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今すぐ海外旅行に行きたくなる。JTBの最新CMシリーズをお届け

今すぐ海外旅行に行きたくなる。JTBの最新CMシリーズをお届け

観光業界が活気を取り戻しつつあります。自由な旅行が出来るようになり、海外ツーリストの姿を街中で目にすることも多くなっていますよね。今秋の休暇を利用して、海外でのバケーションを楽しみたいと考えている方も少なくないのではないでしょうか。

そんな中、株式会社JTBが手掛けた「いよいよ海外旅行はじまる」シリーズのTVCMが今年の2月から全国で放送され、大きな反響を呼んでいます。そこでこの記事では、シリーズの特徴や制作背景について触れながら、同社の海外旅行向けプロモーション手法をご紹介します。

三つの特徴

目先の集客だけにこだわるのではなく、見る人を明るく元気にしたい。そんな想いで他社に先駆けて海外旅行の需要喚起に乗り出した株式会社JTB。「いよいよ海外旅行はじまる」シリーズのTVCMがスタートしたのは、2023年2月4日です。

そんなCMシリーズの海外旅行向けプロモーションには、ぜひ注目したい三つの特徴があります。

①制作期間の短さ

日本国内における旅行機運の高まりと、昨年末にアナウンスされた旅行制限の緩和が、海外旅行プロモーション再開の大きなきっかけとなっています。

そんな中で企画された「いよいよ海外旅行はじまる」シリーズの制作期間はわずか2ヶ月。企画段階では、海外旅行復活までの3年分の想いがぎっしりと盛り込まれてたコンセプトシートの中から、「伝えるべきことの本質」「今いちばん伝えたいこと」に徹底的にフォーカスしたそうです。

②色彩豊かなプロモーション

カラフルな映像表現も「いよいよ海外旅行はじまる」シリーズの大きな特徴です。「フォトジェニック篇」では世界の名所のビビッドな風景が、「グルメ篇」では世界の食事の豊かな色合いが画面いっぱいに溢れています。

「海外旅行っていいな」「またあの場所に行きたいな」と、CMシリーズを観た人がワクワクして、前向きな気持ちになれる要素が詰まっていると言えます。

③リーディングカンパニーとしての矜持

海外旅行プロモーションの再開は数年ぶりのことであり、喜ばしさの反面非常に大きなプレッシャーもかかると予想できます。通常ならコンセプト設計やキャスティングの選定も苦心するところですが、同シリーズでは世界各地のJTB現地法人の社員たちが出演。

公開時期、プロモーション内容、制作頻度、そのどれをとっても旅行業界をリードする企業としての矜持、そして海外旅行に対する想いの強さを感じさせるCMになっています。

事例紹介

①いよいよ海外旅行はじまる 第一弾

『いよいよ海外旅行はじまる』シリーズの第一弾となる作品は、海外旅行解禁に先駆けて2023年2月に公開されました。見たことのない世界へと旅立ちたい意欲を刺激し、海外旅行の不安を解消してくれるCMになっています。

「海外旅行」をテーマに、さまざまな国の料理、スイーツ、フォトジェニックなスポットが登場。60秒の中で、グアム、ハワイ、シンガポール、台湾等の美しい風景がおさめられています。街を駆けながら「やっと行けるんだ!」と思いを吐き出す女性の姿には、共感せずにはいられません。

②タビタミン足りてますか? 海外旅行篇

2023年5月に公開された『タビタミン足りてますか? 海外旅行篇』。CMでは『いよいよ海外旅行はじまる』シリーズの流れを汲みながら「海外旅行のサポート」をテーマに個性的なプロモーションを展開しています。

顧客の不安・疑問を解消してくれる旅行のプロが多数在籍しており、旅先でもちょっとした相談や困ったときの対応も受けつけているJTBならではの充実したサービスをナレーションとイラストで見える化しながら、「見てくれた人の気持ちを明るくしたい」という想いをストレートに伝えています。

旅から得られる心の栄養「タビタミン」は、CMのキャッチフレーズとしてその後も継続して使用されており、7月中旬には国内旅行向けのプロモーションも公開されています。

③夏旅キャンペーン 海外or国内あなたはどっち?編

JTBでは、夏旅をテーマにしたキャンペーンも実施しています。

5月に公開された『夏旅キャンペーン 海外or国内あなたはどっち?編』では、表題通りの贅沢な悩みを視聴者に投げかけています。女優の松下奈緒さんを起用し、縦割りの二画面で海外と国内の景色を対比させた演出が印象的な一本です。

同キャンペーンでは、観光エリアを一つに絞ったバージョンも制作されています。

こちらの『夏旅キャンペーン ハワイ篇』は、二分割・三分割のカットを駆使して情報量を増やすことで情報が伝えきれないという短尺プロモーションの弱点をカバー。限られた時間の中で、オーシャンブルーの海、ラグジュアリーなホテル、色彩豊かな美食等、ハワイの多面的な魅力を伝えることに成功しています。

④「Reunite」(再び繋がる)

海外ツーリストも増えはじめた6月に公開されたCM『「Renuite」(再び繋がる)』。国内だけでなく海外向けのバージョンも制作され、エモーショナルで非常にストーリー性の高いプロモーションを実施しています。

他国のユーザーもターゲットに含んだ本CMの特徴は、タイトルとテロップで簡潔にテーマを伝えて、ナレーションを一切用いていないこと。映像の表現力が問われる演出方法ですが、どのカットを切り取ってみても映画のワンシーンのように美しく心に刺さります。視聴者の感情を的確に捉えており、ドラマティックな構成を考える上でも参考になる点の多い映像です。

まとめ

以上、JTBの各種CMをご紹介しました。

2月からCMが継続的に配信されていますが、そのアプローチは多彩で海外旅行需要の高まりを期待させます。旅行需要をかきたてるJTBの取り組みは、海外旅行復興へ向けた社をあげた宣言のようにも感じますね。


 

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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