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大阪万博ともコラボ!サンリオキャラクターと企業CMの多彩なコラボレーション特集

大阪万博ともコラボ!サンリオキャラクターと企業CMの多彩なコラボレーション特集

画像引用:https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250210-05/

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社エレファントストーンです。

2025年5月13日に、株式会社サンリオは2026年3月期の連結純利益が前期比1%増の420億円になる見通しであると発表しました。これにより、昨年に続き2期連続で過去最高を更新する見込みです。発表を受けて、株価は7,000円に迫る勢いで上昇しています。好調の背景には、「国内外でのライセンス事業の好調」や「若手社長の手腕」、「50周年に向けた施策」など、さまざまな要因が挙げられ、ネット上でも話題になっています。

とはいえ、サンリオは以前から、キティちゃんをはじめとするキャラクターたちを様々な人や企業、モノと積極的にコラボさせるという、独自の戦略を取ってきました。サンリオのキャラクターたちは、いわば“タレント”として扱われ、他企業の商品や広告などに活用してもらう形で、ライセンスビジネスを展開してきたのです。

今回は、そんなサンリオキャラクターが登場する「他社のCM」に注目してご紹介します。

サンリオのキャラクターを使った他社のCM

1.フコク生命|Talk with Hello Kitty『喫茶トーク・企業篇』

フコク生命の「イメージキャラクター」にまで採用されているのがハローキティです。

「Talk with Hello Kitty」と題されたCMシリーズでは、ハローキティがセールスレディとして登場。喫茶店のシーンで、悩みを抱えたお客様の話にじっくり耳を傾け、そっと背中を押すように解決策を提案します。かわいらしさだけでなく、信頼感ややさしさを持つ“相談相手”として描かれているのが印象的です。

こちらは『喫茶トーク・グッとアップ篇』というCM。中年男性がクリームソーダやケーキを「グッとアップ!」の掛け声とともに、アイスクリームを大きくしたり、ケーキの数を増やしたりと、まるで手品のような演出を見せるユニークな内容です。

このCMも保険商品をテーマにしたものですが、注目すべきはその尺のバリエーション。6秒・15秒・30秒といった秒単位で複数のバージョンが制作され、それぞれが公開されています。特に「6秒CM」はインパクト勝負の短尺で、保険というテーマとの意外な組み合わせが目を引きます。

2. 日清|カップヌードル「めちゃハマるシナモンロール篇」

ユニークなCMで話題を集めてきた日清食品ですが、2025年3月にはカップヌードルのCMにサンリオの「シナモロール」を起用しました。

このCMは、公開から68万回再生されるなど注目を集めました。ラクサを両手に抱えたシナモロールとその仲間たちが、TikTokで人気の楽曲「Lovely Couple」に合わせてノリノリでカップルダンスを披露。商品の特徴である「ココナッツミルクとスパイスのいいとこどり」を楽しげに伝えています。

“シナモンロール”という甘いパンを連想させるキャラクターが、まさかの“麺”のCMに登場するというギャップも、このCMの面白さのひとつです。

3. サントリー|天然水×ハローキティ『水と友だちになろう』

2024年11月に公開され、約760万回再生されたのが、サントリー天然水のCMです。

CMとはいえ、商品のアピールが前面に出るのではなく、まるで教育テレビのような1分間の啓蒙動画として構成されているのが特徴です。このCMでは、50周年を迎えたハローキティが掲げる「未来と友だちになろう」というテーマと、サントリー天然水が提唱する「ウォーター・ポジティブ」という考え方が重なり、「水と友だちになろう」をコンセプトにしたコミュニケーションを展開。

「水の日」をきっかけに、森の大切さや水資源の重要性を、アニメーションを通じてやさしく、そして真剣に伝える内容になっています。このように、ハローキティは遊び心のある演出だけでなく、社会的なメッセージを伝えるような真面目なコンテンツにも自然にフィットする、その幅広い魅力が光る事例といえるでしょう。

4. 大阪万博|ハローキティとミャクミャク「万博はたくさんの感動が集まる場所」篇

2025年2月、大阪・関西万博の開幕にあわせて公開されたのが、ハローキティと公式キャラクター「ミャクミャク」が共演する万博PRのCMです。

今やグッズも好調で人気キャラクターとなったミャクミャクとハローキティが、「大阪・関西万博はどれだけすごいのか?」を紹介する内容になっており、前回の77か国参加に対して、今回は150か国が参加予定であることを、たこ焼きを使ったユニークな演出で印象的に伝えています。

ハローキティとミャクミャクが一緒に登場する万博関連の動画はほかにもあり、両キャラクターの親しみやすさを生かした多様な発信が行われています。

こちらの動画では、ハローキティとミャクミャクが大阪・関西万博の象徴ともいえる「大屋根リング」を紹介しています。

この大屋根リングは、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーであり建築家の藤本壮介氏によって設計されたもので、「多様でありながら、ひとつ」という万博の理念を体現する、会場のシンボルです。

世界最大級の木造建築物としても注目されており、そのスケールの大きさとコンセプトの深さを、ハローキティとミャクミャクがわかりやすく伝えてくれる内容になっています。

5. 本田技研|クロミとバイクの出会編。『アタイ憧れちゃったよ!』

Netflixでマイメロディとの新作アニメ公開が予定されているクロミも、いま注目のサンリオキャラクターのひとりです。マイメロディはこれまでもJRAのCMに出演し、宇垣美里さんとの共演で話題になったほか、クロミとのコンビとしてはミスタードーナツのCMにも登場してきました。

そんなクロミが今回CMに起用されたのは、本田技研。「バイクってかっこいい」と語るクロミが主人公のシリーズは、Netflixのアニメとは異なり、王道の2Dアニメスタイルで展開。CMというよりは短編アニメとしてしっかりとしたシナリオがあり、エンタメ作品としても楽しめる内容です。1話あたり約60秒、全6話構成でシリーズ化されるとのこと。

さらに、サンリオ公式からは「今後、いろいろなイベントにクロミが登場予定☆ みんながあっと驚くような場所にも登場するかも…?」とのコメントも発表されており、今後の展開にも大きな期待が寄せられています。

まとめ

このように、サンリオのキャラクターはハローキティをはじめ多彩な顔ぶれが揃っており、それぞれがさまざまな企業とコラボレーションしています。

ジャンルも食品、バイク、保険など多岐にわたり、業種を問わず幅広く活躍。内容も、ユーモアあふれるものから興味深いもの、役立つ情報を伝えるものまで多彩で、まるでサッカーのユーティリティープレイヤーのように、どんな場面でも柔軟に力を発揮できるポリバレントな魅力を持っています。

 

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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