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ゾンビで町おこし!?
新感覚なゾンビPR動画を紹介
今ジワジワと世界でゾンビがきています。
Netflixでは、王朝モノとゾンビを掛け合わせた『キングダム』や日本の漫画の要素を取り入れた『スイートホーム』など、新しいスタイルのゾンビエンターテイメントが次々と登場。
話題作のためご覧になった方も多いことと思いますが、決してドラマの中の話などと油断してはいけません。あなたの目の前にゾンビがあらわれる日はすぐそこに迫っていますし、実はすでにゾンビとの遭遇を果たしている町もあります。
そこで今回は、時代を先駆けてゾンビで町おこしを行ったユニークな観光PR動画をご紹介します!
日本一かわいいゾンビ女子高生が登場!安城市PR動画「JANG DA-RA RING(じゃんだらりん)」
「ゾンビになった日本一かわいい女子高生がキレキレのダンスを踊る」ちょっと俄には信じがたいPR動画が、こちら愛知県安城市の「ケンサチムービー」です。
健やかで幸せな健康都市であれとの思いから名付けられた「ケンサチ」。そんな安城市名物の「ケンサチダンス」を「女子高生ミスコン」の初代グランプリに輝いた地元出身の永井理子さんが披露してくれています。
なぜゾンビなのか?
そこには、「不健康」や「不幸」の象徴的な存在であるゾンビを作払拭していく様子を描くことで、それとは反対な「健康」で「幸福」な安城市のイメージをアピールする狙いがあります。振り付けを行なったのは、きゃりーぱみゅぱみゅやNEWSの踊り子を手がけたair:manさん。安城市の本気度の高さが伺えます。
ハリウッド級のスケール!?岡山県PR動画「LAND OF SUNSHINE」
台風の季節が到来していますが、実は雨が降る日や降水量(「1mm未満の日」)が日本一少ない羨ましい県が岡山県です。そんな「晴れの国」が2017年8月に公開した大作「ハレウッドムービー」がこちらです。
自治体のPR動画史上、最大級のホラーサスペンスムービーという触れ書きに偽りはありません。普通に怖いし、ちょっと感動します。
男女の逃走シーンからはじまる本作。ゾンビが蔓延る世界から抜け出し、残された地上の楽園を目指すふたりが辿り着いたのは………。空撮された後楽園の雄大な景色がほんとうに素晴らしいですね。
「ハレウッド」というのキャッチコピーもただのダジャレではなく、岡谷県が映画撮影の舞台やロケ地として選ばれることが多いことに由来しています。
これぞゾンビで町おこし!小菅村「小菅村オブザデッド」
山深い村に押し寄せるるゾンビの群れ……。移住促進を目的に、村人たちが一丸となって作り上げた山梨県小菅村のPR動画がこちらです。
「小菅村オブザデッド」という作品名からも、あの名画からの影響がひしひしと伝わってきますよね。
動画は5分あまり。「小菅村に移住したプレイヤーがゾンビと戦いながら村を発展させていく」ゲームを実況者がプレイするという設定のもと、地元の村役場や中学校が舞台として登場。
ゾンビ×ゲーム実況風という目新しさに目を奪われがちな本作ですが、そこには緻密な計算があります。壁に向かって行進し続ける村長、ゾンビ学生がiPadで授業を受ける学生などのコミカルな表現も単に面白さを追求したわけではなく、制作費を考慮した上での演出です。
移住促進という目的や予算などの制約から逆算されたアイデアや工夫が散りばめられた一本になっているので、ぜひチェックしてみて下さいね!