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今年こそ行きたい!世界各国の観光プロモーション映像をご紹介

今年こそ行きたい!世界各国の観光プロモーション映像をご紹介

月別の訪日外国人旅行者数や国内消費額が3年前の水準を上回るなど、観光業界が好調です。インバウンド需要の回復傾向は日本だけではなく、国際的なものとなっており、昨今ではツーリストの視線を自国へ向けてもらうためのPRを積極的に展開する国も多いです。

これまで日本から世界へ向けて発信された観光プロモーションについて定期的に取り上げてきましたが、今回は少し視点を変えて海外の自治体や企業が手掛けた観光プロモーションをお届けします!

世界の観光プロモーション映像事例紹介

①Visit The USA

Visit The USAは、世界中の人々に米国での多種多様でエキサイティングな旅行の可能性を探求してもらうことを目標として創設された米国観光局の公式チャンネルです。

さまざまな地方の魅力を発信している同チャンネルですが、昨年6月に公開された上記動画は、ディズニーランドのあるフロリダ州にスポットを当てています。地球上で最も人気のある場所のひとつで、何世代にもわたって大切にしたい思い出を作る。そんなウォルトディズニー ワールド リゾートでの夢のようなバケーションを幻想的な映像で提案しています。

1,000万回以上の再生回数を記録しているこちらの映像は、自国の文化や歴史を観光コンテンツとして捉え直すための重要な示唆を含んだ1本です。

アメリカ南部の文化を深く理解したいと願う主人公の視点から、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州を巡る冒険を新しい形の旅行スタイルとして発信。タイトルに含まれている「New Lens」のキーワードからも伺えるように、単に旅の思い出をカメラで撮影するだけでなく、黒人の歴史、ガラ族、南部の生活様式など、他国の歴史を肌で感じる文化的なツアーを紹介しています。

②VisitSeoul TV

VisitSeoul TVは、韓国ソウル市の魅力を全世界へ向けて発信しているソウル市観光協会のYouTubeチャンネルです。K-popアイドルBTSのメンバーを起用した9月公開の新作プロモーション映像は、世界的な注目を集めわずか2か月で1億回の再生回数を突破。観光業界の映像で、2023年一番世界中の人々の注目を集めたと言っても過言ではないでしょう。

「New Tradition」をテーマに制作された本作は、ソウル市がこれまで築き上げてきた観光文化を踏まえつつ、オシャレで活気あふれる裏通りやソウルのY2Kファッションといった、まだあまり知られていない新しい観光エリアや最先端のコンテンツにフォーカス。ソウルの今が端々から伝わってくるエネルギッシュな一本に仕上げています。

同時公開されたこちらの動画では、ソウルに広がる自然をテーマにアクティブツーリズムの素晴らしさをスケールの大きな美しい映像で伝えています。都心の真ん中で大自然に包まれるシティキャンプや市内を一望できる街中のハイキングなど、ちょっと意外なソウルの楽しみ方を夕焼けや花火のカットを交えながら紹介したユニークな一本です。

③Visit Dubai

Visit Dubaiは、ドバイ経済観光局が運営する公式YouTubeチャンネルです。

6月公開の上記動画では、トルコの人気俳優エンジン・アルタン・ドゥズィヤタンを起用してファミリー向けのプロモーションを展開。妻と2人の子供とともにドバイ旅行を満喫する様子を、アーバンな映像で届けています。自然と過ごす時間や未来への旅、魅惑的な景色や美味しい食事など、家族みんなで楽しめる体験がぎゅっと詰まった観光プロモーションの王道とも言える1本です。

近年では、期間限定のイベントや季節の催しやフェスティバルのような、「その日」「その場所」「その時間」でしか体験できない消費行動(トキ消費)を求めて海外へ旅行するツーリストが急増しています。そんな中、9月公開の新作プロモーション映像では、2024年の2月に初めてドバイで開催される「UNTOLD FESTIVAL」の魅力を14分の映像でたっぷりと紹介。

色彩豊かな光と超高層ビルが織りなす壮大な映像と世界的DJのアーミン・ヴァン・ビューレンの音楽の融合が刺激的な本作は、世界中の音楽ファンの注目を集め公開2か月で100万回再生を突破しています。

④Spain

スペイン観光ポータルの公式 YouTube チャンネル「Spain」は、観光活動に関するさまざまなトピックやニュースを発信しているYouTubeチャンネルです。

9月公開の上記映像では、シニア世代の夫婦に向けたエモーショナルなプロモーションを展開しています。冒頭の手を握り合うカットから赤色のタイトルテロップへと連なるシークエンスが、映画のワンシーンのように美しいだけでなく、スペインならではの異国情緒を随所に感じさせてくれる映像になっています。

パブロ・ピカソの没後50周年を記念して制作されたこちらの映像では、アートに対する感度の高い若い世代に向けたプロモーションを実施。「インスピレーション」をコンセプトに、著名な絵画や都市建築を魔法のような色彩で描き出したクリエイティビティあふれる一本に仕上げています。

観るものに鮮烈な印象を残す画面全体のカラーコーディネートが絶妙なだけでなく、CG処理やカラーグレーディングなど色使いに関する技法がふんだんに使われており、映像の魅力を引き立てるカラーリングを考える上でぜひ参考にしたい作品です。

ショート動画でもインフォグラフィック、ビデオ、ナレーション、バーチャル ツアー、ガイド付きツアー、3D パノラマなど、多種多様なコンテンツを提供しており、自分の興味関心に基づいて観光客が最初にアクセスするのに最適なプラットフォームになっています。

まとめ

海外の観光プロモーション事例を見てみると、多様なスタイルがあって面白い手法が多く使われています。2024年も海外発の面白い事例がありましたら紹介していきますね。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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