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動画マニュアルの作成に挑戦しよう!初心者でも分かりやすい作り方をご紹介

動画マニュアルの作成に挑戦しよう!初心者でも分かりやすい作り方をご紹介

「動画マニュアル」とは、仕事内容や、商品・サービスの使い方を動画にしたものを指します。一つ動画マニュアルがあれば、口頭で伝える手間が省けるなどのメリットがあります。

しかし、いざ自分の手で動画マニュアルを作ろうとすると様々な疑問が出てくるのではないでしょうか。

そこで本記事では、そもそも動画マニュアルとはどういうものか理解を深めた上で、動画マニュアルの事例をご紹介し、実際に制作する手順までまとめています。動画を1から作るのは大変な作業ではありますが、初心者でも作れるような手順にまとめていますので是非参考にしてみてください。

動画マニュアルとは?

動画マニュアルとは、業務内容や商品・サービスの使い方をまとめた動画を指します。マニュアルといえば、テキストに補足的な写真が付いているものをイメージされるかと思いますが、動画に落とし込むことによって、以下のメリットが生まれます。

▼動画マニュアルを作成するメリット

  • 紙の資料よりも 実際の動きがイメージでき、理解しやすい。
  • 聴覚からも情報を伝えられるため、実際の作業音や話し方も伝えられる。
  • 一度作ればいつでも見返すことができ、実演するコストを抑えられる。

一見、メリットばかりの動画マニュアルですが、内製するのであれば慣れるまでの時間・初期費用がかかってしまうのはデメリットです。コストをかけて制作すべきかどうかは、一度考えてみると良いかもしれません。

動画マニュアルの事例をピックアップ!

それでは、動画マニュアルの事例をいくつか見ていき、イメージを固めていきましょう。動画マニュアルは大まかに、以下の5種類に分けられます。

  • 接客マニュアル:接客が必要な仕事にて、どのような応対が望ましいのか解説。
  • 社内研修用マニュアル:業務上で必要となるスキル、仕事の流れなどをまとめ、社内研修として使用するもの。
  • 営業マニュアル:営業をする上でポイントとなる点を解説。
  • 製品の使用方法マニュアル:商品・サービスなどの使い方を動画で分かりやすく解説したもの。
  • 業務手順マニュアル:作業に関する業務の手順・ポイントを解説。

【接客】40秒で、伝えたい内容のみをシンプルに

居酒屋の接客マニュアルです。1カットのみでポイントをテロップにしているので撮影・編集どちらも難しくなく、真似しやすい事例と言えるでしょう。学生など、初めての接客業を行う方が事前にこう言った接客マニュアルを見ることにより、自信を持って接客が行えることでしょう。

必要最低限の情報のみに絞られているので、非常に見やすく、いつでもパッと見返せますね。

なお、こちらの居酒屋の接客マニュアルはテーマごとに何本も作られており、それぞれの動画が1分以内と見やすいのもポイント。いくつものパターンを作成するのであれば、1本の動画にギュッとまとめてしまうのではなく、その動画マニュアルにたどり着きやすくなるよう分けて作成するのも賢い手です。

【営業/社内研修】ノーカットの営業ロープレで、社内研修にも使える

センチュリー21の中でも、営業成績の良い方のロープレを動画にしているものです。百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、やはり「お客様には丁寧にヒアリングしましょう」とテキストで伝えられるよりも、実際に口調や話している内容を動画で見た方が、得られる情報が多いですね。

まだ入社してから日の浅い社員が、会社で必要となる(=評価につながる)営業スタイルが「なんとなくの言葉」ではなくケースとして見れることで、自身の成長していくべき方向性も見えてくることでしょう。また、営業として経験を積んできた社員にとっても、普段じっくりと見る機会がない同僚の営業スタイルを見て、良いところは自身の営業に活かすといったナレッジの共有にも繋がります。

また、ロープレの様子を要所要所で止めたり、カットしたりしていないことで、会話の間や流れ、その場の雰囲気が掴みやすいのもポイント。表情を捉えるための手持ちカメラと、定点カメラを交えることによって、飽きさせない工夫もされています。

【営業】トップ営業マンが教える7つの心得

営業の心得が3分ほどの短く、分かりやすいアニメーション動画にまとめられています。実例を用いていないため全体的に抽象的ではありますが、実際に営業をしている新入社員で、まだ営業という仕事には慣れていない社員にとっては実体験と照らし合わせつつ営業の心得を学ぶことができます。

尺が短くまとまっているのもポイント。再度この動画にあることを学ぼうとする際に、10分以上の長尺のものでは再生するまでの心理的なハードルが高くなってしまうことでしょう。3分に納めることで、見返しやすくなっているのも本事例のポイントです。

【製品の使用方法】ナレーション付きでより印象に残る動画マニュアルに

商品の使い方をマニュアルにした動画です。手順に即したシーンを撮影し、テロップとナレーションでポイントを押さえています。紙のマニュアルではとっつきにくい内容ですが動画にすることでイメージしやすい上、簡単に取付けができることが伝わることでしょう。

こういった商品マニュアル動画があれば、製品を購入した人から使い方に関する問い合わせが少なくなったり、買おうか迷っている層に向けて簡単さ、メリットなどが訴求でき購買促進に繋げられたりもします。業務効率化にも少なからず貢献できる可能性があります。

また、詳しくは後述しておりますが、意外にも侮れないのがナレーションの存在です。視覚だけでなく聴覚からも情報を与えることによって、より印象に残りやすい動画マニュアルに仕上がります。

【業務手順】口頭での伝授よりも分かりやすい!

本事例のような業務手順については、先輩社員から口頭で伝わっているケースも多いですが、動画マニュアルに落とし込んでおくことで「現場の自己流」が少なくなり、トラブルの種を減らすことにも繋がります。

本事例では、注意すべきポイントとその際に確認すべき工具などをしっかりと動画で映しているので、紙のマニュアルよりも理解がしやすいです。「工具を用いた切削の方法」にまつわるマニュアルですが、その他機械を使った業務手順マニュアルを作る際にも参考になるのではないでしょうか。

動画マニュアル作成の手順

それでは、いざ自社内で動画マニュアルを作成していきましょう。手順としては、以下の通りです。

<動画マニュアル作成の手順>

  1. ターゲット、目的を整理する
  2. 台本/構成案を作る
  3. 機材を用意する
  4. 撮影する
  5. 編集する

一つずつ、詳しく見ていきましょう。

1、情報の整理:ターゲット・目的を決める

動画マニュアルを作る上ではまず初めに、情報を整理しておきましょう。この点をしっかり行うことで撮影・編集といった、その後の業務をスムーズに行うことができます。

1-1、制作する目的、ターゲットを明らかにしておく

改めて、今回動画マニュアルを作成する目的が何なのか、ターゲットも併せて明確にしておきましょう。何となくテーマだけ決めて作成した動画マニュアルは内容が薄いものになってしまい、継続的に使われなくなってしまうので注意しましょう。

例えば、「全国チェーン店で同じようなレベルの指導をしたいから」「複雑な工程が多いためテキストや写真では伝えにくいから」などが目的に当たります。

その上で、入ったばかりの新人の方に見てもらいたいのか、それとも入社して1年経って業務には一通り慣れた方に見たもらいたいのか。ターゲットが明確になっていれば「新人だったら、この用語についても補足して説明しておこう」「1年経っている人ならこの業務については説明する必要がない」こういった判断がしやすくなります。

1-2、マニュアルにしたい業務について深く知る

もし、マニュアルにする業務について知識が乏しいのであれば、知ることから始めましょう。例えば作業工程のマニュアルなら、作業そのものへの理解はもちろん、普段その作業を行なっている現場の人や、現場の上長の方の声も聞きつつポイントなんかもまとめておけると内容も一歩踏み込んだものに仕上がります。

基本的に動画マニュアルというものは「その作業についてあまり知らない人」をターゲットにして作られるはずです。そのため、その作業をあまり知らないというのは一見不利なようにも思えますが、(作業について)知らない人目線を持って動画作りできるとも言えます。

2、台本/構成案を用意し、撮影シーンを整理しておく

撮影の前には、入念にどんなシーンを撮るのか整理し、台本(構成案)に落とし込んでおく必要があります。そこでこの項では、台本の作り方をご紹介します。完全にこの通りである必要はありませんが、参考にしてみてくださいね。

2-1、構成を作る

情報を収集していくうちに、「こんな流れで、こんなポイントを盛り込みたいな」というある程度の内容は決まってくるかもしれません。そのなんとなくのイメージ感を構成に落とし込んでいくことで、流れを整理したり、情報の取捨選択ができたりします。なお、構成を作る際には不必要な情報までぎっしり詰めてしまわないよう、注意しましょう。

また、なかなか構成を思いつかないのであれば他社の動画マニュアルを参考にするのもおすすめです。動画マニュアルはオープンに見せることを想定されていないものが多いため、ネット上に豊富に転がっているわけではありません。それでも、「動画マニュアル」といったワード検索してみると作りたいイメージに似ている事例が見つかるかもしれません。

2-2、台本を作る

構成ができたら、その構成ごとにより詳細な台本を作っていきましょう。台本といっても、何か決まった型があるわけではなく「それを見た人が同じイメージを共有できるようなもの」であれば十分です。セリフもある程度決めておくと良いでしょう。また、テキストだけではなく、絵コンテもあるとイメージ共有がしやすくなります。

一つの項について、「いつ・どこで・誰が出演して・どんなシーンを撮りたいのか」をまとめていき、あとはもう撮るだけというところまで台本に落とし込んでいきましょう。根気のいる作業にはなりますが、台本を作り込んでおくことで撮影当日はかなりスムーズになりますよ。 

3、機材を用意する

動画マニュアルを作成するにあたって、特殊な機材は必要ありません。カメラ・三脚・(編集用に)パソコンの3つがあれば動画マニュアルは作成できます。

しかし、スペックの高い機材を揃えようとすれば10万円以上かかってしまうこともあります。ご予算と相談した上で購入したり、今は機材のレンタルサービスも充実しているので借りて使用感を試してみるのも良いですね。

必要な機材その1、カメラ

「一眼画質」が撮れるのに、コンパクトで初心者でも使いやすいのがミラーレス一眼です。持ち運びもしやすいので、会社の外で使う際など、動画マニュアルの作成以外のシーンでも活躍してくれることでしょう。

ただし、撮影の際には液晶モニターを使うので、電池が消耗しやすいです。長丁場になりそうな場合は、あらかじめ予備のバッテリーは1、2個準備しておくと良いでしょう。

なお、CanonのEOS Kiss Mは、10万円以内で購入でき、映像用にも十分なスペックなのでおすすめのカメラです。

必要な機材その2、三脚

三脚があれば手振れを抑えることができ、映像のクオリティもグンと上がります。具体的には、画角が固定されるので見やすい映像になったり、手持ちでは表現できない角度から撮影することができたり、撮影する際には必須アイテムです。

撮りたいシーンにもよりますが、人の目線の高さにまで伸ばすことのできる三脚は一つ持っておきましょう。チープなものだと安定せず、ちょっとした衝撃でカメラごと倒れてしまうことも考えられますので、2~3万円クラスの三脚を一つ用意しておくと安心です。

必要な機材その3、パソコン

わざわざ動画マニュアル作成のために買う必要はないかと思いますが、編集ソフトが難なく使えるスペックのパソコンは用意しておきましょう。なお、おすすめ編集ソフトについては後述しています。

4、撮影する

台本まで作成したら、いざ撮影です。撮影に不慣れでしたら、撮影当日よりも前に機材の操作には慣れておく時間を設けておきましょう。

マニュアル動画を撮影する上で、コツや気をつけておきたいポイントは以下の通りです。

動画マニュアルの作成の上で大事なのは「分かりやすさ」

動画マニュアルにおいては、内容が分かりやすいかどうかが最も大事です。そのため、撮影時にはテーマに適切な動画が必要で、しっかりとメッセージが伝わるかどうかチェックしましょう。

例えば、手元の動きが大事なシーンなのに、やたら引きで全身を撮影していては分かりづらい動画マニュアルになってしまうので注意が必要です。

複数のアングルで撮影しておく

しかしながら、撮影現場で「分かりやすい」動画が撮れたかどうかをチェックしていては手間がかかってしまいます。そこでおすすめなのが、同じシーンをいくつかのアングルで撮影しておくことです。10秒ほどのシーンでしたら2〜3回撮るのもそんなに時間はかかりません。撮り直しや、動画のクオリティが落ちてしまうことを防ぐためにも、シーンによっては様々なアングルで撮っておきましょう。

5、編集する

ようやく最後の工程です。撮影データを見やすい動画にするため、編集作業を行なっていきましょう。普段から編集に慣れている方であれば、いつも使っている編集ソフトを使うと良いでしょう。

一方で編集ソフトに慣れるには結構な時間を要するため、編集は全くの未経験というのであれば、編集だけでも外部の制作チームに依頼するのが良いかもしれません。しかし、「初心者だけど、編集までも一貫して自分でやってみたい!」というのであれば以下の編集ソフトをおすすめします。

▼無料で使えるおすすめの動画編集ソフト:iMovie

Macユーザーに限られてしまいますが、無料の動画編集ソフトならiMovieがおすすめです。カットしてつなぎ、テロップや効果音を入れたり、動画の切り替わるシーンでのエフェクトをつけたりと基本的な編集ができます。複雑なアニメーション表現はできませんが、動画マニュアルについては過度な演出は必要ないので、編集ソフトとしては申し分ないです。

また、iMovieはメジャーなソフトなので、Googleで検索すると使い方や編集のコツなど、たくさんの情報にアクセスできるのもポイントです。

▼有償のおすすめ動画編集ソフト:Adobe Premiere Pro

もし、編集ソフトにまで予算が回せるのであれば、Adobe Premiere Proの導入をおすすめします。映像クリエイターがこぞって使っているソフトなので、操作に慣れるまでにはそれなりの時間が必要になってくるのは事実です。しかし、今後も動画編集をする予定があるのであれば、映像のクオリティに直結してくる部分なので、早いうちに慣れておくといいですね。

なお、無料体験期間もあるので、ひとまず導入して触ってみてから契約更新するか、はたまた編集はいっそ外部に依頼するのかを考えてみるのも賢い手です。

編集のコツ1:1動画1テーマで編集し、尺は長くしすぎない

1つの動画マニュアルには、1つのテーマのみを扱うようにしましょう。仮に1つのテーマにした結果、尺が1分以内になってしまっても構いません。

むしろ避けたいのは、10分を超える長尺な動画マニュアルの中にいくつものテーマが取り上げていること。情報の密度は高いかもしれませんが、再度見返すハードルが高くなってしまうことが考えられます。見たい箇所にすぐにアクセスできるよう、1動画1テーマで編集するのがおすすめです。

編集のコツ2:テロップ+ナレーションで記憶に残りやすくする

動画マニュアルの多くにはテロップや文字情報が入っています。動画マニュアルで学ぶ方にとって、文字情報があれば記憶に残りやすい動画になることでしょう。

また、ナレーションも入れられるとより良いです。もちろんテロップのみでの動画マニュアルも悪くはありませんが、聴覚にも訴えることでより視聴者の記憶に残りやすくなります。

なお、ナレーションを入れることのメリットについては『映像のクオリティが格段に上がる「ナレーション映像」の制作の流れ』という記事にて紹介していますので、こちらも併せて参考にしてみてください。

動画制作会社への依頼も検討してみましょう

今回ご紹介してきたように、動画マニュアルを作るには様々やることがあります。こちらに書き出した以上のことも、時としては対応する必要が出てくることでしょう。しかし、技術的にはなんとかなるというのも事実です。しっかりと手順を踏んで制作に当たれば、動画マニュアルの作成はできます。

しかし、「時間もそんなに取れないし、動画作成する知識もないし……」という方は、いっそ外部の制作チームに依頼するのも賢い手です。もちろん予算はかかってしまいますが手間が省けるうえにクオリティの高い動画が作れることでしょう。

なお、当サイトを運営するエレファントストーンは動画マニュアルの制作も得意にしています。「動画の知識がないので不安……」という方も、まずはお気軽にご相談ください。分かりやすく、何度も見返したくなるような動画マニュアルが作れるよう、一緒になって考えていきましょう。

この記事を書いた人

登陽一朗
エレファントストーン経営戦略室企画課所属

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