MARKETING
動画広告は大きく2種類
インストリーム広告、アウトストリーム広告とは?
近年、動画広告は静止画の広告と比べてクリック率が高いと言われ人気が高まっています。動画は文字や絵、音楽を活用し制作されるため、静止画と比較すると伝えられる情報が多く、インパクトもあります。
動画広告は、大きく分けると「インストリーム広告」「アウトストリーム広告」の2種類あります。この記事では、「インストリーム広告」「アウトストリーム広告」のメリットやデメリットを挙げつつ、そこから枝分かれする多様な配信方法を分かりやすくまとめたいと思います。
2種類の動画広告
インストリーム広告:YouTubeなどの動画コンテンツの冒頭や途中に挿入されるもの
アウトストリーム広告:ウェブサイトやSNS、アプリ内の記事内や広告枠で配信されるもの
2つの広告の大きな違いは、どこで配信するかです。同じウェブサイト内でも表示する場所によって、インストリーム広告、アウトストリーム広告と分けられます。
インストリーム広告の表示形式
インストリーム広告の表示形式の特徴は、どのタイミングでコンテンツに広告が表示されるかです。表示形式の一つひとつ名称がついていますが、カタカナや似ている名前が多く混同しやすいため今回は名称を()内に表記し表示形式の特徴をメインにお伝えします。
・動画が始まる前に再生(プレロール)
YouTubeの5秒後にスキップできる広告やスキップ不可の広告など
・動画の途中に再生(ミッドロール)
YouTubeやTVer、GYAO!などの視聴中に流れる動画広告でテレビCMに最も近い型
・動画本編の終了後(ポストロール)
動画コンテンツの視聴を妨げないので、ユーザーに不快感を与えにくい
メリット
・大画面で表示されるためインパクトがある
・配信元の動画コンテンツによって、年齢や性別、好みに合わせユーザーを絞った宣伝ができます
・YouTubeの場合、他の動画配信サイトと比べ圧倒的にユーザー数が多い
・スキップ前の数秒は必ず視聴してもらえる
デメリット
・最初の5秒で興味を引く動画をでないと、再生されずスキップされてしまう
・視聴前、視聴中に広告が表示されるため視聴を阻害してしまう
表示されるタイミングだけでなく、スキップ不可の動画に対しても、マイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。
メリット・デメリットを踏まえると、動画本編終了後の広告がもっとも不快感を与えず表示することができます。動画によっては、本編と関連する動画広告を表示することもでき、ユーザーの興味を維持したまま広告につなげることも可能です。
アウトストリーム広告の表示形式
基本的にウェブサイト内で配信されるアウトストリーム広告では、ウェブサイトのどこで表示されるかで分けられます。
・バナーの広告枠に配信(インバナー)
音声は基本的にオフでクリックすると音声が流れる広告。例としては、パソコン版のYahoo!の右上の広告です。
・記事の間に表示(インリード)
ユーザーが記事をスクロールし、広告が画面に表示されると自動的に再生が始まる広告
サイトに馴染み自然とユーザーの目に留まることが大きなメリットです。スマートフォン向けプロモーションとして期待されている。
・ウェブページが切り替わる際やページのロード中に表示(インターステシャル)
ウェブページ内で他のコンテンツをクリックし別のページへ移動する際に表示される広告
・配信コンテンツの間に挿入(インフィード)
ニュースやSNSでよく使用される広告方法です。こちらは静止画だけでなく、動画広告で配信されている場合もあります。 先ほどの記事間に表示するインリード広告と似ていますが、こちらのインフィード広告は主に静止画の広告です。
メリット
・幅広い年代や職種に見てもらいやすい
例えばニュースアプリの記事内で配信すると、幅広い年代や職種の方々に視聴して頂けます。
一方で、特定のキーワードを検索した方やユーザーの好みによってターゲットを絞ることも、表示するサイトやアプリによって可能です。
・配信コンテンツ間に表示するインフィード広告では、普段見慣れたフィード上に表示されるため、不快感を与えることなく自然に広告を配信できます。
・拡散しやすく、主体的でなくとも広告が広まる
デメリット
・新たな広告方法のため、最適な配置やテクニックが確立されていない
SNSと共に普及してきたインフィード広告を除き、他の広告は比較的新しい広告方法で最適な動画広告が確立していない現状です。
・配信コンテンツのテーマと親和性がない広告内容だと、ユーザーの興味を引かない可能性がある
まとめ
インストリーム、アウトストリーム、どちらも捉え方次第で良い面と不安定な面があると思います。どの広告方法が最適か模索するのに、この記事が少しでも役立てたら嬉しいです。
動画広告という、広告方法はどのパターンでも同じですが表示する場所やタイミングでユーザーに対する広告の印象が大きく変わります。表示先のウェブサイトや動画コンテンツの特色を活かして、多様な種類の中から最も効果的な広告を選択しましょう。
もっと広告のことを知りたいという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。YouTubeの広告フォーマットを詳しくご紹介しています。