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スタジオディテイルズと振り返る。エレファントストーンのサイトリニューアル裏話

スタジオディテイルズと振り返る。エレファントストーンのサイトリニューアル裏話

こんにちは。エレファントストーンの渡辺です!

2022年4月、エレファントストーンはコーポレートサイトを全面リニューアルいたしました。このプロジェクトは株式会社スタジオディテイルズ様(以下、スタジオディテイルズ)に伴走いただいています。

今回は、スタジオディテイルズからアートディレクター 井出裕太様、ディレクター 湊さおり様をお迎えし、弊社代表の鶴目と経営戦略室 プライディング開発課兼コーポレートデザイン課 マネージャーの宍戸による4名の対談形式で新しいコーポレートサイトに込めた想いをお伝えしていきます。

スタジオディテイルズ/アートディレクター 井出 裕太さん
グラフィック系デザイン事務所に就職の後、数社挟み、株式会社スタジオディテイルズに入社。現在はWEBデザインを中心に、広告、ロゴデザインなどを複合的に行う。The FWA審査員。

スタジオディテイルズ/ディレクター 湊 さおりさん
ウェブ・映像制作プロダクションを経て、2020年から株式会社スタジオディテイルズにディレクターとして所属。デジタルを中心としたプロジェクトの企画立案・ディレクションに携わる。

「お客様に提供できる価値を表現したい」

(エレファントストーン 鶴目)

鶴目:新しいコーポレートサイト、リニューアルから1年経った今でも反響をいただくことが多いんですよ。「かっこいい」っていう評価はもちろん、メンバーページ(100問の質問形式での社員プロフィール)やプロジェクトストーリー(映像制作過程に関する記事コンテンツ)といった情報の内容的な面での評価どちらもいただいていて。ビジュアル面だけでなく内容にも評価をいただけるのはすごく嬉しいです。

井出:エレファントさんのサイトコンテンツは、情報がどれも濃いですよね。定期的に新しいコンテンツが更新されていて嬉しい反面、今後これを更新していくのは大変そうだなと正直思っていました(笑)

ーー今回コーポレートサイトのリニューアルに至った背景を教えてもらえますか?

鶴目:以前のサイトって2016年に制作して、ことあるごとに修正を重ねて使っていたんですよね。制作してから約5年の間にロゴやスローガン※1、サービス体制が変化していって、今のエレファントストーンに合ったものに変更したいと思ったというのがまず一つあります。増築を繰り返してごちゃごちゃしてきた家を建て直したいなと。

(エレファントストーン 宍戸)

宍戸:前のサイトができてからこの5年間で、フィロソフィーとして自分たちが大切にしたい価値観を言語化し、お客様に提供できる価値を形にできてきたと感じています。2021年4月のリブランディングを見据えたタイミングで、フィロソフィーを象徴するようなサイトにリニューアルしたいと思うようになったというのがもう一つの大きな理由です。

▼2021年4月に刷新したスローガン

※1 弊社ではコーポレートスローガンとして「象る、磨く、輝かせる。」を掲げています。このスローガンには、良い映像をつくだけではなく、潜められた「ハートの美しさ(=真の魅力)」にフォーカスを当てて一緒に磨き、それを世の中に向けて広めていきたいという想いが込められています。

 

ーースタジオディテイルズさんとの取り組みは今回が初めてですよね。大幅なサイトリニューアルに当たって、数あるWeb制作会社の中からスタジオディテイルズさんへ依頼をしたのはなぜですか?

鶴目:実はストーリーがあるんですよ(笑)
以前、バーミキュラのサイトを見てすごく良いサイトだなって思ったんです。営業マンの極意じゃないですけど、製品のスペックではなくてこれを買ったらどんな生活を送れるのか想像できる内容のサイト構成になっていて、実際にそのサイトを見てバーミキュラの製品を購入したんです。
そこからしばらく経って、本格的にサイトリニューアルを考え始めたときにランニングホームランの恩田さんに相談したら、良い制作会社があるって紹介してもらったのがスタジオディテイルズさんだったんです。スタジオディテイルズさんのサイトを見たらあのバーミキュラのサイトが実績に載っていて、一気にビビッと来ましたね。

かっこいいだけのサイトにはしたくない

ーー制作期間は約半年とお伺いしましたが、プロジェクトはどのように進んでいったのでしょうか?

宍戸:最初にお会いした時は全く要件が定まっていなくて、サービス体制を刷新することは決まっているけどサービス名も決まっていないような状態でした。
素人ながらにこんなサイト構成がいいんじゃないかっていうのをなんとかまとめて、湊さんにお話ししました。今考えたらプロの方を目の前にしてすごく恥ずかしいんですが…(笑)

湊:最初の打ち合わせ段階でサイトの具体的なコンテンツや見せ方まで考えているクライアントの方ってあまり多くないので、エレファントのみなさんの熱量がすごく伝わってきたのを覚えています。この頃はコーポレートサイトとサービスサイトを分けるか否か悩まれていましたよね。

宍戸:当初は1つのサイトでブランディングもマーケティングも両立させたいっていう欲張りな想いがあったんですが、湊さんがサイト構成をうまくまとめてくれたんです。結果、コーポレートサイトはブランディング重視、サービスサイトはマーケティング重視でいくことに決まりました。そこからチャットや毎週行っていた定例MTGでラリーを重ねて、コーポレートサイトの要件を固めていきました。

ーー制作を進める中で、エレファントストーン側が特にこだわった部分はどこでしょうか?

鶴目:デザイン的にかっこいいサイトだけど、お客様や求職者の方などサイトを見にくる人が見たい情報がきちんとあることですね。
弊社で映像を制作する上でも、ただかっこいい映像をつくるのではなくお客様の課題を解決する映像をつくることを大事にしています。それと同じで、「ただかっこいいだけのサイトじゃないものをつくる」ということにはこだわりました。

宍戸:正直全てこだわりましたが、一番はサイト全体のテキストです。
デザインはスタジオディテイルズさんにお任せすれば問題ないと絶対的な信頼を持っていたので、弊社の想いを表現するためにはサイトに記載する文章の一言一句どの言葉を使うのが良いのか、嫌になるくらいまで考え抜きました。

ーー情報量や文字情報からもエレファントストーンのフィロソフィーが表現されているからこそ、サイトを見た人が「エレファントストーンっぽい」と感じて下さっているんですね。

ビジュアルと音の移り変わりによって「象る、磨く、輝かせる。」を表現する

ーー映像と音を組み合わせたキービジュアルがすごく印象的ですが、どのようにこのデザインが誕生したのか、過程を教えていただけますか?

井出:まず、スローガンである「象る、磨く、輝かせる。」をどう伝えていくかを考えました。このスローガンは、想いを象ったり磨いたりする相手であるお客様が必ずいますよね。そこから「象る」「磨く」「輝かせる」それぞれの工程があって、見た人が手を加えることでフィロソフィーが表現されるという流れを考えて、表現方法が異なる3案をご提案しました。

宍戸:「象る、磨く、輝かせる。」がこう表現されるんだ!とすごくわくわくしたのを覚えています。他社のサイトでも音楽と映像を重ねて表現していくって見たことがなくて、3案の中からこのアイデアで即決でしたよね。

鶴目:本当に即決でした。
提案時に井出さんに「これって似たサイトとかあるんですか?」と聞いたら「ないです」って言われたんですよ。リファレンスがないものを提案してつくるっていう姿勢にまず驚きました。クリエイティブって、まずリファレンスを探して少なからずそれを真似て作ってしまう側面がどうしてもあると思うんですが、本来はこういうことをやるのがクリエイティブの本質だよなって改めて気付かされた部分でもありました。

(スタジオディテイルズ 井出さん)

井出:スタジオディテイルズの名前の由来である「神は細部に宿る」という言葉にもありますが、その会社の課題を解決するためにサイトを制作するのに、他の会社と同じものをつくるのは違うと思うんです。
その会社に合ったものを考えているからこそ、誰もやったことがないものを作りたいという想いがクリエイティブの根幹にあるので、正直できるか不安もありましたが提案しました。

▼実際のキービジュアル

キービジュアルは最初は4つのレイヤーに分かれており、上からA〜Dとするとそれぞれ異なるイメージが表現されています。
[A] 当社が制作してきた映像作品の世界観
[B] お客様のまだ形になっていない想い
[C] 想いをもとに潜められた魅力を掘り起こし、光るまで磨き上げる
[D] 形になった想いが、輝きを放とうとしている様子

ワンスクロールするごとに“映像”と“音”が重なり合って合体していく仕掛けを取り入れ、ビジュアルの移り変わりによって「象る、磨く、輝かせる。」という流れが表現されています。

 

ーー「象る、磨く、輝かせる。」を表現するキービジュアル。映像の部分で弊社のクリエイターも参加していますが、実際の制作はどのように進めていったのでしょうか?

(スタジオディテイルズ 湊さん)

湊:Webサイトで使うものなので、“音楽と映像をどんなものにするか”と、“技術的にWeb上でどう実装していくか”という2軸の難しさがありました。まずどう実装するかをエンジニアに相談して、実装できることがわかって。その後は弊社からまず何案か提案して、エレファントさんから「これはうちっぽくない」「こういう映像の方がいいんじゃないか」っていうフィードバックを貰って、ラリーを重ねて擦り合わせをしていきました。

宍戸:実際のアニメーションは弊社のディレクターが担当してるんですが、映像のサンプルは井出さんが作ってくださったんですよね。

井出:映像と音楽がスクロールに合わせて重なっていくと言っても、“どう重なっていくのか”の認識って全員違うじゃないですか。前例がないってことは誰も完成形を見たことがないので、サンプルを使ってみんなの共通認識を作っていきました。
実際にサンプルの映像と音楽を入れてみて、音楽が切り替わるタイミングや映像が重なるマウスのスクロール量など想定以上に考えることが多かったです。
とにかく“サンプルを作ってはめ込んで、フィードバックして”を繰り返して「象る、磨く、輝かせる。」をどう表現するのがベストか考えてましたね。

鶴目:音楽は弊社のサウンドロゴやブランディングムービーの楽曲制作を手がけたCorneliusの小山田圭吾さんにご依頼しました。
これまで音楽を制作いただいていた経緯があり今回も小山田さんにご依頼するという話が上がって。そこからは“音が重なる”ってどういうことなのかをすり合わせるために、一度他のミュージシャンの方にデモ音源を制作していただき、ざっくりとしたイメージを共有しながら小山田さんに制作を進めていただきました。映像や音楽単体でみると良くても、実装してみると良さが半減してしまうなんてこともあって…何度かラリーを重ねて今の形に辿り着きました。

井出:音楽も映像も、サイトに実装してみないと良し悪しがわからないのは難しかったですね。ただ、今改めてサイトを見るとスクロールするごとに映像と音が重なっていってエレファントさんの温かさを感じるというか。「象る、磨く、輝かせる。」を表現することができたんじゃないかなと改めて感じました。

鶴目:Web制作会社と映像制作会社だから、「Webはスタジオディテイルズさん、映像はエレファントストーン」という分業もやり方としてはあると思うんです。でも湊さんと井出さんは最後まで一緒にどんな映像と音にするのが良いかを考えてくれて、キービジュアルに関してはスタジオディテイルズさんの作品とも弊社の作品とも言えるなと。

“エレファントストーンらしさ”を表現するためのこだわり

ーー今回「フィロソフィーを表現する」ことがエレファントストーンからの依頼だったと思いますが、湊さんと井出さんが注力したポイントを教えていただけますか?

湊:当たり前のことですが、ディレクターとしてプロジェクト全体をスムーズに進行していくことです。
鶴目さん、宍戸さんをはじめとするエレファントストーンの担当者の方々が、サイト制作に対して「こうしたい!」という熱量をすごく持っているのをずっと感じていて。その上でサイトの構成やコンセプトなど粒度の高い情報を渡してくださったので、それをしっかりと形にするために、フィジビリティ確認に加えて、スケジュール期間内で実現できるのかを丁寧に確認しながら進めていくことが自分の役割だと思って動いていました。

井出:僕はやっぱりキービジュアルです。
エレファントさんのフィロソフィーを表現するにするために、実際にオフィスでお話を伺って、何を大事にしている会社なのか、担当者のみなさんがどんな人なのか、オフィスの雰囲気などからエレファントストーンらしさを感じ取っていきました。
その上で、サイトに訪れた方にわくわくを感じながらこのサイトを見てもらえるように、タップすると音が鳴ったり最後にフィロソフィーが現れたりといった遊び心を取り入れています。

ーーエレファントストーンとスタジオディテイルズさんのこだわりが盛り込まれたコーポレートサイト。初めて完成形を見た時、鶴目さんと宍戸さんはどんな気持ちでしたか?

鶴目:とにかく何回も見ました。意味もなく寝る前や通勤中に見たりして(笑)以前のサイトとだいぶ印象が変わりましたが、今のエレファントストーンが表現されているなって改めて感じましたね。

宍戸:私も数え切れないくらい何回も見ました。プロジェクト発足から完成まで時間もかかりましたし、社内のメンバーを巻き込んで制作していったので、それが形になった時は本当に嬉しかったです。

リニューアルによる変化と、今後について

ーー企業活動をしていく上で、サイトをリニューアルしたことによって何か変化はありましたか?

宍戸:ブランディング視点で言うと、よりフィロソフィーを軸にした発信に舵をとれたのが大きな変化です。リニューアル前もフィロソフィーを軸にはしていましたが、これまで以上にフィロソフィーに則って発信ができるようになりましたし、それが広報チームのメンバーにも伝わっていってるのを実感しています。

鶴目:そういった情報発信ができるようになったことで、弊社のことを理解して共感した上で問い合わせをいただけることが増えているようにも感じています。キービジュアルが世界観として入り口になっている部分があるのかなと。
「とりあえず問い合わせるか」じゃなくて、うちの映像に期待して問い合わせしてくださっているのを感じるようになりましたね。

宍戸:現実的なところでいうと、問い合わせの単価が上がったり大手の企業さんからの問い合わせが来るようになったり、これまでと問い合わせ層が変わってきているのは感じます。もちろん高単価な案件や大手企業からの依頼の方が良いというわけではありませんが、お客様にとって重要な映像を制作する際に、これまで取引のない弊社に問い合わせをくださるってそれだけ期待していただいているってことなんだと思います。

井出:サイトをリニューアルすることで単価や顧客層に変化があることはもちろんあると思います。
エレファントさんの場合は、トップページに制作実績をまとめたリールなどの映像を掲載するのではなく、フィロソフィーを表現していることで企業への理解が深まっていることもありそうですね。

ーー今後このサイトをうまく活用していくことが大切だと思います。最後に、今後どんな企業になっていきたいのか、このサイトをどう活用していきたいか教えてください。

鶴目:「このサイトに恥じない企業になっていかないといけない」というのが一番の想いです。
かっこよくて、かつ弊社のフィロソフィーが表現されたサイトを作ってくださったので、それを見るお客様からの期待も高まっていると思います。

鶴目:クリエイティブのクオリティはもちろん、「象る、磨く、輝かせる。」を体現してお客様に接する。その期待を越えられるように、フィロソフィーを社内に対してこれまで以上に浸透させる。そして、フィロソフィーを体現した制作過程や取り組みをこのコーポレートサイトを活用して発信していきたい。そう思っています。

Web制作と映像制作、お互いができることを引き出しあうことで、コーポレートスローガン「象る、磨く、輝かせる。」を新しい手法で表現することができたのではないでしょうか。
これからは、スタジオディテイルズさんが一緒に作ってくださったこのサイトでフィロソフィーを軸にさまざまな情報を発信していきます。
井出さん、湊さん、本日は本当にありがとうございました!

本日ご紹介したコーポレートサイトは下記よりご覧いただけます。

この記事を書いた人

渡辺知里
エレファントストーン 経営戦略室企画課

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