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なぜか旅に出たくなる。ロケ地が美しい2025年公開の邦画4選
画像引用:https://wwws.warnerbros.co.jp/sunsetsunrise/
こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社・エレファントストーンです。
古くから映画の魅力を支えているロケ地の美しい街並みや風景。近年では、自治体や観光協会との共同作業によって、観客の来訪意欲や移住への興味関心を高める作品が増えています。
そこで本記事では、2025年公開の邦画の中からロケ地の美しが際立つ作品を厳選してご紹介します!
ロケ地が美しい邦画 事例紹介
1.『この夏の星を見る』-山元 環監督
『この夏の星を見る』は、2025年7月に公開された青春ドラマ映画で、辻村深月さんの同名小説を原作とした作品です。
物語の舞台は、世界がコロナ禍に覆われた2020年。部活動が制限されるなかで、中高生たちはオンラインを活用し、全国各地から同時に天体観測を行う「スターキャッチ」に挑戦していきます。
単なる青春ストーリーにとどまらず、舞台となる地域の自然や星空を活かした観光プロモーションの役割を強く持っています。
茨城県や五島市などの自治体が積極的に関与しており、「ロケーションジャパン大賞」にノミネートされ、地域を活性化させた「作品×地域」の観点でも高い評価を得ています。
本作では、挿入歌『スターライト ― haruka nakamura+suis from ヨルシカ』の特別映像も公開。星空観測に適した地方の風景を丁寧に切り取ることで、観る人に「実際に訪れてみたい」と感じさせるような仕掛けが随所に施されています。
映像では、五島列島を中心にロケ撮影された各地の美しい風景が映し出され、物語の世界観をより豊かに広げています。
2.『海辺へ行く道』-横浜 聡子監督
物語は、どこか懐かしさを感じさせる海辺の街を舞台に展開されます。子どもたちは日常の延長線上にある小さな冒険へと踏み出し、一方で大人たちはそれぞれに抱えた秘密やつかの間の嘘を胸に、静かに日々を過ごしています。世代も立場も異なる登場人物たちの視点が折り重なりながら、街の日常が少しずつ立体的に浮かび上がっていきます。
本作の魅力は、ドラマチックな出来事を誇張するのではなく、何気ない会話や沈黙、行き違いの中にある感情を丁寧にすくい取っている点にあります。芸術家たちが集う街という設定も、特別なものとして描かれるのではなく、あくまで生活の一部として自然に溶け込んでいるのが印象的です。
ユーモアを交えながらも、どこか切なさや温もりを感じさせる語り口によって、『海辺へ行く道』はアートフルコメディでありながら、観る人それぞれの記憶や感情に静かに触れてくる作品となっています。
舞台は瀬戸内海に浮かぶ小豆島で、全編オールロケで撮影。小豆島の自然や文化を活かした観光プロモーション映画としての役割を強く持っており、瀬戸内国際芸術祭との連携やロケ地巡りを通じて島の魅力を全国に発信しています。
映画のテーマである「芸術と日常の融合」が、小豆島の「アートの島」としてのイメージを強化し、移住促進や訪島意欲を高めることに成功しています。
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エンドソング
「La chanson de Yoko」
スペシャルMV映像解禁
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🐈⬛。.:*歌うは、#唐田えりか さん演じるヨーコ🚲クセになる一曲です🎶和気あいあいとした撮影裏が見れるメイキング映像も必見👀
『海辺へ行く道』絶賛公開中🌊 pic.twitter.com/zsTmVrl3zR
— 映画『海辺へ行く道』公式 (@umibeeikumichi) September 2, 2025
本作では、エンドソング「La chanson de Yoko」のスペシャルMVも公開されています。美しい海辺の街並みや、瀬戸内の穏やかな海、潮風を感じさせる風景に加え、島民の日常のカットや、和気あいあいとした撮影裏の様子を収めたメイキング映像も楽しむことができます。
青と黄色のコントラストが印象的な映像は、瀬戸内の光と潮風に包まれた小豆島の風景を詩的に描写。映画本編とはまた異なる角度から、作品の世界観を味わえる映像美は必見です。
3. 『夏の砂の上』玉田 真也監督
オダギリジョーさん主演の映画『夏の砂の上』は、『紙屋悦子の青春』の原作でも知られる松田正隆による戯曲を、玉田 真也監督(『そばかす』シリーズなど)が映画化した作品です。
雨の降らない夏の長崎を舞台に、息子を亡くした喪失感から抜け出せずにいる男と、彼の妹が預けていった姪との共同生活を通して、静かに変化していく心の行方が描かれます。
本作は、長崎県公式観光サイト「ながさき旅ネット」に特集ページが開設されるなど、ロケ撮影において長崎県や長崎市から全面的なサポートを受けています。
全編を長崎市内で撮影し、坂の多い街並みや港町、住宅街といった風景が、物語の背景として丁寧に切り取られています。これらのロケーションは、映像に風情や美しさを添えるだけでなく、夏の強い日差しや潮風といった感覚的なリアリティをもたらし、「渇望と再生」という作品のテーマを視覚的に支える重要な要素となっています。
特別映像『恋編』では、高石あかりさんと高橋文哉さんが織りなす恋模様を長崎の美しい街並みとともにまとめています。
4. 『サンセット・サンライズ』 岸 善幸監督
『サンセット・サンライズ』は、東京から宮城県・気仙沼に移住した主人公が、リモートワークと釣りを楽しみながら、地元住民との交流を深めていくヒューマンドラマです。
気仙沼市をメインロケ地とし、タイトルにもなっているサンセットとサンライズのシーンは、本作を象徴するハイライト。夕陽が海に沈む幻想的なオレンジのグラデーションや、朝陽が昇る爽やかな青空が、主人公の心の変化を視覚的に映し出しています。
ぜひ注目したいのが、自然光を生かしたやわらかな照明と、広角レンズによる風景描写の美しさです。海辺の景色や、どんこ汁に代表される地元食材も、物語のなかにごく自然な流れで登場し、過度な演出に頼ることなく地域の魅力を引き立てています。
本作の公開後には、気仙沼市がロケ地に関連した展示や制作の裏側を紹介するコンテンツを展開。美しい海辺の風景とともに、気仙沼ならではの釣り文化やご当地グルメを発信する取り組みも行われています。
5. 『花まんま』前田 哲監督
『花まんま』は、直木賞を受賞した原作小説をもとにしたヒューマンドラマ作品です。
東大阪市を舞台に、心温まる家族ドラマにファンタジー要素を織り交ぜた独自の作風で、兄妹に隠された意外な事実と、その奥にある深い絆を描いています。
本作の大きな魅力のひとつが、物語の情感を支える背景として描かれる、東大阪の下町風景や彦根の歴史ある街並みです。
地域の自治体や観光振興機構による積極的な支援のもと制作され、その取り組みは「第16回 ロケーションジャパン大賞」にノミネートされるなど、高く評価されています。
観光PRとしての側面と、映像作品としての温かさが心地よく融合した一本。ぜひ実際に鑑賞し、その世界観に触れてみてください。
まとめ
このように、近年の邦画では物語の魅力を高める要素として、美しいロケ地が重要な役割を担うケースが多く見られます。
映画の舞台となることで、ロケ地側は観光資源としての活用や、ファンによる「聖地巡礼」といった広がりを期待でき、作品側にとってもリアリティや情感を深める表現につながる――両者がメリットを享受する、まさにwin-winの関係が築かれています。