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MetaHuman Creatorが早期アクセスを開始!
こんにちは、エレファントストーン エディターの石田です。
大人気ゲーム「Fortnite」や3Dゲームエンジン「Unreal Engine」の開発元として知られているEpicGamesが4月14日、新サービス「MetaHuman Creator」の早期アクセス受付開始を発表しました。
数週間から数か月という期間を要して制作されていたリアリスティックな3DCGのデジタルヒューマンを、3Dソフトを触ったことがない人でもほんの数時間以内に作成できるとのことで、話題を呼んでいます。
MetaHuman Creatorとは?
MetaHuman Creatorとは、2月10日にEpic Gamesが発表した、3Dデジタルヒューマンをブラウザ上で作成できる画期的なツールです。ヘアスタイルや服装などを含めた非常にリアルなデジタルヒューマンを作り出すことができます。
実際の人間をスキャンしたデータをもとに作成されたプリセットが豊富にあり、その組み合わせは無数といっても過言ではありません。また、パラメーターを適当に設定したとしても、そのスキャンしたデータを使用していることもあり、物理的に説得力のあるデジタルヒューマンが作成されます。
作成されたデジタルヒューマンは、形だけでなく、リギングというアニメーションをつけるための骨組みも完璧にされているので、そのままCGソフトに取り込み使用することも可能です。
誰でも使えるの?
CG制作ソフトと聞くと、それだけで難しいソフトの様に感じてしまう方もいるかもしれませんが、その心配はまったくありません。
MetaHuman Creatorは、一般的なCGソフトのように、プリミティブから形を作り出していくのではなく、ある程度のプリセットから目や鼻、肌のしわや歯などといった細部を自分好みに調整していくという流れであり、操作方法もパラメーターを調節するだけという非常にシンプルで直感的なソフトなので、嫌悪感を抱かずに、遊び感覚で触れてみてほしいです。
また、ブラウザ上で使用するソフトウェアなので、使用しているパソコンのプラットフォームやマシンスペックなどの制約も非常に少なく、そういった面でも安心できます。現在は、早期アクセスということで申請をし、返答さえ来れば誰でも無料で試すことが可能です。
どのような場面で活躍するの?
MetaHuman Creatorの大きな特徴として、LOD(Level of Details)を8段階で決めることができ、モバイル向けのゲームからハリウッド映画のようなクオリティまで幅広く活用することができそうです。PlayStation5などにも活用されるかも……?
しかも、制作したデジタルヒューマンは、Autodesk Mayaで使用できるファイル形式として、メッシュやテクスチャはもちろんのこと、スケルトンやコントロールリグなども含めたデータとして書き出すことができます。そのため、作成後の管理や編集も非常に行いやすいですし、モーションキャプチャで動きをつけたり、フェイシャルリグも作成されるので、カメラを使用したフェイストラッキングなどもできるかもしれません。
まとめ
MetaHuman Creatorを使用すれば自分自身や友人、著名人や偉人などの3Dモデルを簡単に作成できるなんて、3DCGの時代がまた一歩、いや三歩くらい進んだように感じられますね。年内には正式リリースされるようなので、今後の情報に期待していきたいです!