商品の親しみやすさや、丁寧さ、やさしさを伝えやすくなります。
短い時間のなかで確実に強い印象を残すにはどうしたらよいのか?差別化をもたらすクリエイティブな手法を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。