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「就活はしない」と決めた私が、新卒で映像ディレクターになるまで
                  こんにちは。エレファントストーンの河井です。
現在入社3年目で、ディレクターとして働いています。企画提案から撮影・編集までを一貫して担当するポジションとして、日々さまざまなお客さまと向き合いながら、チームで映像をつくっています。
今回の記事では、私の就活についてお話します。
「仕事ってやりたいことをやったらダメなの?」
「周りはみんな大手企業に入社しているけど、私も安定した企業を目指すべきなのかな?」
そんなふうに悩んでいた大学生の頃の私に答えるつもりで、お話しできればと思います。
「就活をしない」と決めた
大学ではテレビドラマやジェンダー論の研究をしつつ、映画制作についても学んでいました。私にとって映画制作は初めて心の底から夢中になれたこと。大学を卒業してもずっと映画を撮り続けたい、そう考えていました。
そんな私にも就活の波は押し寄せてきます。私のまわりの友人たちは誰もが名前を聞いたことのある大手企業を目指している人が多く、3年生の夏頃には一緒に映画を作っていた友人たちもどんどん就活中心の生活に変わっていきました。しかし私はなかなか動き出せずにいました。その頃の私にとって、“就活=やりたいことを諦める”だったからです。就活をせず映画と向き合うのが正解なのか、安定した企業に行くべきなのか、そんな葛藤を抱えていました。
そこで私がとった選択は、“一度とことんやりたいことと向き合ってみる”でした。通常の就活は3年生の3月に一斉にスタートしますが、あえてその時期には就活をせず、9月から就活をすることを決めました。それまではとことん真剣に映画と向き合おうと決め、4年生の9月から1年間大学を休学して映画の学校に通い、映画漬けの毎日を過ごすことにしました。

「やりたいこと」と「人との関係性」の両方を大事にした就活
たくさん映画を観たり撮ったりしながら、出会った年上の方々に“仕事について・働くことについて”の話を聞く日々を過ごし、休学中の1年間はとても充実したかけがえのない時間になりました。そして1年後の9月に改めて就活と向き合ってみると、『大企業で働くことだけが仕事ではない』『やりたいことを諦めずに働く道もある』と思えるようになっていました。納得できた私はスイッチを切り替え、同級生から1年遅れて就活をスタートしました。
私が就活をする上で大事にしていたのは、下記の3つです。
・映像制作のスキルを磨ける環境であること
・誰かの生活に寄り添うような仕事であること
・穏やかで思いやりのある人たちと働けること
映像制作会社や広告会社を中心にいくつか選考を受ける中で、Wantedlyで偶然見つけたのが、エレファントストーンでした。
「行動指針」に惹かれて、ここにしようと決めた
企業のHPや採用ページをいくつか見てきた中で、エレファントストーンの“行動指針”に強く心が動かされました。ちゃんと“人と向き合って働く”ことが言語化されていて、『ここでなら楽しく穏やかに、自分らしく働けるかもしれない』と思いエントリーしました。

選考が進む中で、なんと所属している映画サークル出身の先輩(顔も名前も知らないくらい離れている先輩です)が創業メンバーとして働いていると知りました。『これは運命かも…!』と勝手に嬉しくなったことを覚えています。エレファントストーンを含め複数社から内定を頂いていましたが、迷いはなかったです。行動指針に共感できたこと、一緒に働きたいと思える社員の方々がいたこと。それが決め手でした。
ディレクターとして3年目を迎えて、いま思うこと
入社してからは、ディレクターとして企業紹介やプロモーションなど様々な案件に関わってきました。1年目からメインディレクターとして案件を任せていただいたり、プロデューサーとディレクターを両立するというチャレンジの機会をいただいたり、まだ3年目とは思えないくらい様々な経験ができているのは、この会社だからこそだと思っています。
この2年半で特に成長を感じるのは、“お客様のことを想像して動く力”です。最近は企画提案から関わる案件が増えてきました。企画段階からお客様と向き合う経験を重ねる中で、クライアントワークとしての映像づくりは自己表現の場ではなく、“誰かの思いをいかに届けるか”が大切なんだなと気づかされました。
最後に
就活って、どうしても“正解探し”みたいになってしまいがちですよね。でも、私は就活はゴールではなくてスタートだと思っています。ありきたりな言葉かもしれませんが、“どこで働くか”ではなく“何をするか”が大切なのだと、この2年半で実感しています。
だからこそ、自分のやりたいことや、どんな人たちと働きたいかをちゃんと大切にして、納得のいく選択をしてほしいなと思います。働くということは、思っていたよりずっと面白いし、自分のやりたいことに挑戦できる世界かもしれません。