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【毎週更新】今週の注目映像!~SUMMER SONIC 2022 AFTER MOVIEほか〜

【毎週更新】今週の注目映像!~SUMMER SONIC 2022 AFTER MOVIEほか〜

大小問わず様々な企業が企業PRや採用などで映像を活用している昨今。「今週注目の映像」では、最近公開された映像の中で、特に注目したい映像をZOORELライターがピックアップして紹介していきます。

さまざまなイベントが賑わいを見せた今年のサマーシーズンもついに終わりを迎えようとしています。世界的なフェスティバルから地域のお祭りまで、規模の大きさを問わず、催しの周知や認知度向上を目的として映像プロモーションが使用されることが一般的になっています。

そこで今回の記事では、2022年に行われた、もしくは年内に開催を迎えるスポーツ大会や花火大会、音楽フェス、芸術祭など各種イベントの中からユニークな最新フェスティバル動画をご紹介。自治体のPR動画に通じる内容のものから映画の予告編やTVCM風のものまで、多様な映像表現の中から注目ポイントを取り上げコンテンツ制作のアイデアやヒントを探ります。

1.夏の風物詩! 「FUJI ROCK FESTIVAL ’22」

夏の風物詩としてすっかり定着した感のある日本最大級の音楽フェスティバル「フジロック」。そのPR動画というと、音楽の魅力を全面に押し出した華やかなPRを想像される方も多いのではないでしょうか。

ご紹介する2本の動画では、実はかなり意外なプロモーションを展開しています。

フェスを支える裏方さんのプロフェッショナルな仕事ぶりにフォーカスした一本。自然豊かな苗場の地に年に3日だけあらわれる巨大ステージが設営されるまでの様子をスタイリッシュな映像で伝えています。

フジロックの会場をぐるりと一周する映像ツアーを体験できる一本も公開されています。2分30秒の早送り映像は臨場感たっぷりで、ほんとうに会場の隅から隅まで周遊したような気分にさせてくれます。

ずっと行きたいと思っているけどなかなか行けない。そんな人にとっては大変ありがたいですよね。体験型のツアー映像も一般的となり、観光PRや施設紹介動画でも類似の映像表現が数多く見られますが、ここまで洗練された作品も珍しいのではないでしょうか。

2.夏フェスの象徴! 「SUMMER SONIC 2022(サマーソニック2022)」

フジロックと双璧をなす夏の音楽フェスとして毎年注目を集めている「サマーソニック」。

両者のPR動画を見比べてみると似た事象を扱っていても、アプローチによってまったく異なる表現映像プロモーションの面白さがよく分かります。

映画の予告編のような構成になっているのが特徴的な一本です。当日を待ちきれないオーディエンスの高揚感や期待感が否が応でも高まる内容になっていますよね。こうしたプレビュー色の強いスタイルは、イベント周知だけでなく求人募集や施設の新規オープン・リニューアルなど様々なシーンで活用されています。

また、開催翌日には、アフタームービーを公開。コメント欄では早くも来年の開催を待望する声が絶えません。

アフタームービーには思い出を記録する側面だけでなく、顧客との絆を深め、次回のリピーターを増やす未来志向型のプロモーションとしての側面もあるので、イベントの開催後の公開はマストと言えるでしょう。

3.北海道最大級! 「モエレ沼芸術花火2022」

北海道最大級の花火大会であるモエレ沼芸術花火2022のプレゼンテーション動画。美しい映像と音楽を背景に落ち着いたナレーションで花火イベントとその舞台であるモエレ沼を丁寧に説明するアプローチは、幅広い世代に刺さる内容となっています。認知度拡大を目的としたマス向けの自治体PR動画の参考になる一本。

4.芸術文化界の甲子園! 「とうきょう総文2022」

7月31日から8月4日に行われた高校生による芸術文化の祭典「とうきょう総文2022」のPR動画です。「#魅せろ青春時間」というハッシュタグの付いたキャッチコピーは、SNSでの拡散を意識。

青春感満載のカットと音楽はドキュメンタリー映画を連想させ、感情に訴えかける動画になっています。首都で開催される高校による総合的な文化祭は今年が初めての試みということもあり、500日前からYouTubeを活用した周到なプロモーションが展開されていました。

5.「ねんりんピックかながわ2022」

公開して2ヶ月で22万回再生を突破と大きな話題を呼んでいるのが、「ねんりんピックかながわ2022」のPR動画です。LUNA SEAのボーカル河村隆一さんが大会のオリジナルソングを手がけたことでも注目を集めています。

歌と踊りを主体とした映像プロモーションは、TikTokをはじめとしたSNSとの相性が抜群。近年では、自治体の観光PR動画でもオーソドックスな手法として定着しています。15秒バージョン・30秒バージョンの他、市長勢揃いバージョン・知事と政令市長バージョンなど複数の動画が用意することで多くの人にリーチし、よりシェアされやすい仕組みになっています。

まとめ

夏らしいイベントといえば、音楽のフェスに花火大会、スポーツイベント……と多様なものがありましたが、ここ数年はほとんど中止となっていました。今年になって少しずつ開催されるイベントが増え、動画プロモーションでも変化が見られるように感じました。

臨場感を伝えようとするもの、説明を丁寧に行うもの、心に訴えかけるドキュメンタリーと、そのバリエーションも幅広いです。今後は一体どのようなアプローチが増えていくのか、その点にも注目していきたいですね。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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