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一気見が止まらない!映像プロデューサーがおすすめするNetflixオリジナルドラマ4選

一気見が止まらない!映像プロデューサーがおすすめするNetflixオリジナルドラマ4選

画像参照:Netflix

こんにちは、エレファントストーンのプロデューサーで2番目に年長の高澤です。

私は昔からテレビや映画を見ることが好きで、週末はレンタルビデオ店で好きな作品を借りたり、映画館で映画を見たりすることが楽しみの一つでした。最近はもっぱら動画配信サービスで見ることが多くなり、ステイホームの時期は「Netflix」「Amazon Prime」「Disney+」「Hulu」と4つのサービスに加入していました。

ところで皆さんは「イカゲーム」「ストレンジャーシングス」「全裸監督」などの作品を耳にしたことはありますか?これらの作品を制作しているのがNetflixなんです。

Netflixは日本国内でが22.3%の最大シェア(2022年)※1を占めており、基本的にオリジナルコンテンツはテレビで放送したり、DVD化もされたりしないため、Netflixに加入しないと見れないのです。そのため私もほぼ毎日Netflixを利用しています。

Netflixはレコメンド機能が充実しており、自分にあったオススメの動画を画面に表示してくれるので、いちいち検索しなくていいのが助かります。
※1【出典】動画配信(VOD)市場5年間予測(2023-2027年)レポート

そこで今回はNetflixに焦点をあて、Netflixの特徴やおすすめのオリジナル作品をご紹介したいと思います。

Netflixのここがすごいよ!

①年間の制作予算が桁違い!

世界190カ国に会員数2億3250万人(2023年4月現在)のNetflixは特にオリジナルのドラマシリーズや映画の制作に力を入れており、2021年度の制作費はなんと1.73兆円と膨大な予算をかけています。これは埼玉県の歳入とほぼ同じ金額です。

日本の民放5社+NHKを合わせた年間の制作費が6700億円なので、Netflixの制作費がいかにすごい規模を誇っているかがわかります。また、地上波のプライム帯1時間ドラマの制作費は平均2000万〜3000万が相場ですが、Netflixは1話1億円以上とも言われています。そのため豪華に主役級のキャストを起用して、立派なセットを作って、丁寧に映像が作られています。

プロデューサーにとって予算管理は非常に重要な業務で、予算をかけずに良い映像を作れれば最高ですが、どうしても予算には限界があるので、金に糸目をつけず制作できるのは羨ましい限りです。その分良い作品を制作しなければいけないという重圧も半端ないと思いますが…。笑

②業界タブーにとらわれない攻めた企画力!

日本では出演者が不祥事などを起こすと出演シーンのカットや、最悪作品自体がお蔵入りになってしまうなんてことがありますが、Netflixではそのような業界のタブーをテレビほど気にしていない傾向があります。

例えば「全裸監督2」ではコカインで有罪(執行猶予)になったピエール瀧さんが出演したり、違法薬物のMDMAで有罪(執行猶予)になった沢尻エリカさんも、「Followers」というオリジナルドラマで早期復帰しています。

また企画内容も過激な性描写やスプラッターなどもお構いなし。一概に全部に当てはまる訳ではないですが、地上波や劇場公開映画などではできない、企画段階でボツになる「攻めた企画」が逆にNetflixのオリジナル番組では採用されるのです。最近では福島第一原発事故を克明に扱った「THE DAYS」のような実話に基づく社会派ネタも配信されました。

映像に携わる身としては、Netflixに関わる機会があったら企画提案したいので、ご連絡お待ちしております。

③視聴者のマーケティング分析がすごい!

テレビ番組は視聴率調査が一つの指標になり、関東世帯でわずか数百世帯実施されたデータが元になります。その点Netflixは会員の視聴習慣を分析し、脚本作成においては、どこでクライマックスを入れて、どこでこのシーンを入れればいいのかというのを分析して、ヒットするフォーマットがあるそうです。

確かにアクション映画を見ていると、オープニングでクライマックス並みのシーンを入れて、適宜ド派手なカーチェイスなどのシーンを入れて視聴者を飽きさせない構成のお決まりのパターンになっていることが多く感じられます。

実はエレファントストーンでもこれに近いことを実施しており、構成を作る段階で、ディレクターによるクリエイティブ目線とマーケターによるマーケティング目線で届けたいターゲットを分析して分析結果を構成に反映して映像を制作しているので、広告運用をすると業界平均よりも高い視聴率・視聴回数を記録するケースが多いのです。

今後映像制作をする上では、マーケティング視点での分析は欠かせないのです。広告運用サービス(OTAKEBI)にご興味がある方は弊社までご連絡ください。

Netflixのぜひ見て欲しい作品4選

Netflixの凄さがわかったところで、ここからは私がおすすめする、日本、韓国、欧米のジャンルに分けて4作品ご紹介します。

おすすめの日本作品「サンクチュアリ -聖域-」

大相撲を舞台に人生崖っぷちの元ヤンキーの姿を描く相撲スポ根ドラマ。例えるなら相撲版スラムダンクに近いです。

主役を演じた一ノ瀬ワタルさんは元プロ格闘家で、これまで脇役での出演が多く決して有名な俳優ではありませんが、この作品は完全にはまり役でした。なんでも撮影前に1年間相撲の稽古を行い、40キロ増量して撮影に臨んだそうです。また体育館に国技館を忠実に再現したセットを作り、キャストには元力士の方を起用しているので、映像のリアリティ感がすごいです。

ちなみに脇を固める役者も豪華で、特に余貴美子さん演じる主人公の母親役の体当たりの演技は、テレビドラマでは見ない怪演っぷりです。

おすすめの日本作品「First Love初恋」

宇多田ヒカルの「First Love」(1999年)、「初恋」(2018年)にインスパイアされて製作された、満島ひかりと佐藤健のW主演の恋愛ドラマ。

内容は1990年代後半から2000年代、現在の3つの時代を背景に、男女2人の20年に及ぶ人生を追う壮大なラブストーリー。SNSでは宇多田ヒカル世代の40代の支持が高く、かく言う私も同世代の一人としてハマり一気見した作品です。撮影は1年間に渡り、ロケ地は250ヵ所を超える壮大なスケールで制作できるのもNetflixならではです。

ネタバレになるので、詳しい内容はお伝えできませんが、この作品で一番見てほしいシーンは第8話のラスト、涙無くして見れません。表情と涙だけで感情を絶妙に表現した満島さんの演技は、本当に素晴らしく彼女以外演じられなかったと思わせるシーンです。

渋谷キャストでのポップアップイベントで無料配布されたブックレットオープン前に行ったら100人ぐらい並んでいました。

おすすめの韓国作品 「今、私たちの学校は…」

Netflixと言えば韓国と言われるぐらい韓国作品の勢いはすごいです。Netflixでの韓国の代表作といえば、一時期社会現象にまでなった「イカゲーム」。私がNetflixに加入するきっかけになった作品です。

ただ、今回私がおすすめしたい作品は「今、私たちの学校は…」です。

タイトルだけだと、スクールドラマっぽいイメージですが、内容は全然真逆のゾンビドラマです。

配信後3日間で視聴1億2,479万時間を記録、世界29か国で1位を獲得した作品で、シーズン2の制作も正式に決まりました。

近年、韓国では「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「新感染半島 ファイナル・ステージ」「# 生きている」などゾンビジャンルを確立していますが、『今、私たちの学校は…』はその集大成とも言える作品です。ほぼ高校生がゾンビを演じるのはこれまでなかったストーリー展開です。

ゾンビ映画の父 ジョージ・A・ロメロが好きで、ゾンビファン歴36年の私も納得のクオリティで、ゾンビジャンルお決まりの人間vs.ゾンビのホラー要素だけでなく、ウォーキングデッドのような人間vs.人間のドロドロした関係の要素や、高校生ならではの青春・恋愛要素を取り入れているところが飽きさせないポイントで、全12話一気見できる作品です。

おすすめの欧米作品 ハリウッド版 実写「ONE PIECE」

そして、なんと言っても、2023年の一番気になる作品が原作者の尾田栄一郎さんが認めた「ハリウッド版 実写ONE PIECE」です。

私はアニメの実写化にはどちらかというとあまり賛成派ではなく、原作を忠実に再現できないと、逆に原作の価値を落としてしまうと感じています。ドラゴンボールの実写版「DRAGONBALL EVOLUTION」がいい例でしょう。原作の人気が凄すぎると相当なものを制作しないと原作ファンには受け入れるのが難しいという方もいらっしゃいます。。

そのためONE PIECE好きの自分としては、実写化が発表された時は再現(特にルフィーのゴムゴム系の技)があまりにも難しいだろうと不安しかありませんでした…。しかし、予告動画が公開された時に、あまりの完成度の高さに不安は一掃され、Netflixのこの作品にかける凄さを実感しました。

ちなみに1話あたりの予算は約26億円とも言われ、これまでNetflixが制作したドラマシリーズで最高額です。ONE PIECEファンは是非見てください。

渋谷駅ハチ公前広場に、尾田栄一郎さんがプロジェクト実現化の過程でNetflixへ宛てた言葉が綴られた特別広告

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
決して、自分はNetflixの回し者ではございません(笑)

今回は4作品しか紹介できませんでしたが、「金魚妻」「浅草キッド」「今際の国のアリス」「御手洗家、炎上する」「マイネーム偽りと復讐」「ヴィンチェンツォ」「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ 」などなど、挙げればキリがなくまだまだおすすめの作品はたくさんあります。これが月額790円(ベーシックプラン)で、見放題なんです。

しかも配信はテレビ番組のように1週間ごととかではなく、全話一度に配信スタートするので、1週間待たなくても一気見できるのがありがたいです。

Netflixでは世界各国のオリジナル作品を見ることができるので、これまであまり見ることがなかった国の作品も今後チェックしたいですね。

この記事を書いた人

高澤寛人
エレファントストーン プロデューサー

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