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企業のイメージアップに効果的!IR動画のメリットや事例、作る際に抑えておきたいポイント
IR(Investor Relations)とは企業と投資家の関係のことをを指し、一般的にIR活動とは企業が株主や各種投資家、ステークホルダーへ向けて行う広報活動全般を意味します。
一番主な活動としては、株主総会や4半期毎の決算説明会の開催が挙げられます。
IR活動におけるコンテンツとして近年急速に活用ケースが増えている「動画」ですが、IR動画は中堅企業や大企業を中心に多く利用されています。
イベントの場で流して直接来場者に視聴してもらうのはもちろん、企業のコーポレートサイトやYouTubeなどに掲載し、オンラインでより幅広い層に情報を届けることも出来ます。
本記事では、そんなIR動画の種類やメリット、活用方法、事例、制作時のポイントなど、IR動画について知っておくべきことをまとめてお届けします!
IR動画の中にも様々なスタイルがありますが、よく活用されているものの一例として、以下が挙げられます。
・株主総会や決算発表説明会の様子を見せるプレゼンテーションスタイル
・企業の経営者がオーディエンスに語りかけるメッセージスタイル
・企業理念や歴史なども含めてストーリー仕立てにするスタイル
・企業の施設や工場などを映像で紹介するWEB見学会スタイル
・事業情報について一問一答で進むようなインタビュースタイル
今後IR活動がオンライン化していく流れが予想されますが、自社の目的に合わせたスタイルのIR動画をオンラインでも効果的に活用していきたいですね。
IR動画を作るメリットや活用方法
・心に残るストーリーを届けられる
数字やデータだけでなく、映像というメディアを介することでより人の感情にも訴えかけることができ、見た人の印象に残るようになります。ストーリー性を持たせた映像を制作することで、魅力的に企業情報を伝え、ステークホルダーからの共感を得られるのです。
・情報の訴求力・伝達力が高い
オフラインでもオンラインでも、レポートやスライドショーなどのテキストや画像のみを示す方法に比べて、映像と音声をも使って表現することで、複雑なIR関連情報も正確にかつ分かりやすく伝えることが出来ます。
また、映像という媒体を通すことで事業や会社へのより深い理解促進が図れます。
オフラインイベントでの発表でも、プレゼンテーションスライドの代わりにIR動画を利用しながら行う事例が増えています。
・ブランディングや信用性の向上にも寄与し、結果的に企業価値や株価UPへ繋がる
企業理念やビジョン、経営陣/従業員の人間性などを映像を通してステークホルダーへ伝えていくことで、一貫性のある企業ブランディングになると同時に、企業と事業に対するより大きな信用も得ることが出来ます。
・汎用性や拡散性もあり、より多くの人にIR情報を届けることが出来る
株主総会や決算説明会の様子を収録し、ダイジェスト映像にまとめたものを後日オンラインで公開したり、イベントで利用したIR動画をサイトにも掲載したりすることで、同じコンテンツを上手く活用しつつ、より幅広く情報を届けることが可能です。
また、会社の理念や真摯な姿勢を多くの人に届けることで、新たに投資に興味を持ってくれる潜在的な層へのコミュニケーションにもなります
・主な活用場所
株主総会、決算説明会、その他投資家向けイベント、コーポレートサイト、IR用WEBページ、プレスリリース、公式YouTubeチャンネル、SNS などなど・・・。
IR動画の事例
・事例1 ソウルドアウト株式会社 IR動画
シンプルなプレゼンテーションの映像を撮影しつつ、IR情報に関するスライドを映像内に組み込み、テロップも合わせたメリハリのあるIR動画となっています。
・事例2 フェローテックホールディングス IR動画
実写映像とCG、アニメーションを組み合わせ、情報に合わせて効果的に表現方法を使い分けている例です。事業内容やその環境が伝わりやすいよう、工場や事業所の様子を撮影して動画内に組み込んでいます。
・事例3 エボラブルアジア IR動画
撮影無しの全編アニメーションのみで制作した映像がこちら。
こちらのようにアニメーションのみで複雑な情報を伝える映像を作成、オンラインにて発信するのも一つの戦略です。
・事例4 Chatwork IR動画
こちらも全編アニメーションのIR動画です。
同社が大切にしているミッションを映像の始まりと終わりにもってくることにより、オーディエンスへの企業理念の認知・浸透も狙えることでしょう。
IR動画制作を検討する際のポイント
・IR動画の再生前と後の段取りをイメージしておく
特にオフラインやオンラインのイベントの中で映像を利用する場合、その前後との繋がりを意識した構成やトーンにすることで、そのIR動画の効果が最大限発揮されます。
・必要な/求められている基本情報を適切な表現方法で入れ込む
財務情報、活動成果、CSの取り組み、今後の経営方針など基本的な情報を、ステークホルダーが興味を保ちやすい形で組み込みます。
・様々な年齢層に対応出来る分かりやすい内容にする
比較的短時間の映像でも、企業の事業内容や財務状況を無駄なく伝えられるような構成と表現方法を追求することで、効果が感じられるものとなります。
・その企業や事業のイメージを損なわないようなクオリティーを担保する
何よりブランディングの重要な機会でもあることから、企業や事業が大切にしている価値観や雰囲気などのイメージとしっかり合うようなトーン・クオリティーの映像であることが大事です。
・「働く人の想い」「顧客の声」を伝える
役員や社員の紹介はもちろんのこと、企業のフィロソフィーと通じるような「働く人の想い」をIR動画でアピールするのは効果的です。また、正直な「顧客の声」を届けることで、独りよがりなPRに終始することも無く、投資家からの信頼獲得にも寄与するでしょう。
IR動画の制作費用はどれくらい?制作費用を抑えるには?
IR動画を制作するにあたってかかる費用は、映像制作会社に依頼するのか、もしくはフリーランスに依頼するのかよって異なるのはもちろん、アニメーションなのか実写なのかといった作りたい映像の種類によっても変わってきます。また、どれくらいの尺にするか、1本だけでなく複数本作成するのかによっても費用が変わります。
さらに言いますと、一口に映像制作会社と言っても、会社内に映像クリエイターがいないクラウドソーシングの会社か、社内に映像クリエイターが在籍している非クラウドソーシングの会社か、という部分でも費用が変動します。
出来る限り費用を抑えたいところですが、予算が低いと映像のクオリティも下がってしまい、企業のイメージやステークホルダーからの期待に沿わないものとなり、思ったような効果が得られないケースもあるので注意したいところです。
まずは制作要件をある程度まとめた上で、複数の映像制作会社に見積もりや提案を依頼し、その中から比較・検討して決めるのが良いでしょう。
映像制作会社の選び方については、以下記事を参考にしてみてください。
関連記事:その映像、本当にクラウドソーシングでいいの?映像制作会社選びの重要なポイント
制作費用を少しでも抑える為に
「動画制作や映像制作の費用相場について」という記事にて、映像制作の費用の内訳がどうなっているのかという部分や、少しでも費用を抑える方法について解説しています。こちらを参考に、動画制作における費用について詳しくなっておくと依頼先と予算の打ち合わせがスムーズになるはずですよ。気になる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
IR動画には多くの可能性が秘められていることがお伝え出来ましたでしょうか。
企業の想いは、その先に居る人に伝わってこそ意味があります。
より多くの人に情報と想いを届け、一人でも多くのステークホルダーと強い信頼関係を構築する為にも、IR活動に映像を活用してみませんか?
なお、当サイト(ZOOREL)を運営するエレファントストーンは、IR動画の案件も数多く扱っており得意としています。
「もっと事例を見てみたい」「費用感・スケジュール感を知りたい」「なんとなくのイメージ感しかなく、ちゃんと伝えられるか不安……」などの疑問やお悩みをおもちの方は、お気軽にご相談ください。一緒に考えて、あなたの会社に一番合った形のIR動画を作りましょう!
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