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仮ナレ収録の工数を削減!VOICEPEAK使ってみた!

仮ナレ収録の工数を削減!VOICEPEAK使ってみた!

こんにちは、エレファントストーンエディター2年目、石田です。

本記事では昨年エレファントストーンで導入した入力文字読み上げソフト「VOICEPEAK」について、弊社でどのように使用しているのか、導入したことにより何が変わったかをご紹介いたします。

「VOICEPEAK」とは?

「VOICEPEAK」は、最新のAI音声合成技術を搭載し手軽に読み上げさせることが可能な入力文字読み上げソフトです。

お好みの文章や言葉をテキストで入力するだけで、簡単に高品質な音声が作成でき、喜怒哀楽の表現にも対応しています。

このAI音声というのは「初音ミク」などをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。声に起こしたい内容を入力し、読みとイントネーションの微調整を行うだけで、とても簡単にナレーションを作成することができます。最近ではテレビやCM、アナウンスなどでもこのVOICEPEAKの音声を使用したメディアを見かけます。

仮ナレに「VOICEPEAK」を使ってみた!

実際にVOICEPEAKを使うとどんなナレーションになるのか気になりますよね?

使ってみた動画がこちら

こちらは先日弊社で制作した仮ナレ状態の評価制度説明動画です。

何も知らずに聞いたらAI音声だなんて気づかないレベルで自然なナレーションですよね…。
ハイクオリティなのにも関わらず、この動画くらいのボリュームであれば、ほんの15分程度でナレーションを作成できてしまうのです。

革命的な工数削減に繋がる

映像制作において、プロのナレーターさんによるナレーション収録は原稿や映像が完成した後の最後の工程となります。そのため、映像や原稿を制作中の段階では「仮ナレ」として、弊社のメンバーによる仮ナレーションを吹き込んで制作を進めています。ただ、この仮ナレ収録、長尺な映像や専門的な内容となると結構時間がかかってしまう作業なのです。

エレファントストーンでは、主にこの仮ナレ作成にVOICEPEAKを使用しているのですが、革命的な工数削減になっています!

こちらは、実際のVOICEPEAKの編集画面です。

実際にナレーションを作成する際は下記の流れで作業をしていきます。

  1. 用意した原稿を入力する
  2. 性別を選択し、トーンを調整する
  3. 全体を再生しながら、読み方やイントネーションで気になるところがあったら下のバーから調整する

これだけです!シンプル、わかりやすい、直感的な操作ができて最高です。

今までは、収録用に周囲の声や音が入らないように会議室を押さえて、自分で原稿を読み上げて、スムーズに読めるまで録りなおして、ノイズを抑えて…と手間のかかる作業だったのですが、VOICEPEAKなら原稿からコピペするだけで場所も周囲の環境も問わず、スピーディーにナレーション作成ができるので、本当におすすめです!

「VOICEPEAK」仮ナレ利用のここがすごい!

ここまでは仮ナレが簡単に作成できる!ということをご紹介してきましたが、VOICEPEAKで仮ナレを作成することのメリットはまだあります。

①仮ナレの段階でナレーションイメージのすり合わせができる

上でも述べた様に、男性3パターン、女性3パターンの声の中からトーンを選択し、さらに喜怒哀楽で感情の入れ方の調整ができます。そのため、初稿映像を提出する段階から男性と女性両方のナレーションを確認できるので、ナレーターのサンプルボイスを聞くだけよりも声による印象の違いがわかり、どのようなトーンにしていくのが良いかすり合わせがしやすくなります!

②本ナレ利用で予算を抑えることができる

エレファントストーンでは仮ナレメインとして使用していますが、これだけハイクオリティな音声を作成できるので、納品レベルのナレーションを作成することもできます。
イントネーションや間の取り方などの調整はかなり細かく行っていく必要がありますが、それでもナレーターを手配し、スタジオで収録するよりは圧倒的にコストを抑えることができます!
むしろ、最初から最後まで同じトーンでバラつきのない音声になるので、こちらのほうが見やすい/聞き取りやすい映像になるかもしれません。

仮ナレ利用時の注意点

実際に私が経験した仮ナレに「VOICEPEAK」を使用する際に気を付けないといけない点が1つあるのでご紹介いたします。

それは「ナレーターにとっては、機械音声の読み方は参考にしにくい」という点です。

以前、プロのナレーターさんに宅録でナレーション収録を依頼した際、「VOICEPEAKで仮ナレを入れた動画では正しいイントネーションがわかりにくい」という話を伺いました。
イントネーションが細かく調整できるとはいえ、人間の声ではないのでこの点には注意が必要ですね…。
専門的な用語などは正確なイントネーションがわからないことも多いため、別途自分で読み上げて依頼することで解決できるかと思います!

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

機械音声をはじめとするAIの進化には驚かされることが沢山ありますね。
ただこういった最新の技術をすぐに取り入れることで、「なんで今まで使わなかったんだろう…」と思うことも多々あります。

VOICEPEAKについては体験版もありますので、皆さんもぜひ挑戦し、快適な制作ライフをお過ごしください!

この記事を書いた人

石田正悟
エレファントストーンのエディター

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