SPECIAL
国際的に高評価 国立競技場のヒストリー動画「Reviving Legends」
27日、12月21日(土)に東京・国立競技場で行われるイベント「国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~」の内容が発表になった。
ゲストとして、100m走金メダリストのウサイン・ボルト氏を起用。「OUR STADIUM その場所で、人類はひとつになる」をテーマにスポーツ、音楽、文化の3つの軸によってコンテンツを展開するという。
さて、国立競技場といえば、建築の予算が大きすぎることなどから大きな問題になった。だが、旧・国立競技場が取り壊しになる際の映像は、2015年の「カンヌライオンズ」(世界3大広告賞の一つ)で金賞、銀賞を受賞しているのだ。
カンヌライオンズって何?
カンヌといえば国際映画祭! と思う読者も多いだろうが、カンヌにはもう一つ大きな祭典がある。それが広告の祭典であるカンヌライオンズだ。正式名称は「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」だが、長いのでカンヌライオンズと呼ばれることの方が多い。
1954年に創設され「フィルム」「プレス」「ラジオ」といった部門がたくさんあり、3万点を超える広告作品の応募の中からグランプリ、ゴールドライオン、シルバーライオンなど該当作が発表される。カンヌ国際映画祭と違い、ゴールドライオンだけでも部門ごとに何作もあるのが違いだ。
日本語版サイトも存在している。
8月29日には、日本経済新聞社が9月1日付で国際広告祭の「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」の日本国内での代理店業務の権利を取得したと発表されている。もしかしたら、今後はきちっと力を入れていくのかもしれない。
国立競技場の映像は何とゴールドライオン
旧・国立競技場取り壊しにわたり歴史的な名場面を抑えた「REVIVING LEGENDS」は、2015年のLIONS INNOVATION 2015 Creative Data Winnersの部門で「ゴールドライオン」さらに「ブロンズライオン」も獲得している。
この部門ではグランプリはなかったので、実質最高位となる。作成したのは言わずと知れた電通。
クレジットは以下となっている。
Creative Agency : Dentsu, Tokyo
ECD : Yuya Furukawa
CD / Creative Technologist : Kaoru Sugano
CD / Planner : Kota Tohata
Copywriter : Kana Koyama
Planner : Shinya Seino
Agency Producer : Hikaru Ikeuchi
Director : Takashi Tomohisa
電通によると
1964年の東京オリンピックの競技会場として建設された国立競技場は、スポーツの数々の名シーンの舞台であり続けた。この数え切れない思い出が詰まった国立競技場が、半世紀を経た2014年5月31日、半世紀の歴史に幕を下ろした。
ここに立った全てのアスリートと数々の名勝負に敬意を払い、新たな出発へ誘うお別れを演出したプロジェクト。この競技場に残された偉大で歴史的な足跡を蘇らせた。
国立競技場の最後の15分間、この舞台に、再び、伝説のアスリートが立つ。映像で残された彼らの足跡を1フレーム1フレームその身体をなぞり、人形でアスリートとしての動きの妥当性を検証しがら3Dでのモーションデータに起こしていった。
アスリートたちによる数々の名勝負の足跡を、記録やサインと当時の映像とともに、カメラの動きにマッチムーブしたAR、レーザー、プロジェクションマッピングによってフィールド上に再現した。
としており、カンヌライオンズ以外にもアドフェス、クリオ・アウォーズなど多様な広告の祭典で賞を獲得している。
新しい国立競技場を前に、過去の国立の思い出に浸ってみてはいかがだろうか?
▼こちらの記事も読んでもらえたら嬉しいです
VRで自宅がスタジアムに!?スポーツ観戦を変えるアプリが誕生
映像制作のエレファントストーンが運営する本メディアZOORELは、映像やクリエイティブにまつわるトレンドやノウハウを発信しています。最新情報は以下のメールマガジンにて更新中。お気軽にご登録ください!