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頑張る有名人を起用!各社がしのぎを削る花粉症対策商品のCMをご紹介
毎年春先に話題となる「花粉症」。特にスギ花粉による花粉症で「目がかゆい」「鼻水がとまらない」などの辛い症状を引き起こす人は少なくないでしょう。
特に2023年は例年の10倍とも呼べる花粉の量が飛散され、苦しんでいる方も多いと思います。対策としては抗アレルギー薬の投与が一般的ですが、花粉症は0か100かという病気ではないため人によって症状や効く薬も様々。
そのため、各企業が自社商品ならではの強みをCMによってアピールしています。今回は、そんな各企業のCMをご紹介していきます。
企業ごとの花粉症対策商品のCMの事例
「アレジオン」花粉症が辛い中でも頑張る有名人をCM起用
花粉症のCMは「いかに花粉症がつらいか」とそこに対しての薬の効果を謳うものが多いですが、そんな中で「治す」のではなく「頑張る著名人を紹介する」という方法を選んだエスエス製薬株式会社の「アレジオン」のケースをご紹介します。
アレジオンが公開したのは花粉症を患っていても頑張っている著名人の動画です。
アレジオンWeb動画ギャラリー:https://www.ssp.co.jp/alesion/cm/webcm/
こちらの動画では、声優としてアニメや映画の吹替え、ナレーションや舞台出演など、幅広いジャンルでご活躍されている梶裕貴さんを起用。梶さんといえば進撃の巨人の主人公エレン・イェーガー、僕のヒーローアカデミアの轟焦凍などの役で知られていますが、梶さんは10年以上、花粉で悩まれているそうです。
本CMでは、花粉症を患いながらも、仕事現場やプライベートで自分らしく過ごすために心がけていること等をインタビューしています。
他にも、アーティスト、プロデューサー、音楽事務所BMSGのCEOと、幅広いジャンルで活躍しているSKY-HIさんを起用。
特設サイトでは2人の動画を多くのスペースを割いて紹介しており、その最後にアレジオンの効能へのリンクが用意されています。すでに梶さんの動画は登録者数3,000人のYouTubeチャンネルで188万回以上の再生数を記録し、SKY-HIさんも176万回の再生数を記録しています。(2023年4月6日現在)
再生数は200万回を超えており、いかに反響が大きいかが分かります。花粉症は薬をもらって緩和はできても治すことや0にすることはなかなか難しい病気です。それゆえに、いかに病気と付き合っていくかを紹介している動画が共感を呼んでいます。
「クラリチン」花粉症が原因で会議で集中できない時をテーマに共感を呼ぶ
大正製薬株式会社のクラリチンは、第2世代抗ヒスタミン成分ロラタジンを配合しており、つらい鼻みず・鼻づまり・くしゃみに効くとされています・
こちらは会議で集中できない時をテーマにしたCMになっています。花粉症によって気が散っている様子をテロップと心の声で表現していて面白いだけでなく、同じ状況になった人の共感を呼んでいるでしょう。
「アレジフェンス」シュールな内容で視聴者の興味を引く
こちらは点眼薬の「アレジフェンス」です。日本舞踊家の藤間翔さんを起用し、いかに目がかゆいかを「かゆみの舞い」として披露するという一見シュールな内容になっています。後半は目薬によって、それが緩和されたことを伝える内容に仕上げています。
番外編 花粉症関連CM
「重症花粉症」啓発キャンペーンで商品購入への動線も獲得
ノバルティス ファーマ株式会社による「重症花粉症」啓発キャンペーンでは、川口春奈さんを起用して仕事上での花粉症で辛いことあるあるを展開しています。重症花粉症の人の鼻をかんだ回数、くしゃみをした回数は1日11回以上と表記され、実際の仕事やゴルフでのケースを紹介。重症花粉症の方が自分の症状の重さに気づくきっかけを作っています。
まとめ
以上、花粉症のCMを紹介しました。薬効を謳ったりいかに花粉症が辛いかをアピールしたりするCMが目立つ中で、「アレジオン」は花粉症と向き合う芸能人を紹介し、多くの共感を呼びました。病気=薬=治療するといった発想になる傾向がある中で、病気と向き合う「人」に着目した企画が秀逸でしたね。
私も花粉症ですが、何となく勇気をもらいましたし「花粉症でもかっこいい」スマートなイメージを見せてもらえたような気がします。また、このように興味深い事例がありましたら紹介していきたいと思います。